今月に入り、動物(ペット)に関する本をいくつか読みました。
そのきっかけとなったのが、
『看取り犬 文福の奇跡』(若山三千彦 著)という本です。(以下ネタばれになります)

現在日本でペットと入所できる特別養護老人ホームはほとんど無いようですが、この本の舞台となる横須賀の特別養護老人ホームでは、1つのフロアで愛犬、愛猫と暮らすことが可能となっています。
タイトルの"文福"と言うのは、元は保健所で翌日には殺処分されるところを、動物愛護団体に救われ、そして現在はこの施設で皆に愛され活躍している看板犬です。

文福には看取りの力があり、入所者さんが亡くなる2、3日前から決まった行動をとるようになること、最期は文福にそばにいてほしいと言っていた希望通り、文福に寄り添われ穏やかに亡くなられた入所者さんの話などが書かれています。

文福はフロアーの皆の犬として、特定の人のペットでは無いようですが、愛犬愛猫と入所してくる人もいます。
長く一緒に暮らしてきた愛するペットとなら、安心して入所することができた人や、
一度別れたペットと再び一緒に暮らすことができた人は、認知症の症状が大きく改善したことなども、書かれています。

痛ましかったのは、別の施設に入所するために泣く泣く愛犬を保健所に連れて行った男性の話です。入所後自分が愛する犬を殺してしまったことを最後まで後悔し続けていたそうです。
その男性の姿が、横須賀の施設ではペットと暮らせるようにしたそうです。


この本を読みながら、入所者さんとペットがお互いを必要として共生している姿に、
人も動物も、幸せに暮らせる世界が
本当の平和であると、強く思いました。


クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー
その他に読んだおすすめの本です。

『赤ちゃんネコのすくいかた』
(児玉小枝 写真・文)
生まれたての子猫は手がかかるため真っ先に殺処分の対象になりやすく、その子猫たちの命を守るボランティアさんの話です。小中学生向けの本ですが、写真も豊富で読みやすく大人にもぜひオススメです。
同じ著者による『"いのち"のすくいかた』という本もあります。

『ペットたちは死後も生きている』
(ハロルド・シャープ著、小野千穂訳)
スピリチュアルな存在として、人間とペットとの絆は死後も続くことが書かれています。


♡♡いつもありがとうございます♡♡