音楽室に入ってきた教師。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.103.

ドキドキ 前の席の生徒が座って、
「じゃ、次、定岡君、お願い。」
栞奈。

現代国語の授業である。

そして憲央が立ち上がり読み始める。
「その日私はいつになくその店で買物をした。というのはその店には珍しい檸檬が出ていたのだ。檸檬などごくありふれている。……。」

梶井基次郎(かじいもとじろう)著書、「檸檬(れもん)」

可南子、憲央が朗読している声を聞きながら、
「ふ~~ん。良い声…、してる~。」

そして数人の生徒が読み終えて栞奈、
「ありがとう。始めに話したんだけど…、この檸檬と言う作品は、短編小説でもあるんだけど、ある意味、詩的な要素を持っていると言う事で、梶井基次郎の代表的な作品でもあります。そして……。」

園加、可南子の肩をシャープペンでコンコンと…。
「どうよ、矢島~~。定岡~~。」

栞奈は黒板にチョークで…。

可南子、そんな園加に、
「へっ…???」
そして後ろを向いて、
「シッ。シッ。」
人差し指を口に。

園加、舌をペロリ。




「うそっ。凄い、ここにも綺麗な先生~~。」
可羊子。音楽室に入ってきた教師。

「この先生も~。ここの美人教師四天王…だよ~~ん。」
鈴鹿。

「ひゃ~~。モデルみたい~~。」

教室に入るや生徒たちに左手を上げてひらひらと。
そしてそのままピアノ椅子に座り、弾き始める。

その瞬間、可羊子、
「うそっ???…これって…???」

「うんうん。良いんだなぁ~これが~。」
レミ。

「これって…。確か…。ジブリ…???」

佐智子。
「うんうん。魔女の宅急便。」

鈴鹿。
「何てったっけ…???」

「晴れた日に…だぁ~~。On a Clear Day~~。凄~い。音楽の授業で、こういうのやるんだ~~。」
可羊子。

「おぅ、可羊子、発音いいね~~。かかか。」
佐智子。

「寿美一華(すみいちか)先生。綺麗でしょ。音楽の時間は、クラッシックばっかじゃなくって、結構切替えてる。確かにクラッシックもあるけどさ…。中にはジャズだって弾くよ、一華先生。最初っから、これだから、飽きないよ~~。音楽の授業。」
鈴鹿。

可羊子、小さな声で、
「すげぇ~~。お姉ぇみたい。」


そして楽曲が終わった瞬間、今度はいきなり別の曲。
一気に男子生徒たち、
「お~~~。」

「へぇ~~。先生…これ…、知ってるんだ~~。や~る~~。かかか。」
後ろの方から聞こえてきた男子生徒の声。
可羊子の隣の佐智子の斜め後ろの席、航である。

「ははは。おまえ、航~。隣でギター弾いてみなよ。似合うぜ~~。」
航の隣の席の敦司。

「ばか言うなよ。先生に敵う訳ねぇだろ。負けるよ。ははは。」

レミ、
「あ~~これ、知ってる~。ONE OK ROCKじゃなかったっけ…。」

「おぅ、おまえも知ってんのか~、小波渡~。」
敦司。

「Wherever You Are…。好きだな~俺…。」
航。








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