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「それにしても…。」
カウンターを拭きながら柴乃、 「ゆずちゃんがね~~。会社の人、連れてくるなんて…。巽~~???」 カウンターの中でグラスを洗いながらの巽、 「へっ…???…あぁ~~。さぁ…???」 「当然、巽とゆず、彼氏と彼女って、あの4人に教えているもんじゃない。」 そんな柴乃に、 「えっ…???いやいやいや…。そんな、そんな…。」 「ば~かね~~。それくらい意識しちゃうものよ~~。珂帆さんだって、そう言ってたから。」 プライベートルームに入っている珂帆。 そのプライベートルームの方をチラリと向いて巽、 「……。」 「あっ。そういえばさ、巽が高校時代に病院に入院した事…ある…???って、聞いた女性、いたよね…。」 巽、 「へっ…???」 目をパチクリさせて、 「あ~~、あ~~。はい。」 「なんだったんだろうね…。」 巽、頭の中で、 「…みど…。」 今や、あの時の女の子とは全く変わって、 芯のしっかりした女性に変わっていた逢坂翠を思い出して、 「全く、別人。はは。変わったよな~~。…10年か…。」 柴乃、 「…ん…???何か言った…???」 巽、 「…ん…???はは…、いや…。」 そしてにっこりと。 店のドアが開く。 近くにいたスタッフ、 「いらっしゃいませ~~。」 ゆっくりと歩く客。 「ヨッ、こんちは。先日はども。…予約は…してないんだけ…ど…。」 柴乃、 「いらっ…。あっ。いつもお世話になっています。ありがとうございます。あっ、少し、お待ちくださいませ。巽、お願い。」 巽、 「あっ。はい。」 そして客に向かって、 「こちらにどうぞ。」 そして…。 「3名様で…。」 「おぅ。頼む。遊馬君、先日はどうも、歓迎会。ごちそうになりました。」 巽、そういう男性に、 「いえいえ。こちらこそ。ありがとうございました。」 そして3人を先ほどの橙たちのいたテーブルに案内する。 「こちらです。」 「ん~~。素敵。良い席ね~~。ありがと。」 女性。 「うん。ここは、ウチの会社でも、ちょくちょく利用させてもらってるんだ。」 男性。 「ありがと、遊馬君。素敵な席だ。」 巽、 「ありがとうございます。」 「あっ、遊馬君。珂帆…いる…???忙しかったらあれだけど、時間あったら…。」 もうひとりの女性。 巽、 「はい。もう既に、別のスタッフが、知らせているみたいですけど…。」 「さっすが~~。」 「ごゆっくりどうぞ。」 男性、 「ありがと。」 そんな巽と入れ替わりに柴乃、ウォーターポットを持って。 「いらっしゃいませ。いつもお世話になっております。まもなく、本条参りますので。」 「しっかし、びっくりした~~。帆霞(ほのか)の妹のお店がここにあるなんて。素敵なお店じゃな~~い。ねぇ~~。」 女性。 グラスに水を注ぎながら柴乃、にっこりと。 「そっか~~。帆霞の妹のお店なら、利用しちゃうよね~~。菫も敦哉さんも。」 男性、 「ん…、まぁ~~。はははは。」 「…って、言うか、菫が敦哉さんに教えたんでしょ、ここ。」 女性。 「まね~~。さすが、鋭いね~~忍~~。」 もうひとりの女性。 この3人、院瀬見惇哉と妻、菫。そしてもうひとりの女性が…、三笠忍。 総合デパート「ロンド」の社長秘書である。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ カーディガン 新作 トッパー タイプ カーディガン M L コーディガン レディース 大きいサイズ メール便対応可 【C-1】【宅配便B】【SALE】ベロア ファー ポケット カーディガン レディース コーディガン ガウン ファーポケット ロング丈 アウター お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.12 05:42:50
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