「少しは…、馴染めそう…かしら~~。ふふん。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.105.

ドキドキ 「うん。まぁ~~。ねっ。尾田君、とにかく、これから頑張れ。」
瀧澤。

内海、
「ヨッ。お馨さん。」

康、
「部長から一言、お願いします。」

瀧澤、座ったままで、
「尾田伸永。あっ。座ったままで、ごめんね。」

一同、コクリと。

「実は、本人から、ウチに応募して入社した訳じゃないの。…もぅ…、知ってる人もいると思うんだけど…。」

内海、頷いて。

「私の…、友達からお願いされた人なんだ。前に勤務していた会社は、建設会社。こことは全くの畑違い。でも…、結局は…その職場では水が合わなくって~~。彼のお姉さんから、たのま…れた。」

一同、瀧澤の話を聞きながら頷いて。

「彼の事…、私もあんまり…面識は…ないんだけど…、お姉さんからいろいろ聞いてて…。とにかく、内気。大人しい。そして、活気がない。」

その最後の言葉に一同、
「ぷっ。」

内海、
「確かに。うほん。」

「…けど、そんな弟、なんとか…面倒見て欲しいって…。」

静まるその場。

「ただ、活気もない。内気な尾田君。なんだけど…。とにかく、頭脳は明晰。しかも、かなりの芸術志向。」

翔、勇喜雄、
「うんうん。」

「そして、やたらに…映画に詳しい。」

奈都美、木綿子、葉月、
「うんうんうんうん。」

靖子、
「へっ…???そうなの…???」

靖子の隣で木綿子、眉を上から下に。

靖子、
「へぇ~~。」

「まっ。前の会社は、9割が男性。しかも、年齢も…高かったし…。結構ね~~。厳しい環境で…あったらしい…。…そんな中から…、ここにきて…。」
そして頭を傾げて、
「少しは…、馴染めそう…かしら~~。ふふん。」

そんな声に内海、
「かかかか。既に、結果…出してますね~~。」

翔も、笑顔で、
「ふふん。」

そして勇喜雄も笑顔で両手を合わせて、音の出ない拍手。
照れながらの伸永。

「まっ。自分の仕事ではないんだけど~~。ムラさんの仕事の方…。ねぇ~~。」

勇喜雄、
「はい。ありがとうございます。カミさんも…喜んでやした。へぃ。」

靖子、
「へっ…、奥さんに言ったの~~???まっ、勿~~っ体ない~~。」

勇喜雄、そんな靖子に手を振って、
「いやいやいや。話しの流れでね。つい。」
頭をペコリと。

「まっ、カシムラの場合は、奥さんに秘密…持てないしね~~。」

「それに。」
瀧澤。
「画像の削除は、お見事。」

その瞬間、誰もが拍手。

「私も感心したわ。私だって、そんな簡単には…。」

「私なんて、隣にいて、へっ…???…って。なんで、私の名刺…いるの…???って…。」
奈都美。

靖子、
「何とも…機転だよね~~。」

「そして。今回のナッちゃんとの仕事。良い感じに進んでいるようだし。」
瀧澤。

内海、
「はい。七瀬との仕事も、尾田ちゃん。あ~~。いや…、尾田君のデザインで、決まり。」

一同、手を叩いて、
「ヒュ~~。」

「…と言う事で、私からはこれでおしまい。さっ。飲んで、食べて~~。英気を養って~~。」


「食べよ、食べよ。」
「飲むぞ~~。」
「かかか。明日は休みってか~~。」
「あ~~。それ。そうそう。それ取って~~。」
「うんうん。これ、うん~~まっ。」

「剛ちゃ~~ん、お代わり~~。」
「私も~~。」
奈都美と靖子。

剛輔、
「かかかか。こりゃ、ピッチャーだな~~。」

「美玖ちゃ~~ん、一緒に写真撮ろう~~。」
木綿子。

美玖、
「え~~~???かかかか。あ~~い。」

木綿子、
「はいはい。尾田ちゃん、一緒、一緒。おいで、おいで。」

内海、
「かかかかか。いいぞぉ~~。」

瀧澤、
「ふふ。うんうん。」

翔、
「お~~いおいおい。俺も、俺も。」

「あ~~。分かった、分かった。俺が撮ってやる。はい。」
木綿子からスマホを受け取り、剛輔。
「はい。どうせなら、みんなで。ほらほら。」

葉月、奈都美、
「キャハ。」






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