東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

石を掘り出す

2020-06-02 00:15:40 | ノルウェー山暮らし fjellgård
ちょっとラズベリーの枝の剪定と雑草取りのつもりで
剪定バサミを手に分け入った庭の一角
そこは今まで手をつけていなかった荒れ放題の無法地帯

少しずつラズベリーの古い枝を払いながら
開けた場所を広げて進んでいる途中
古い株を根っこから引き抜こうと引っ張ったら
地面がフワフワ持ち上がる感じがします

思い切ってひっぱると古株の根っことともに地面の土もろとも
30cm四方くらいががひっぺがれて
下には大きな一枚石がのぞいているではないですか

おお!
確かこの場所はむかしは eldhus があった辺り
eldhus は小さな小屋でいわゆるカマド小屋とでもいいますか
むかし母屋とは別の建物で煮炊きなどをしていた名残です

ここの eldhus には
チーズやポリッジを作る storgryte と
主食の flatbrød や lefse などを焼くための大きな鉄板 takke が
備わっていたと聞いています

いまでも農村部には eldhus が残っているところがあり
わたしも一度ご近所さんちでレフセ作りに挑戦しましたが
生地を薄く均一にのばすのがけっこう難しかった…

いまでこそホームメイドの flatbrød や lefse は特別感があり
クリスマスマーケットなどでは人気の商品ですが
昔はどこでも普通に家で作っていたんだなあ、としばし感慨に浸りつつ
気がついたらラズベリーの手入れもそこそこに
石の発掘にすっかり取り憑かれてしまっていました



石は次々と芋づる式に現れて
数日かかって形が見えてくるともう楽しくてやめられません

そういえば去年も
玄関前の草取りをしているうちに
土と草に覆われていた石をすっかり露出させるのに夢中になった前科があります



久しぶりに遊びにきた義母がそれを見て

「あら、石を敷いたの?」

とのたまったことを思い出します

いいえ、お義母さま
この石は大昔からずっとここに眠っていたのですよ…

なんだか遺跡を発掘する人の楽しみが
少し分かったような気がします


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