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いきなり、「みど。」と呼ばれ、翠、ドキン。
巽、自分でも今、自分の口から飛び出た言葉にびっくりして、 「あっ。ごめんなさい、あ…逢坂さん。」 翠、 「あ…、はい。」 巽、頭をコクリと…、 「伝票に…、サイン。」 恥ずかしそうに。 翠、目をキョロキョロと…。そして、 「あっ。そっか…。ごめ~~ん。」 巽の前に両手を合わせて。 2枚の画像を取り上げて、にこやかに呉羽、 「ふ~~ん。」 そしてドアの方に自然に目が…。 「みど…。遊馬…くん…???」 そして奥の席からもデスクでふたりを見つめる姿、諸橋陽詩(ものぼしひなた)。 隣の阿久津美祢(あくつみね)に、 「ねね、阿久っつぁん。みど、みど、みど、みど。遊馬君と。」 肩を叩かれ美祢、 「へっ…???えぇぇぇぇ…、何…???」 巽、 「すみま…せん。ここに…。サイン。お願いします。」 右手で、髪を少し掻き上げた風に翠。 「あ…っと~~。ボールペン~~。」 巽、すかさず自分の胸ポケットに右手を。 「あ~~。大丈夫、大丈夫。」 傍にあるペンスタンドからボールペンを抜いて。 その途端、ペン先がペンスタンドの淵に当たって、コロコロと。 翠、 「わっ。」 巽、 「おっと。」 床に落ちるペンスタンド。しかも、中の数本も散らばって。 翠、すぐさま落ちた場所に。 「ごめんなさい。」 それと同時に巽も、 「おっとっと。」 そしてお互いに拾ったボールペン。 巽、カウンターの底の方に、 「かかかか。こんなところにも…。」 翠、 「ごめんなさい。取れる…???」 「え~~。はい。こ…。」 戻った矢先に、翠のオデコに自分のオデコがコツン。 翠、 「あた。」 巽、 「わっ。」 巽、後ろに仰け反るように、 「ごめんなさい。すみません。」 翠、 「あった~~。はははは。ごめ~~ん。かかか。なんでオデコ、ぶっつけるかな~~。このおっちょこちょい。」 そしてお互い、立ち上がって、お互いがお互いに何度も謝っている。 カウンターから消えたふたりの姿を追いかけてスタッフたち。 そしてカウンターの上に再び現れた翠と遊馬を見つけて、 「何やってる…あのふたり…???」 奈都、 「変なの~~。」 最年長の音羽、 「何やってんの…???漫才…???」 「かかかか。漫才って…、音…。おっかし。」 その音羽とは1歳違いの…とは言っても、生まれが一週間違いの桑畑榛名(くわばたはるな)。 「いや、だって、みどにしては珍しいじゃない、ユッキ以外の男性と…。」 翠、 「すいません。」 ペンスタンドを元の位置に戻して翠。 「ここ…ですよね。」 巽、 「すみませんでした。僕の方こそ…。はい。そうです。ここ。」 そして自分の名前を書いて、翠。 巽、頭の中で…、 「…かわいい字~~。」 翠、 「はい。」 巽、 「はい。確かに。ありがとうございます。」 「うん。じゃね。」 右手を上げて翠。 巽、 「あっ。」 「…ん…???」 「また、いつでも、ルッポラに…。お待ちしております。」 その巽に、 「あ~~。はは。うん。ありがと。」 その瞬間、翠、両手をパン、 「あっ、そうだ。」 巽、 「ふん…???」 「遊馬君、ちょっと待って。ナイスタイミング。」 自分のデスクに駆け足で翠。 後ろを横切る翠に万美、 「ん~~???どした~~みど~~???」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ レディース ニットカーディガン 厚手 ロングカーデ 長袖 ポケット付き 膝丈 秋冬コート ニットコート【即納】 ビスコーススラブ織りロングカーディガン 秋冬 レディース ニット カーディガン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.23 05:16:41
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