「転校生、入ったんだって。航のクラスに…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.105.

ドキドキ  「そっか~~。ふたりとも、友達と一緒のクラス…。良かったか~。」
リビングでお茶を飲みながら龍平。

「うん。やっぱり…、全然知らない子たちととじゃ、気分的にも違うよね~~。」
可燐。

「…で、どんな感じ。仕事の方は…???」
龍平を見て燐太郎。

「えぇ。まずは…挨拶周りも済みましたから、これからって感じですね~~。」
龍平。

「古巣に戻って、これからね、龍平さん。」

「ありがとうございます。お義母さんとお義父さんには、お世話になりっぱなしですよ。」
頭を掻きながら龍平。

「な~に言ってる~~。矢島家が、また元に戻ったんだ、何よりだ。うん。」
燐太郎。




「そっか~~。可南子ちゃんも、可羊子ちゃんも、小学時代の友達と一緒だったか~~。良かったね~~。」
留美子の夫、聰である。

父親の膝の上で遊びながらの恵美。

「それにしても、ふたり共…。可南子がピアノ弾くとは、思わなかった。それに、可羊子は弓道。何か、想像付かないのよね~~。」
留美子。

「ほっほぅ~~。可南子ちゃん、ピアノか~~。へぇ~~。」
「わっ。凄い!!!雄喜、出来た~~パズル~~。わ~~お。やった、やった~~。」

聰、
「や~るな~~。ははははは。」





部屋のドアをノックして、
「航~~。お風呂あがった~~。入って良いよ~~。」
髪をバスタオルで拭きながら志帆(しほ)。
航の姉である。都内の大学2年生。
タブレットの画面を見ている航に歩み出て、
「相変わらず…、メジャーの動画…か…。」

「あ、うん。ありがと。さてと。」
立ち上がりながら、
「入りますか。」

「ねね、転校生、入ったんだって。航のクラスに…???」

「えっ…???何で姉貴が知ってんだよ。俺、何…。」
そこまで言い掛けて、思い当たって顰めっ面をする航。
「紗枝かぁ~~。……ったく…。」

「ねね。」
「あの、おしゃべりが~~。」

「母さん、さっき、お裾分けで紗枝ちゃんちお邪魔したときに、紗枝ちゃんが話してくれたんだって。…、仕方ないでしょ。あんた、学校の事、家ではほとんど喋んないし。だから母さん、紗枝ちゃんにあんたの学校の事、聞くしかないんだもん。ねね。」

「ん~~~。」
顰めっ面のまま。

「言っときますけどね~~航~~。私の母校でもあるんだからね~~。……所謂、私はあんたの先輩OG」
そう言いながら航の右脇腹を抓る志帆。

「い~~つつつ。痛いって~~。」
そして、
「ん~~~。正直言って、余り良く見てないんだ。転校生に興味がないって訳じゃないけどさぁ。うちのクラスに入って来ても、全く浮いてないんだよ。…何だか…すぐ打ち解けた…って~感じで…。」

志帆、
「ふ~~ん。」








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