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薫郎、
「ほんと。相当…緊張していたみたいで…。ヤマチと俺とで、待合室まで抱えて…。」 翠、 「わ~~お。」 「しかも…、気を失うほどだから…。…でも、まっ、その内、意識は戻ったんだけど…。」 翠、 「うんうん。…けど…???」 薫郎、今度は腕組みして、 「でも…、幾ら意識を取り戻したと言え、脚の感覚…。戻らなかったんだ…。だから…ヤマチ、ベンチで、ゆずを抱えながら、ずっと、脚…さすってやってて…。」 「ふ~~ん。」 「…で、新幹線…出るころギリギリまで待って…。俺…、ゆず、負ぶったんだ。新幹線まで…。」 その話を聞いて翠、 「ユッキ…。」 「コイツ…、もしかして…、これからもっと、もっと…、おっきく…なんのかな~~。な~~んて思って…。」 「……。」 「そしたら、なんでか…。みども…言ってたけど…。…中学の時、ゆずからもらったマフラー、思い出して…。…実際、俺…、そのマフラー、2回くらいしか…、使わなかったけど…。かか。」 「へっ…???そうだったの…???」 薫郎、 「あ~~。…って言うか…、逆に、かあさんが気に入って、そのマフラー。かかかか。」 翠、 「はい…???」 「だから…。なんだか…懐かしくって…。ゆずの事…。」 チラリと薫郎を見る翠。 薫郎、下を向いて、 「ふ~~ん。」 左手を、首の後ろに当てながら、 「俺にとって…。みどは…、絶対に、欠かせない人…。」 翠、 「ユッキ…。」 「そして…。」 ひと呼吸おいて、 「ん~~…。…ごめんな…みど…。」 「…ん…???」 「俺…。なんつぅか…。あいつ…、ゆず…???」 翠、優しそうな顔して、 「うん。」 薫郎、 「な~~んかさっ。…つまりは…。…ほっとけないっつぅか…。なんか…。俺の気持ちの中から、離したく…ない。」 その最後の薫郎の声が、翠の頭の中で響いた。 そして、じんわりと目が潤んで。 そんな翠の顔を見ていたのか、見ていなかったのか、キョロキョロと俯きながらの薫郎。 翠、いきなり、 「へへ…。」 ようやく翠の顔を見て薫郎、 「みど…。」 翠、頬から涙を伝わらせて、 「よっこいしょ。」 今度は立ち上がり、 「はいはい。はいはい。」 そして今度は薫郎を抱きしめて。 「ん~~~。ユッキ~~。」 そしてまた、薫郎の唇に自分の唇を重ねる。 翠、唇を離して、 「好きだよ、ユッキ。」 そして、また唇を重ねて。 薫郎は、翠の成すままに…。 万美、翠からの電話で、 「え――――――――っ!!!」 翠、スマホを耳に、 「うん。…そうなっちゃった…。」 万美、 「いや…。いやいやいやいや。え…えぇぇぇ。え~~~~。」 翠、 「なによ、そのリアクショ~~ン。」 「いやいやいや。いや…、だって…、だってよ…、みど…。だ…って…。」 そして、今度はオデコに右手を当てて、 「えっ…???ちょっ…ちょっと…待って。」 そして今度は立ち上がって、右手にスマホを、そして左手は腰に。 「ユ…ユッキも…、ゆず…。それって…、好きだって…。こと~~???わっちゃ~~。」 翠、 「そ…う…、なるか…。…うん。」 万美、 「いや…。いやいやいや。んじゃ、んじゃさ…。」 ひと呼吸置いて万美、 「…どう~~なっちゃうのよ、これから~~???」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 2WAY シャツワンピース ベルト付 ロングワンピース ミティアム丈ワンピース ブラウン ネイビー【メール便のみ送料無料】体系カバー シャツワンピ ワンピ メール便送料無料】タータンチェックシャツ ロング丈シャツワンピース 長袖 チュニック ネルシャツ チェック柄 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.02.23 10:55:44
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