SONY WI-1000Xを買ってみました。
私の生活では、実はほとんどイヤホンを使う機会はないのですが(笑)、電車通勤でもないし、田舎のぼろい一軒家なので、夜中に大音量でステレオを鳴らしても問題ないところなので、必要を感じることはないのですが、どうしてもハイレゾの音を聴きたくなりまして、このイヤホンを買ってしまいました。
というのが、前回書いた「Xperia1」というスマホがハイレゾ対応していまして、スマホを選んだ理由が「やはり音楽が好きでオーディオも大好きなので、だったらそれに特化したSONYのスマホしかないよね?」ってことと、今までずっとSONYのスマホだったので、そのクオリティーには納得していましたので、必然的にXperia1になったんですね。
せっかくハイレゾが聴ける「Xperia1」を買ったんだから、その機能を使わないのはオーディオファンとしてもったいないってところですね!(^ ^)
で迷ったのが、こちらの「SBH90C」という機種。
ノイズキャンセルは付いていないのですが、「Bluetooth」と「コード接続」の2wayで使えるという機種です。
値段的にはこっちが安いんです。
電車通勤するわけじゃないからこっちでもいいかな?って思ったんですが、クルマの中で聴くとき、エンジン音がうるさい場合は、音量を上げてしまうので、耳によくないかな?って思ったんですね。
だったら、ハイレゾを聴くわけだから、特別な高音質を楽しむために買うわけだから、ノイズキャンセルを使って、静かな環境で聴いた方が楽しいに決まってるよね!ってことになったんですね。
もうひとつ迷ったのが、こちらの完全左右独立型の「WF-1000XM3」という機種。
でも、片方失くしたらどうしよう?とか、繋がっていないので、耳から外れたら転がってしまうよね?とか、いろんな不安があります。またレビューを読んでも「片方失くしてしまった!」という人もいるし。。。
ということで、この「WF-1000XM3」は買う前から使ったときの不安材料が多かったので、却下!
家に届いて、しばらくエイジングをしながら聴いてみました。
そうそう、必要なアプリがこれ!
「Sony Headphones Connect」です。これを入れないと使えません。
私はペアリングするときに、スマホの「設定」画面から接続を試みましたが、全くだめでした。
どうしたものか?と、この「Headphones Connect」を立ち上げてみたら、アプリ内で接続を選ぶところがあったので、「WI-1000X」を選んだら簡単に接続できました。
(スマホの設定からではなく、「Headphones Connect」から必ず接続して下さい!って書いとけよ・・・って話ですよね。)
なので、この商品を購入される方は、このアプリを入れて、そこで接続をされて下さいね。
エイジングは、SONYの場合は、スピーカーもイヤホンもほとんど必要ないくらい、最初からいい音です。この辺はJBLとは大きく違いますね。最初からいい音ですので、特別エイジングの時間を作らなくても普通に聴いていいるだけでエイジングは完了すると思います。
とは言っても、本格的にピンクノイズでエイジングをすると、ダイナミックレンジがグッと広がりますので、手間暇かけるのが苦にならない方は、是非やってみて下さい。
ちなみに私は、1~2日ピンクノイズを流してエイジングしました。
肝心の音質ですが・・・
ハイレゾの音は、次元の違う音ですね。
(ハイレゾ音源を購入していないので、正確には「DSEE HX」という機能による「ハイレゾ相当の音」ですが、毎回説明が長くなるので「ハイレゾ」という表現をしますね。)
とにかく音が滑らかで繊細、そしてひとつひとつの音がクッキリ聞こえて来ます。
どうしても「高音質」というと、低音がよりズンズン出て、迫力のある音をすぐにイメージしてしまいますが、ハイレゾの音はちょっと方向が違います。
迫力が増したりするのではなく、情報量が増えるだけですから、どちらかと言うと地味な変化ですね。
なので、小さい「ポータブルスピーカー」から大きな「ホームーディオ」に変わるような音の変化ではなく、音楽配信アプリのビットレートが上がったような変化です。
音楽配信アプリのビットレートを64kbから320kbに変えてみると、グッと高音質になりますよね。そんな変化ですね。
とは言え、じっくり聴いてみると素晴らしいの一言です。
前回のレビューで書きましたが、ビートルズの音楽を聴いてみましたが何十年も前の音源ですが、素晴らしいです。「音が生きている!」って感じです。
「本当はこんな音だったんだ!」って思いました。
聴いていて、楽しいんです。「音がいいと、聞きなれた曲でもこんなに楽しく聴けるんだ!」って思いました。今まで聴きすぎて飽きてしまって、あまり聴かなくなったアルバムも楽しくて仕方なくて、何枚も続けて聴いてしまいました。すでに聴き飽きたアルバムなのにとっても新鮮なんです。
「DSEE HX」という機能が、普通の音源をハイレゾ相当にしてくれるのですが、ホント素晴らしい音です。
ハイレゾは普通のCD音源の約6.5倍の情報量があるそうですが、元々なかった情報をどうやって6.5倍にするでしょうね?SONYの技術ってすごいですね!
