職員室で…。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.104.

ドキドキ 「それでは今日も一日、よろしくお願いします。」
職員室で、教頭の澤木睦(さわきむつみ)。

教師陣、
「お願いしま~す。」

「あ~~、それから、竹脇先生と、湯上先生…。ちょっと…。」
澤木。

「あっ、はい。」
栞奈。

「……。」
甫。


校長室。泉川学院高等学校学校長、西園寺望海(さいおんじのぞみ)、
「おはようございます。竹脇先生、湯上先生。どうですか、転校生の矢島姉妹…???」

「えぇ…。」
栞奈。

「特に、お姉さんの矢島可南子さん。岡山の倉敷、翠鳳高校でも、学年で10位内に入る、優等生。よろしくお願いしますよ。」

栞奈、
「あっ、はい。」

「そして妹の矢島可羊子さん。こちらもこちらで、お姉さん譲りで成績も優秀。しかも、妹さんの方は、かなりクラスの人気者だったそうです。よろしくお願いします。湯上先生。」

甫、
「はい。分かりました。」

西園寺、
「…で…???」

西園寺の顔を見て、湯上の顔見て、更に教頭の顔を見て栞奈、
「あ…、はい。お姉さんの可南子さん。やはり、クラスに小学時代からのお友達もいるせいか…。明るい…ようで…。」

その栞奈の言葉に西園寺、にっこりと。
「そうですか~~。」

その西園寺の顔と声に、連動したように甫、
「わ…私のクラスの…可羊子さんも…。また…同様で…。」

そんな甫に西園寺、
「湯上先生は…、こちらに赴任してきて、初めてのクラスになります。先輩の竹脇先生に、学ぶことも多いかと…。よろしくお願いしますね。」

甫、
「あ…、はい。」
そして栞奈を見て、
「よろしく、お願いします。」

栞奈、
「いえいえ。とんでもない。私より、年上の先生なのに…。こちらこそ、よろしくお願いします。」

所謂、湯上甫、地方からの単身赴任である。栞奈よりは2歳、年上。

職員室に戻って栞奈に、
「校長先生、何だって…???」
2年B組担任の芝波田夏妃(しばたなつき)。

「うん。転校生の事、よろしくお願いしますって…。」
「うんうん。でも…栞奈先生なら大丈夫じゃない。生徒たちにも人気だし…。ふふ…。」

「いやいやいや。とんでもない。夏妃先生…何卒ご教授、お願いします。」
「はい。分かりました。まっ、とにかく、頑張って行きましょう。あっ、それから…インターハイに向けて、頑張ってね。とにかく、弓道部、今や人気の部活にもなってるから…。」

そんな夏妃の声に栞奈、
「はい。ありがとうございます。」

そんな栞奈に甫、
「竹脇先生…。」

「あっ、はい。」
「何分にも…よろしくお願いします。」

「はい。こちらこそ。」

ここで、この湯上甫、泉川学院高等学校の男性教諭人では、最年少の教諭である。








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