日本ではマイナンバー通知カードが5月末に廃止になるそうですね。
実はこの通知カードからマイナンバーカードへ移行している方が二割ほどと聞いています。
しかも今回の日本政府からのコロナウイルスの対策としての一律10万円の給付金の申請にあたって、Webで申請する場合このマイナンバーカードが必要だということで混乱しているそうです。
今回を機にマイナンバーカードを作る方も増え、現在役所では窓口が混雑しているところもあるようです。
しかも今、給付金の申請する上でマイナンバーカードを申請したとしても一ヶ月程度かかるとのこと。
嬉しいことにマイナンバーカードをすでに所持している。
よし!給付金を申請するマイナンバーのアプリを手持ちのスマートフォンに導入しよう!と思いアプリを導入しようとしても中国ブランド系などスマートフォンの機種によっては対応していない場合もあるそう
それではとパソコンから給付金申請!
と思っても今度は持っている方が少ないと思われる。。カードリーダーというものが必要とのこと。
そもそもカードリーダーとは何??という方もいるのではと思います
このように、国民が今回緊急の給付金WをWeb申請するのには、かなーりハードルが高そうです。
手続きしようにもどこかでつまずいてしまい結局、仕方なく郵送を待っているという方も多いのかも知れません。
しかも、この郵送での書類に給付金が必要のない方はチェックという欄が設けられています。
必要ないというのがミソですね。
うっかり誤ってこの欄にチェックされる方もいるそうで注意喚起されているようです。
調べるともし間違った方は市町村にお問い合わせ下さいとなっているようですが。。
でもそもそも間違っていたことに気づいていない人もいるかも知れません^^;
聞いたところによると日本のマイナンバーカードを作ると写真付き。
そしてその写真も5年ごとの更新がいるとか。
結局Webでは申請できず、混乱しているマイナンバーカード申請も人混みになるべく行きたくないので諦めた。
一体いつになれば給付金がもらえるのか。。と嘆いている方も多いと聞きます。
ここカナダでも日本のようにSINナンバーという番号を割り当てされています。
でもカードなどはナシ。
写真などもナシ。
こんな簡単なものでいいのか?と思うような、ペラっとした番号が書いたA4 サイズほどの紙が自宅に一枚送られてくるのみです。
これを本人が自宅できちんと保管するよう言われるだけです。
車の免許更新などで役場へ行ってもこの紙を見せるようなこともなく、TAXリターンという日本でいう確定申告みたいなものを紙ベースでする場合のみ番号を書き込むのみ。
(Webなどで確定申告している人は一度やればあとは書き込まなくてもオッケー)
ですからここカナダではこのSINナンバーが必要なケースはほぼほぼありません。
このSINは本人にとってかなり重要な番号なので、あちこちに書くなということなのかも知れません。
番号が割り当てられているとはいえ、カナダではあまり面倒なことはないと言えます。
たぶんカナダでは車の免許証や健康保険証やPRカードという移民のためのカードにも本人の写真があるので、
それらとこのSIN(日本でいうマイナンバーカード)も連携しているので、写真は必要ないということなのでしょう。
あえて言うなら、この免許証更新のときの写真もカナダでは最寄りの支所で無料で撮影できます。
日本のように免許センターなどに行くこともなく、免許更新も実に簡単です。
ビックリすることに、カナダでは支所の窓口ひとつひとつのすぐ向かい側に1台ずつ立派なカメラとその前に立って撮影する白板があります。
我が街の支所は窓口が7つほどあるので、7台。
なんでも簡便化、手間をかけさせないということが徹底されているというわけです。
この白板やカメラなど窓口ひとつひとつ、国の全部になるとかなりの予算になると思いますがお金をかけるところにはしっかり掛ける。
でもそれが国民全員の手続きの簡素化につながる。
これほどいいことはないじゃない!って感じなんでしょうね。