私のように「ランニングコスト」を気にする人間には「持って来い!」の機能ですね。(^ ^)
どんな音楽アプリを聴いても、ハイレゾ相当の音にしてくれるんですからね。
わざわざハイレゾの高額な音源をネットで買わなくてもいいわけですよね。
YoutubeのLIVEの動画などもハイレゾ相当の音で聴けるんですよ!
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で、それをBluetoothでも可能にしたのが、「LDAC」という伝送方式(コーデック)なのですが、この「LDAC」のお陰でワイヤレスでもハイレゾが楽しめるんですね。
通常のBluetoothの約3倍の情報を送れるので、ハイレゾのような情報量の多い音源でもBluetoothで伝送できるらしいです。
ワイヤレスでこのレベルの音が楽しめるとは凄いですね。というか、ありがたいですね。
個人的には、「ワイヤレスでこのレベルだったらもう十分です!」って思いますね。
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音の質としては、SONYらしい真面目でクセのない大人しい音です。
私は個人的には、中音がバチンと前に出てくる音が好きなのですが、ヘッドホン・イヤホンとなると、逆にクセがない音が好きなんですね。長時間耳の中で鳴っていますので、個性が強すぎると疲れてしまいます。
なので、オーディオだと他のメーカーのスピーカーを選んでしまいますが、ヘッドホン・イヤホンはSONYを最優先してしまいますね。
それとですね、雰囲気で聴かせるタイプの音ではなく、ひとつひとつの音をキッチリ聞かして、総合的にいい音を楽しんでもらおうという音づくりですね。低音もズンズン出てくるタイプではなく、たとえばベースの音の弦の芯の音まできっちり聞かしてくれるような感じの音ですね。
とっても丁寧な音づくりで、「日本人の職人技」という感じの音ですね。
私はベース音を聴く度に「こんなに丁寧な音づくりなんだ!」って感心してしまいます。
アクセサリーも最初から充実していまして、イヤピースも2種類付いています。
それぞれ3種類入っています。
白い方が普通のイヤピースで、黒い方がハイブリットの高音質のものだそうです。
白い方にMがないのは、最初から本体にMが付けてあるからですね。(笑)
黒いイヤピースも付けて聴いてみました。
私は白い方が音が伸びやかに感じましたので、最初のまま使っています。
付属の布のポーチです。
結構趣味が良くって気に入っているのですが、後日、Amazonでハードケースを購入しました。
1800円くらいでAmazonで買いましたが、結構いい感じですよ。
万が一踏んでしまったりしたときに、泣かずに済むように(笑)買いましたが、安いわりにはしっかりしていて気に入っています。
写真ではネイビーに見えますが、ブラックですね。
こちらが本体の左側です。電源ボタンや音量調節・・・などがあります。
こちらが右側、ノイズキャンセルとアンビエントの切り替えがあります。
(アンビエントは外部の音を取り込むという機能です。それもレベルを選ぶことが出来ます。)
・・・・・が、私はほとんどこの本体のボタンは使いません。
首に掛けて操作しようとすると、まずボタンが見えないので、触って判断するしかないのですが、点字が分かるレベルの人でないと触ってどのボタンか判断できないと思います。
なので、私はスマホから操作するようにしています。
(すべての機能はスマホから操作出来ます。)
丁度首の後ろに来る部分です。
触るとフワフワして、合皮のレザーです。
・・・が、以前購入した電子ピアノ用のヘッドホンの頭の部分が丁度この感じのフワフワした合皮だったのですが、使っていくうちにボロボロになってしまったので、なるべくカラダに触れない方が油が付かないので劣化しにくいかも?と思いまして、私はこのヘッドホンをするときは、必ずボタンダウンのような襟のあるシャツを着て、肌に直接触れないように装着するようにしています。
フワフワしたパッドの裏側はこのように金属になっています。
こんな箱に入っていました。
中にもうひとつ箱がありました。
プレミアム感ありますよねぇ~!
フタを開けるとこんな感じ。
こんな風にスポンジに埋まっています。(笑)
箱から全部出してみました。
付属のコード類です。
左からUSBケーブル(充電用)、有線用ケーブル、航空機の中でサービスの音楽や動画を楽しむための航空機アダプタです。
動画がありました。
いい動画がありました。
この方の説明は分かりやすいので参考になると思います。
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感想です。
上で書かなかったのが、装着感ですが、全く不快感はありません。
ネックハングタイプは首回りが違和感があるかな?と思ったのですが、「着けている感」も感じないくらいです。どんなに動いても全くストレスがありません。よく考えられていますね。
コードだけのタイプだと、首を動かすとワサワサして擦れる音も入って来て違和感がありますが、これは首を振っても音も全くしません。よく出来ています。
上の動画の人も言っていますが、完全ワイヤレスのWF-1000XM3より、「こちらの方がいいかも?」と思います。音もこっちの方がいいらしいし。。。
音に関しては、上記しましたように申し分ありません。
「よくぞワイヤレスでここまでの音質のものを作ってくれました!」と思いますね。
それから特筆したいのが、ノイズキャンセリングの性能ですが、これがすごいです!
