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「…んじゃ~~。みどを…裏の玄関に…???」
薫郎。 翠、コクリと。 「うん。遊馬君。…私、あの時、洋食屋さんで…。って…言うか、ふたりで生…飲んで…。そして、遊馬君に私の事、言われて、ショックでお店出たんだよ。そして疲れて…、ベンチで休んで…。そんなときに、遊馬君、私を見つけて…。それから…なんでか、私…。くく…。おっかしぃよね。その場で、寝ちゃったみたい…。」 薫郎、 「はい…???そんな状況で…???」 クスクスと笑いながら翠…、 「うん…。…だから、どうやって家に帰ってきたか、全く記憶…ないの…。かかかか。」 薫郎、息を吸い込んで、そして、 「ふぅ~~。」 「…で、ロンドに出張。…そんな時に、今度は新幹線でパッタリ。遊馬君と…。」 薫郎、 「うん。」 「そして、その帰りに、遊馬君、あぁなった。」 「脳梗塞…。」 「もぅ…、自分で、どうすればいいのか…全然、分かんなかった。気が付いたら、病院にいた。…そんな感じ…。」 「みど…。」 「自分とさ…。今まで一緒にいた人が…いきなり、傍で倒れて…。しかも…、その人が脳梗塞って…。物凄い、自分を憎んだ。」 その言葉に薫郎、 「えっ…???」 「だってさ。だってさ。何か、やってあげられたんじゃないかって…。思うじゃん。一緒にいた人に。」 薫郎、 「みど…。」 少し目を潤ませての翠。 「物凄い、恐かった。ずっと…、体…震えてた。遊馬君に、巽君。ユウマに…、ごめんなさい。ごめんなさいって。頭の中で、何度も…何度も。…なんで何にもできなかったんだろうって…。」 薫郎、再び、 「みど!!!」 「だから…、遊馬君の事…、心配で、心配で。大丈夫って、思ってても…、心配で…。」 溢れた涙が一滴。 翠、一度だけ、グスリと。 そして左手で、頬を拭いで。そして、唇を絞って、そして膨らませて、 「ふぅ~~。」 傍らにあったティッシュボックスを引っ張って、ティッシュを2枚。 鼻をかんで…。 「それから…かな…。」 薫郎に顔だけ向けて、今度は目を赤くして、 「遊馬君、私を見るたびにニコニコと。笑ってくれる…。」 薫郎、 「えっ…???」 「ゆずと一緒になるときもあるんだけど…。ゆずより、私を見る事が多くなった。」 「みど…。」 「…だから…、ゆずが…、ユッキの事…、好きになったって…。多分…。」 薫郎、 「そっか~~。そんな風に…、なってたんだ…。」 薫郎、その場を立ち上がって、そしてベッドに腰掛けて。 「みど、ごめんな、お前の方から、話させて…。」 そんな声に翠、 「へっ…???」 「や~~っぱり…、俺は…てんで分かってないね~~。かかか。男ってヤツぁ~~。全然分かんなくって。」 翠、 「ユッキ…。」 薫郎、 「…ん~~。…って言うか…。俺も…、なんか…???…うん。万たちや、飛香…、そして他の…奈都や、咲茉、璋子たちと、違う雰囲気は…、ゆずに…あったような…。ふん。」 左膝に右脚を乗せて、 「決定的だったのが…、最初の仙台。」 翠、 「仙台…???」 「これって…誰にも話してないんだけど…。もちろん、ボスは別。」 翠、 「うん。」 「仙台の帰り、駅でいきなりゆずが倒れたんだ。」 「えっ…???」 「あまりの緊張…。」 翠、 「あ~~~。」 「ゆず…、あいつ…歩けなくなってさ…。」 「うそ。」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ティティベイト titivate ハイゲージボリュームスリーブニット (ブラウン) ハイゲージボリュームスリーブニット/ユアーズ(ur's) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.02.22 05:44:48
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