会場に入ってすぐに辺りを見渡す一華。その内、
「ぷっ、夏妃~~。いるじゃないよ~栞奈。ほら、あそこに~~。」
夏妃、
「えっ???」
一華がさりげなく左手、指でステージの前の方を…。
「あ~~~。はははは。いるいる~~。し~~っかりと…同伴で~~。我孫子先生。ほら、あそこ。」
宗雄、
「ん~~~???おぅ。お~~っと。いましたね~~。しっかりと。お2人で~~。はははは。…ところで、湯上先生は…???まだ…か…。」
一華、
「弓香~~。先生たち、前にいるから…。」
弓香、
「あっ。はい。」
そして、前の席を見ると、
「あ~~。ねね、彩萌~~。紗枝~~。あそこ。」
彩萌、紗枝、
「…ん…???」
弓香の射す場所。
「あ~~~。ふんふん。な~るほどね~~。」
「みんな~~。座ろう~~。」
史江、茉優。
「ライブハウスって、意外と…椅子、あるとこは、あるんだね。」
園加。
「うん。多分、ライズの場合、ロック系もあるけど、ポップ系もあるみたいだし…。」
弓香。
「多分、ゆっくりと聴けるように…。じゃないかな~~。」
摩耶。
「いやいや。けど、凄いね。完璧に席…。埋まっちゃってるよ。」
史江。
可羊子、
「やば~~。おかあさんたち…。」
そして可羊子、後ろの方を見ると、
「あはっ。」
可羊子に向かって手を振っている4人の姿、可燐と可織、そして燐太郎、留美子。
そして可羊子にLINE。留美子からである。
「ん~~。…お姉ぇのステージ、しっかりと観させてもらうよ、雄喜と恵美はパパとお留守番。しっかりとビデオ、持ってきたからね~~。」
メッセージを見て可羊子、
「うん。ははは。」
開演5分前。
入口が開いて、
「えへ~~。うそ。凄い人。え~~。あっちゃ~~立ち見…。」
甫である。
既に会場の後ろには立ち見の人が壁伝いに並んでいた。
敦司、
「先輩。後ろ…凄い人。」
信一の肩をトントンと。
そして、信一も、
「うわっ。立ち見まで…。こんな…広いのに…。」
「だって。サイト見たら、追加販売ってあったから。」
園加。
「出るの、ライズだけじゃないもんね~~。」
愛寿美。
インターネットも利用してのサイト開設。そしてチケット販売で、発売から数日で完売。
サイトへの問い合わせで、チケットの追加販売となったのであった。
「3番目か~~ライズ。」
可羊子。
そして開演。最初のグループ。
アコースティックギター2人とコンガひとり。ドラム兼ねて。男性3人のグループ。
彩萌、
「へぇ~~。素敵な声~~。」
紗枝、
「うんうん。ギター…凄いよね。」
菜穂子、腕組みしながら…。
摩耶、
「ねね、菜穂…。どう…???コンガ…???」
そんな摩耶の声に、何度も頷く菜穂子。
そして、楽曲の合間のトークに、会場内、大爆笑。
史江、
「かかかかか。おっかし~~。や~る~~。」
彩萌、
「トーク、上手~~。聞き応えある~~。」
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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。