「なんで…???…おっかしぃな~~。」
奈津美。
「どしたの…ナツ~~???」
葉月に木綿子。
伸永もいきなり奈津美に顔を向けて、
「どうかしました…???」
そんな伸永を見て、そして木綿子と葉月を見て、
「もしかして…。私…だけ…???…この感覚…???」
葉月も木綿子も、
「はい…???」
顔を見合わせて。
「どしたのよ…???」
葉月。
そんな葉月に奈津美、
「あ~~~。いや…。なんでもない。うん。なんでもない。」
咄嗟に奈津美、頭の中で、
「…ここでまた、尾田君からいい匂い。なんて言ったら、またその話~~。全然匂わないけど~~って…。」
そして今度は伸永の顔を見て。
「…なんでだろ。私にだけ…、感じる匂い…???…まさか…、うそでしょ…。」
木綿子、
「な~~に、さっきから黙って、こっちみたり、尾田ちゃんみたり~~。」
奈津美、
「あっ。いや…。はい。ご馳走様でした。…それにしても、尾田君のお弁当って…まさに、ギャル弁だよね~~。お姉さん…毎回、作ってくれるんでしょ。」
木綿子、両肘をテーブルに、両手を顎に、
「ものすっごい、美味しそ。」
葉月、
「な~~んかさ。尾田ちゃんのお姉さん、本人、見たくなってきたよね~~。」
その声に木綿子も、葉月の右肩を叩いて、
「あはっ。そうそうそうそう。見たい、見た~~い。」
そして何かしら、ぶりっ子のような顔と仕草で木綿子、伸永に。
「おい、こら、お姉さん、見せろ。」
葉月、奈津美、いきなりガックリとして、
「な、なんで、命令形…???」
伸永、そんな木綿子に…、思わずおかずを食べながら、
「ぶっ!!」
瞬間、葉月、奈都美、
「かっかかかか。きったな~~い。」
奈津美、お風呂に入った後の、そして鏡を見て、
「…た~~っくもぅ~~。なんでこんなところ、2カ所も出来るかな~~。毎回毎回、隠すの大変じゃんよ~~。思われニキビに、思いニキビ。もぅ~~。誰の事、言ってんのよ~~。」
「か~~んぱ~~い。」
それぞれがグラス、そしてジョッキをカチン、カチン。
「ん~~。んまい。」
「効~~く~~。」
「かっかかか。最~~高~~っ。」
「んふ。んふ。旨い、旨い。」
カウンターの中で剛輔、
「くっくくく。こりゃ、派手に、賑やかになるぞ~~。」
美玖、
「うんうん。」
「飲むし、喰うし。」
「そぅ~~。覚悟しなくっちゃ。」
「なぁ~~。かっかかか。」
伸永の歓迎会である。
「さて。それでは…。」
進行役は大石康。
内海、
「ヨッ、蔵之介。」
「まずは、今回も、場所の提供~~。ありがとうございます。」
ジョッキを剛輔と美玖にかざして、康。
剛輔、美玖、その言葉に応える。
奈都美に木綿子、そして葉月も剛輔と美玖に手を振る。
剛輔、美玖、にっこりと。
「そして、お待たせ。今回の主役。尾田伸永君。」
いきなり、木綿子、葉月、奈都美、
「ひゅ~~~。」
靖子、
「かっかかか。人気ある~~。」
康、
「尾田君、一言。お願い。」
その声に伸永、かなりの緊張。ジョッキを持って、ぎこちなく椅子から立ち上がり…。
剛輔、
「大丈夫かぃ、尾田ちゃん。」
美玖も笑って、
「あ…、あ…。大丈……。はは、ひやひやする。」
何とかその場に立ち、おっとりとした感じでの伸永。
「あ…、あの…。尾田…伸永…です。」
内海、
「うんうん。それは分かってる。」
その声に翔、
「ぷっ。」
伸永、
「これからも…、よろしく…、お願い…します。」
後ろ髪を撫でて。何度も頷いて。そして、
「えっ…???あ…???は…???」
そしていきなりヨロッとして…。
翔、木綿子、
「…って、それだけかぃ!!!」
いきなり、
「ぷっ。」
奈都美、葉月。
靖子に勇喜雄、
「かっかかかか。」
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