簡素化することで、国のあらゆる部署の数を減らすことでその人員も減らすことができるという観点だと思います。
今回のカナダ政府からの緊急給付金も、ジャスティンが何度も言っていましたが、なるべく手間をかけずにみんなが迅速にもらえることをモットーにされていたようです。ちなみにそれも4週間ごとに2000カナダドル(約17万円)。状況により最大16週間もらえます。
今回カナダ政府から給付金をもらった方に聞くと、給付金申請はTAXリターン(確定申告)に関連するリベニューエージェンシーを活用しておりストレスなく出来たそう。
スマホやパソコンのWebから数回ポチッと押したのみで5分かからず申請出来たそうです。
たとえこのリベニューエージェンシーに登録していなかったという人でも、今回への登録が大変だったのかと言えばそんなことはなかったようです。
誰もがわかりやすく簡単に登録出来るように工夫されていました。
パソコンやスマホのWebから順番通りさえきちんとできれば問題なくできたと友人も言ってましたしね
スマホやパソコンが苦手な方が電話で申請を行う場合も、SINナンバーを電話で伝えて秘密の質問を作りそれに答えるのみだったとか。
この秘密の質問というものが何かと言うと、
(実はここカナダでは個人を識別するのに、結構この秘密の質問が多用されています。)
例えば、
あなたの最初に飼った犬の名前は?
あなたのお母さんのミドルネームは?
あなたの好きな本の名前は?
あなたが最初に買った車のメーカーは?
あなたのファーストキスの相手の名前は?
こんなちょっとユーモアがある質問まで多種多用(笑)
ズラーっと、こんな質問の選択肢があります。
まずこの質問のどれを選ぶかを聞かれ、そしてその質問に答えます。
それが個人の識別として登録されるわけです。
たいていの場合、5個ほど質問と答えを登録します。
日本で言うなら、
あなたのお母さんの出身地は?
最初に友達になった人の名前は?
あなたの好きな野菜は?
あなたが好きだった先生の姓は?
あなたのお母さんの旧姓は?
あなたが最初に買った車のメーカーは?
あなたが好きな旅行先は?
なんてどうでしょうか。
Webならみんなひらがなで打ち込み答えるとか、そういうのでもいいかも知れません。
カナダではサイトに毎回ログインしたらこの自分が選んだどれかひとつの質問を聞かれるんですね。
銀行などでもこの秘密の質問を利用しているところもたくさんあります。
この秘密の質問。
ちょっとアナログなようですが、実はよく考えられていて誰でも簡単に答えられてさらに答えを思い出しやすいということで利用されているようです。
自分で作った暗証パスワードをあちこちに使い回す人もいたり、また複雑なパスワードを作ったためにそれを忘れたり、
また書いた場所を忘れるなんてこともあると思います。
ここカナダではそんなことがなるべく避けられて、セキュリティ上でもかなり有効だと考えられているようですよ。
日本は縦割り行政とよく言われます。
日本でももっと縦割りではなく横にいろんなものが連携したシステムが持てれば、今回のようないろんな手続きが簡素化してより効率よく出来るように思います。
いろいろ考えて今回作られたとは思いますが、もっと給付金をアプリ申請する人の気持ちにたって申請アプリがスマホ初心者でも誰でも簡単に使えるのか、さらに使うと想定される機種まで想定して考えらているか。
またパソコンを使い申請するときはポチッと数回押す程度でいかに簡単に申請できるかなど。
先程言ったように横のつながりを増やし、もっと簡素化すればそれが税金の使用削減にもつながりますしね。
さらに言えばお年寄りなどが使うことも考慮して、人にもっと優しい手続き。
自宅を出なくても電話一本で出来るような手続き。
そして必要な人に迅速にということをモットーにして今回を機にいろんなものが、もっと国民目線でさらに人にもっと優しくというふうに変わるきっかけになるといいですよね。
世界から、オーー、すごいじゃない!そのシステムという奇抜な発想。
日本ならきっと出来るはずと思います