「もしかして…。私…だけ…???…この感覚…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.103.

ドキドキ 「なんで…???…おっかしぃな~~。」
奈津美。

「どしたの…ナツ~~???」
葉月に木綿子。

伸永もいきなり奈津美に顔を向けて、
「どうかしました…???」

そんな伸永を見て、そして木綿子と葉月を見て、
「もしかして…。私…だけ…???…この感覚…???」

葉月も木綿子も、
「はい…???」
顔を見合わせて。
「どしたのよ…???」
葉月。

そんな葉月に奈津美、
「あ~~~。いや…。なんでもない。うん。なんでもない。」
咄嗟に奈津美、頭の中で、
「…ここでまた、尾田君からいい匂い。なんて言ったら、またその話~~。全然匂わないけど~~って…。」
そして今度は伸永の顔を見て。
「…なんでだろ。私にだけ…、感じる匂い…???…まさか…、うそでしょ…。」

木綿子、
「な~~に、さっきから黙って、こっちみたり、尾田ちゃんみたり~~。」

奈津美、
「あっ。いや…。はい。ご馳走様でした。…それにしても、尾田君のお弁当って…まさに、ギャル弁だよね~~。お姉さん…毎回、作ってくれるんでしょ。」

木綿子、両肘をテーブルに、両手を顎に、
「ものすっごい、美味しそ。」

葉月、
「な~~んかさ。尾田ちゃんのお姉さん、本人、見たくなってきたよね~~。」

その声に木綿子も、葉月の右肩を叩いて、
「あはっ。そうそうそうそう。見たい、見た~~い。」
そして何かしら、ぶりっ子のような顔と仕草で木綿子、伸永に。
「おい、こら、お姉さん、見せろ。」

葉月、奈津美、いきなりガックリとして、
「な、なんで、命令形…???」

伸永、そんな木綿子に…、思わずおかずを食べながら、
「ぶっ!!」

瞬間、葉月、奈都美、
「かっかかかか。きったな~~い。」





奈津美、お風呂に入った後の、そして鏡を見て、
「…た~~っくもぅ~~。なんでこんなところ、2カ所も出来るかな~~。毎回毎回、隠すの大変じゃんよ~~。思われニキビに、思いニキビ。もぅ~~。誰の事、言ってんのよ~~。」





「か~~んぱ~~い。」

それぞれがグラス、そしてジョッキをカチン、カチン。

「ん~~。んまい。」
「効~~く~~。」
「かっかかか。最~~高~~っ。」
「んふ。んふ。旨い、旨い。」


カウンターの中で剛輔、
「くっくくく。こりゃ、派手に、賑やかになるぞ~~。」

美玖、
「うんうん。」

「飲むし、喰うし。」
「そぅ~~。覚悟しなくっちゃ。」

「なぁ~~。かっかかか。」


伸永の歓迎会である。


「さて。それでは…。」
進行役は大石康。

内海、
「ヨッ、蔵之介。」

「まずは、今回も、場所の提供~~。ありがとうございます。」
ジョッキを剛輔と美玖にかざして、康。

剛輔、美玖、その言葉に応える。
奈都美に木綿子、そして葉月も剛輔と美玖に手を振る。

剛輔、美玖、にっこりと。

「そして、お待たせ。今回の主役。尾田伸永君。」

いきなり、木綿子、葉月、奈都美、
「ひゅ~~~。」

靖子、
「かっかかか。人気ある~~。」

康、
「尾田君、一言。お願い。」

その声に伸永、かなりの緊張。ジョッキを持って、ぎこちなく椅子から立ち上がり…。

剛輔、
「大丈夫かぃ、尾田ちゃん。」

美玖も笑って、
「あ…、あ…。大丈……。はは、ひやひやする。」

何とかその場に立ち、おっとりとした感じでの伸永。
「あ…、あの…。尾田…伸永…です。」

内海、
「うんうん。それは分かってる。」

その声に翔、
「ぷっ。」

伸永、
「これからも…、よろしく…、お願い…します。」
後ろ髪を撫でて。何度も頷いて。そして、
「えっ…???あ…???は…???」
そしていきなりヨロッとして…。

翔、木綿子、
「…って、それだけかぃ!!!」

いきなり、
「ぷっ。」
奈都美、葉月。

靖子に勇喜雄、
「かっかかかか。」







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