珂帆、「…じぁ~~。よろしいかしら…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.102.

ドキドキ 3人の席に珂帆、
「いらっしゃいませ。」
そして忍の顔を見つけて、
「えっ…???わっ。…もしかして…、忍…さん…???大志田…。帆霞と…同期…。いや…菫さんとも…。」

そんな珂帆の顔を見て忍、
「ヨッ。珂帆ちゃん。しっかし…変わんないね~~。帆霞同様、綺麗だわ。かかかか。」

珂帆、右手を懸命に振って、
「いえいえいえ。そんな…そんな…。決して…。」

「何、謙遜しちゃってんの。まっ、これでまだ、シングルなんだから…全く、勿体ない。ねぇ~~。かかかか。」
敦哉。

「パ~~パ。」
菫。

敦哉、
「はいはい。すみません。」

忍、
「くくくくく。」

菫、
「珂帆、今…仕事…???」

珂帆、
「うん。大丈夫。逆に、スタッフが呼びにきたくらいだから…。」

その声に大きく顔を頷けて敦哉、
「ん…じゃ~~。是非…、ご一緒に。」
席を少しずらして、妻と自分の間に珂帆を。

珂帆、
「…じぁ~~。よろしいかしら…。」

忍、
「もちろん。うん。そのつもりで来たんだから…。」

「あ…。忍さんって…今…???」

その声に敦哉、にっこりと。

忍、
「あん。今、秘書、やってる~~。」

「秘書。凄い。」

「名古屋に、総合デパート、ロンドってあるでしょ。」
敦哉。

「うん。大手、大手。」
「そのデパートの社長秘書だ、忍は。」

「え~~~~。凄~~い。」
「…で。何の因果かは…知らないが、今、ジェシカも、そのロンドの仕事をしていると…。」

その声に珂帆、
「えっ…???えぇぇぇぇ。そうなの…???」
敦哉と忍の両方を見合わせて…。

忍、
「ふん。私もびっくりした。ある女性から企画開発を通してアプローチ。」

「かかかか。ヤマチだ。」

菫、
「くく。」

「全く以て、怖いもの知らず。黙っていたら、総理大臣まで、つかつかと行っちまうぞ。」

その声にまたまた菫、
「パ~~パ。」

「これは、これは。またまた失敬。」

「でも、そんなヤマチが、凄いのよ。あんな素敵な営業の女性、見た事ないって、社長。」

敦哉、
「これは、これは、お褒めに預かりまして…。」
ペコリと頭を。

「しかも、そんな女営業と一緒に来た営業マンも、なかなかどうして~~。しっかり者。良いコンビよね~~、あのふたり。」

敦哉、
「恐縮の至りで…。」

「…で、ジェシカって、なに…???って、思って調べたら…、なんと、その上に院瀬見の名前。」

菫、
「ぷっ。」

珂帆、
「うんうん。」

「院瀬見って…、どっかで聞いた…???…っと思ったら、思わずフィンガースナップ。」
そして菫に指差して。

菫、
「な~に、なになに。なんで私…指差す~~。」

「こいつの顔が頭に浮かんだ。」

菫、
「こいつって…。あのね~~。」

「も…しか…して、菫の旦那~~~???って、思って、不躾ながらジェシカに電話して、しっかりと…ビンゴ。」

「いやいやいや。こっちだって、びっくりだよ。」
敦哉。
「いきなり電話掛かってきて、ロンドの社長秘書の三笠と申します。って…。」

忍、
「ぷっ。」

「ヤバ。まさか…ヤマチとユッキ、なんかやったな…。…って思ってさ~~。」

珂帆、
「うんうん。」

「そしたら、葉山菫の大学同期の旧姓、大志田忍で~~す。って…。敦哉さん、お久しぶりで~~す。…って。かかかか。」
両手を叩いて、
「どうなってんだって…。」








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