ONにすると周りの音をセンサーが感知して、設定が完了すると、たとえばリビングでTVをつけていてもTVの音がスッと消えます。
そして、ヘッドホンを着けたままキッチンに行くと、周りの音の変化を本体が感知して、また設定をし直すんですよ。そうすると換気扇などを回していてもまたスッとその音が消えます。
着けたままクルマに乗ると、また自動で設定し直してくれて、車内の音がスッと消えます。
私のボロ車のエンジンの大きな音も消えてしまいます。(笑)
全く音がしなくなったのに、カラダや手からはエンジンの振動が伝わって来ます。変な感じですね。(笑)
車内の変化が一番すごいです。感動ものです!
それと、速度センサーや気圧センサーも付いていて、「今止まっている」とか「今1気圧」とかアプリが表示してくれます。ほとんどSFの世界ですね。それに合わせて設定してくれるんですね。
もうひとつだけ書いておきますと、私は間違って「平行輸入モデル」を買ってしまったのですが、これが大正解でした!スイッチを入れると「Power ON」とか「Bluetooth Connected」とかのメッセージを英語で女性の声でしゃべるんですが、エコーが掛かっていて、SF映画のホストコンピューターが女性の声でしゃべる映画ってありますよね。あのSF映画の雰囲気でしゃべってくれるんですね。めっちゃいい雰囲気です。(^ ^)
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それからもうひとつ、この商品は充電しながら聴くことが出来ません。
充電中は電源が入らなくなりますので、どうしようもないです。
USBは充電用に使われているわけで、有線で聴くこともできないわけですね。
ということは、バッテリーがなくなったら有線接続しかないわけですが、私のスマホ1Xperia1はイヤホンジャックが付いていないんですよ。(笑)
なので、USB-Cに差し込んで聴けるアタッチメントを買ってみました。
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この商品は音楽を聴きながらスマホの充電も出来るという商品なんですが、ちゃんと音楽を聴きながらの充電ができるか心配でしたが、音楽も充電も大丈夫でした。
有線接続との音の違いですが、やはり有線接続の方が音はいいです。
量感が増して、全体的に力強い音です。
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総評としてはですね・・・
3万円前後の、決して安い商品ではないですが、とは言え、これだけの音のクオリティといろんな機能を詰め込んでこのサイズ。本当にSONYの技術はすごいと思います。
これだけの高機能の商品って他のメーカーでは作れないのではないでしょうか?
私は音楽用のイヤホンはあまり必要ない生活をしていますので、「ちょっと贅沢かなぁ~?」って思いながら購入してみたのですが、大正解でした。Youtubeの音楽なども「ハイレゾ相当」にしてくれますので、ポール・マッカートニーやビリー・ジョエルなどのLIVE動画を見ると高音質ゆえに没入感が違いますね。
そうそう、スマホに繋がっているとき電話が掛かって来ても、音楽が止まって電話で話をすることが出来ますので安心です。
少々お高めのヘッドホンですが、購入して良かったです。
最後に・・・
このヘッドホンは、「音質について」「装着感について」「ノイズキャンセリングについて」「ハイレゾについて」など、ご説明する項目が多いので、とても長くなってしまいました。最後まで読んで下さりありがとうございます。(*^。^*)ゞ
ご購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
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お暇な方はもうひとつ読んで下さい!
実は以前、SONYのイヤホンのクオリティに驚かされたことがありまして・・・
だいぶ前ですが、初めて買ったスマホがHTCというメーカーだったのですが、スマホにアメリカのオーディオブランドのBeetsのイヤホンが付いていたんですね。ラッキーと思って、ネットで値段を調べたら、15,000円くらいの商品だそうです。
結構いい音していたので気に入って毎日使っていました。
ある日、おじさんちに行ったとき、おじさんがSONYのウォークマンを持っていることを思い出して、Beetsのイヤホンとウォークマンの付属のイヤホンとどっちが音がいいか試してみたくなったんですね。
おじさんのウォークマンは本体とイヤホンセットで18,000円くらい。
私のイヤホンは単体で15,000円なので私のイヤホンの圧勝だと思っていました。
・・・だって、ウォークマンのイヤホンが15,000円で、本体が3,000円ってことは絶対ないですからね。(笑)
まず、私のイヤホンをウォークマンに繋いで音を聴いてから、SONYの付属のイヤホンを聴いてみました。
・・・・・もう言葉になりません。SONYの圧勝です!というか次元が違う音がしました。
私のイヤホンの方が高いはずなのに・・・です。
高域はどこまでもクリアで、低音もしっかりとした質感です。
私はあまりのレベルの違いに愕然としました。
・・・そして一言、「聴かなきゃよかった!」
あんなに毎日気持ちよく聴いていたのに。。。(T_T)
もうその日からSONYの音が耳から離れません。(笑)
一番感じたのは、メーカーが目指す音のクオリティの高さの違いですね。
SONYのレベルの高さを肌で感じたんです。
そんなこともあって、今回は迷わずSONYの商品にしたんですね。
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