天使とは名ばかりのクソ悪魔から、我が家の酒を守る為に使っているのが
「プライベートリザーブ」
です。
一度開けてしまったワインのボトルに入り込んだ酸素を追い出して風味を守るという理屈ですね。今までは窒素と炭酸ガスが主体でしたが2019年6月にアルゴンガスが食品添加物として承認されたとかで、アルゴンガスが混ざる様になりました。
実はこのプライベートリザーブは結構昔から販売されていたのですが、日本で販売されるものは色々と規制がうるさくて窒素主体の製品でした。窒素主体では、密閉しないと空気と混ざってしまう(空気の7割は窒素。結構簡単に混ざってしまうらしい。)し、そもそも値段も結構高いし・・・と思って自分はバキュバンストッパーを使用していました。
気密性の高いゴム製のキャップをして、シュポシュポと手動で瓶内の空気を抜くだけの簡単な仕組みですが、これが結構効果あったりします。とはいえ、完璧に空気は抜けているとは思えますせん。たぶん、空気は3~5割残ってるんじゃないかな?と思います。それでも十分に酸素劣化は防げていると思えます。
但し、ワインや日本酒であればそんなに長く保管しないで飲み切ってしまうのが理想。蒸留酒、ハードリカーなどの長期保存には正直適していないと思っていました。まぁ、正直言ってハードリカーであればアルコール度数も高くて気化しやすいので、多少は液面に揮発したアルコールが空気に対して層を作ってくれるのでワインなどと比べると劣化は遅いと思います。が、ウイスキーが目減りするのは勿体ないと思いませんか?そもそもドコのダレだから知らん天使に飲ませたくないよね。
そこで自分が導入したのは
「Labopita(ラボピタ)」
と呼ばれる商品です。
これは医療現場や化学薬品の保管などに用いられる伸縮性のある研究用密閉フィルムで、本来は薬品の入った試験官やシャーレの隙間を塞ぐなどの用途に使用しています。理系の方はパラフィルムなんていう商品も目にしたことがあると思います。こちらのラボピタは2015年5月に発売された、業界では割と新しい商品です。従来使用されていたパラフィルムよりも伸縮性が良く、耐薬品性にも優れていて、10cmごとにミシン目も入っているので手軽に利用できます。
あるウイスキーを扱うバーのマスターが、パラフィルムを希少なボトルに巻いているのを見て、どういう物かお伺いしたら「研究用の密閉フィルムだという事で、3000円(!)くらいで売ってる」との事でした。
まぁ、そこまで金掛けたくないなぁーと思っていましたが、最近の我が家の埋蔵量を鑑みたら長期保管も視野に入れなくてはダメなボトルも増えてきたのと、このラボピタであれば少量で1000円しなかったのと、前述のパラフィルムよりも性能が良さそうな謳い文句を信じて購入してみました。
引っ張りながら巻き付ける事で、瓶と蓋の僅かな隙間にピッタリと密着します。これで空気の透過がほとんど無くなり、物理的にシャットアウトできます。
密閉前にはもちろん、プライベートリザーブを吹き込みました。
新しくなったプライベートリザーブは、前述のとおりアルゴンガスが含まれる様になりました。
アルゴンの優秀なところは、窒素より僅かに高価だけど窒素よりも圧倒的に重たい事です。
欧州の一流ワイナリーやレストランではアルゴンガスを不活性ガスとして利用されていましたが日本ではつい最近まで認可が下りず、ここにきてようやく認可。この組み合わせで保存性はかなり信頼をおけるものになったと思います。
実際に抜栓して間もないジン(ボンベイサファイア)に同様の処置を施して2週間後に飲んでみましたが、抜栓した直後と変わらない風味が!よし、これで天使という名前の悪魔から大切なお酒達を守れるぜ!
ちなみに、マジックで印を付けておきましたが2週間ぐらいじゃ減ったかどうか分からないよね。このまま飲まないで1年後に見てみようかな、と思います。
今回こういうブログを書いたのも、4月から?Amazonの広告が貼り付けられる様になったっぽいのでおススメしやすいのと何か収入的な物が得られるなら、「我が家の飲み切れないレアワインの在庫をプレゼント」的な企画をする際に、送料の足しにしようかなと画策しています・・・(汗)いや、マジホント誰か飲みに来て。
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