「あんたたち、部活…どうする事に…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

THMIS mama “お洒落の小部屋”

好きになれない。  vol.105.

ドキドキ 「はははは。そうか、そうか。ん。とにかく良かった。小学の友達と一緒のクラスで…。」
可南子と可羊子の話しを聞いて、笑いながら燐太郎。
「まっ、ふたりの成績を考えたら、泉川でも、大丈夫って、思ってね~~。」

「それにしても、転校先が、泉川って、凄いよね~可南子も可羊子も…。」
爪楊枝でリンゴを差しながら留美子。
「自由が丘でも、有名校だから~。」
そんな風に言って、
「あれ…???はは、そうだ。倉敷でも通ってた学校…有名校だったんだ。かかか。」

「偏差値…、66ってんだから…。頑張ってたよね~ふたりとも~~。おばあちゃんも、鼻が高いよ。かかかか。」
笑いながら可織。

「で~~。あんたたち、部活…どうする事に…???」
ふたりの顔を見て可燐。

燐太郎、
「ん~~???」

可織、
「向こうでは可南子は吹奏楽。可羊子は弓道。…さて、どうする…???」

「へっ…???可南子、吹奏楽…???可羊子、弓道なの…???意外~~~。」
びっくりした目で留美子。

「いやいや。何、意外って、留美ちゃん…???」
笑いながら燐太郎。

「あっ、いや…、てっきりふたり共、体育系…って、思ってたから。だって、泉川って、体育系、結構有名だから…。」
キョトンとしながら留美子。

「えっ…???そうなの…???」
可南子。

「うん。私が知っているだけでも、野球は強いよ。それ…から、バスケと剣道。」

「あっ、留美子おばちゃん、友達と同じ…。…それから…、弓道…???」
可南子。

「うんうん。そうそう。野球なんて、1年ですんごい生徒、入ったって言うから。」

「あ~~。それそれそれ~~。私のクラスの~~。」
いきなり可羊子。
「1年でレギュラー、それに4番でピッチャー。」

燐太郎、
「へぇ~~そりゃ、凄いな。」

「野球に、バスケと剣道なんて、都の大会でも上位だよ~~。」
続けて留美子。
「それに、今人気なのが、弓道。顧問が凄いって聞いてる~~。」

可南子、
「はははは。その顧問が私のクラスの担任~~。ははは。」

留美子、
「へっ…???凄い…。名前…なんてったかな~~。ママ友とも話題になるんだけど…。」
顔を顰めながら思い出そうとして留美子。

「竹脇栞奈先生。」
可燐と可織。

「あっ、そうそう、それだ。」

「泉川の美人教師四天王のひとりなんだって~~。」
可南子。

可燐、
「へぇ~~。」

可織、
「お父さん、知ってる…???」

燐太郎、
「へっ…???」
目をパチクリとさせて、
「どうして…、私が知ってるんだい。」
首を傾げながら…、
「…???」

一瞬、それぞれが燐太郎の顔に注目。
そして沈黙。


「ぶっ。」
いきなり留美子。

「キャ~~ッハッハッハ。」
燐太郎を指差して可燐。

「ぷっ。かかかかか。」
両手を叩きながら可織。

「くくくくく。」
釣られて笑う可南子。

「…なんで…、みんな、笑ってるかな…???」
可羊子。








※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


《PR》
庄司紗千 海をこえて

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。