とある飛行機好きの生活向上ブログ

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外貨で給料をもらい日本円ベースで生活をするということの意味

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誰か、助けて、、、
お願いですから人民元の対円レートを上げてください、、、

 

外貨ベースの生活


私は現在中国で暮らしており、いわゆる現地採用ですから現地の中国人と同じ水準の給料を人民元で毎月受け取っています。

 

日本では一切収入がありませんから、日本で日本円にて何らかの支払いが必要な場合に備え、たまに一時帰国する時などには、人民元を日本円に両替して日本に持って行く必要があります。例えば、念のため日本の健康保険証は持ち続けたいと考える海外在住邦人は多いわけですが、その場合にはもちろん毎月保険料を支払う必要があります。年金に関しても同様です。実際のところ、これらに関しては駐在員であれば特に問題にはならないのですが、私のように日本に全く所属がなく、かつ現地採用で薄給の場合などにはなかなか重い問題として生活を圧迫したりするわけです。

 

そして、そういった生活において重要なファクターになるのが「為替レート」です。

 

近年特に為替相場は荒れることが多く、両替後に手元に残る金額に大きく影響を与えることがあります。例えば、5%くらいは短期間で簡単に変動するわけですが、100万円相当額の両替をする場合、この変動幅は5万円の損失(もしくは利益)を生むわけです。

 

まあとは言え、多くの海外在住邦人は現地でお金を使いますから、両替する必要のある額の収入全体に占める割合は決して高くありません。特に駐在員の場合など、高額な手当が支給されるのが一般的ですから、特に問題に感じるような話ではないかと思われます。

 

しかしながら、実は私は現在かなり特殊な生活をしています。人民元で給料をもらいつつも、どちらかと言えば生活は日本円ベースなのです。

 

私のお金の使い道


以下で出てくる数字は全てフェイクだと思ってお読みください。あくまで説明のための仮定です。

 

私は年俸制の契約社員であり、月の手取りは2万元です。当記事執筆時のレートが「1元=15円」ですから、ちょうど30万円ということになります。

 

実は私、日本に読者さんが知ったらドン引きするくらいの額の借金があります。なので生活費は極力切り詰め、一時帰国の度にお金を持って帰り返済に充てているのです。

 

(若い頃にJASSOと呼ばれているヤバい組織と関係を持ってしまいまして、気付けば8桁の借金に。たまに報道もされていますが、連中は若者をターゲットにしていて、自己破産に追い込まれるケースも後を絶たないようです。)

 

20年返済ですから、時間をかけて返すことも可能ではあります。ただ、私は結婚願望が強く、借金なんてあろうものなら結婚などできるはずがありませんから、少しでも早く完済したいと考えているのです。

 

そんなわけで、毎月の生活費は10万円以内と決めています。内訳は以下の通り。

 

  • 家賃:2万5千円
  • 光熱費:2,000円
  • 通信費:3,000円
  • 交通費:3,000円
  • 食費:1食500円を1日2食。30日間で30,000円
  • お酒代:1日700円。30日間で21,000円
  • 各種消耗品代・雑費:10,000円
  • 残り(予備費):6,000円


そして、残りの20万円は日本に持って帰ることにしています。ちなみに、衣類なんかは全て日本で買うようにしていて、散髪や通院も全て日本ですることにしています。

 

為替レート変動の影響


というわけで、私は毎月20万円分、というか元は人民元ですから13,333元を日本円に両替しているわけです。

 

さて、それでは肝心の為替レート変動の影響についてです。

 

現在のレートではこの額(13,333元)は『20万円』にしかなりません。しかしながら、例えば、私が今年2019年の4月に両替した際のレートは「1元=16.65円」でした。その時であれば、同額の人民元が『222,000円』になったのです。

 

つまり、これというのは要は、4か月前と比べて月の手取りが22,000円減ったのと同じことなのです。実質的に減俸と同じです。

 

想像してみてください。月の手取りがある日急に22,000円減ったとして、あなたはどう感じますか?

 

毎日節約に次ぐ節約。食事は1日2食。ボロボロの服。汚い靴。穴の空いたパンツ。美味しい輸入ビールを指をくわえて眺めながら不味い中国産ビールを買い続ける日々。あと22,000円あったら一体どれだけ生活が豊かになることか、、、

 

メッセージ


最後に、今回皆さんにお伝えしたいことを書いて終わろうと思います。

 

私が中国に移ってきて約2年が経ったのですが、この間、人民元/日本円のレートは「1元=16円台」でずっと推移していました。それがここ数週間で大暴落して14円台にまで下がってしまったのです。

 

もちろん原因は中米貿易戦争。

 

ただ、「戦争」と言っても、要はトランプ大統領が中国からの輸入品に追加関税をかけまくり、中国がそれに対抗して同様の追加関税を、、、といった流れですから、アメリカが毎回積極的に攻撃を仕掛けているわけです。そしてその結果、中国経済はこの短期間で急激に冷え込みましたが、アメリカ経済はまだまだ元気です。

 

日本人というのはアメリカ人の飼い犬のようなものですから、「いいぞ、もっとやれ!」なんて皆さん言っているわけですが、実際のところ、私のような末端の人間にも大きな影響が及んでいるのです。今回はこのことを伝えたくて筆を取りました。

 

民主主義とか社会主義とか、ぶっちゃけそんなことは私からしたらどうでもいいんですよ。政治なんかに一切興味ありません。こうしている間にも私はどんどん年をとっている、つまりどんどん死に近付いているわけで、そんなデカいスケールでものを考えている余裕なんてありません。社会的弱者のリアルなんていうのはそんなものです。だから「ノブレスオブリージュ」という概念は重要なのです。私は早く借金を完済して、彼女を作って結婚して家庭を築きたいのです。滝川クリステルみたいな美女に毎晩おもてなししてもらいたいと思っているわけでもなければ、リッチになることだって目指していません。ただただ人間らしく生きたいだけなのです。

 

一人の人間が強大なパワーを持ち、彼の一言で世界が大きく動く。余裕のある者にとってはそよ風程度でしかない影響も、弱者にとっては直撃する台風となる。そんな世の中、おかしいと思いませんか?

 

自分が特殊な生活をしているからだということはわかってはいるんですけれどね、、、

 

それでも、ここでくらいは愚痴らせてください。

 

トランプの強引なやり方は絶対に間違っています。バランス度外視で好き勝手暴れ回る姿は私にはモンスターにしか見えません。

 

そもそも世界のリーダーであるアメリカが「アメリカファースト」なんてやり出したらもうおしまいでしょう。

 

イギリスは無茶しようとしているし、イタリアも右傾化しつつあるし、嫌な流れだなと。みんなが「自分さえ良ければいい」ってなったら、そりゃ待っているのは争いだけですよ。平和なんて結局のところ誰も望んではいないのだなって。

 

「敵」や「争い」を必要とする社会、犠牲が必ず伴う社会、あなたは間違っていると思いませんか?