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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

フラッグフットボール男女ミックス大会「G-FLAG」開催

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Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)

今回は関西で開催される男女ミックスのフラッグフットボール大会「G-FLAG」についての寄稿記事です。

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この度、REDZONEさんのブログへの寄稿の機会をいただきまして、フラッグフットボールミックス大会(G-FLAG)について記事を書かせていただきます。

(寄稿者の自己紹介は最終段落に記載いたしました。)

 

フラッグフットボールミックス大会(G-FLAG)とは

フラッグフットボールミックス大会(G-FLAG)は、現在、関西(8月・3月)と金沢(7月)で、大会の参加者による自主開催で行っているフラッグフットボールの大会のことです。

 

大会の特徴として、5人で行うフラッグフットボールのフィールドプレーヤーに女性が入っていなければならないというルールを加えて、男女混合スポーツとして展開しているという事があげられます。

 

直近の大会は、3月に開催予定です。3月17日に交流戦、3月24日にミックス大会の予定で、詳細はfacebook・twitterにて更新していく予定です。(ぜひ「フラッグフットボールミックス大会」にて検索ください。)

 

 

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簡単に大会を紹介すると以上のような形になるのですが、この大会の「これまで」と「これから」の部分については少し個人的に思いのあるところなので、今回そのところについて、また、追加で、あえてミックス(男女混合)というカテゴリでフラッグフットボールをすることの特徴・効果についても触れさせていただければと思います。

 

男女混合のフラッグフットボールのこれまでの流れ

2000年代からフラッグフットボールをしている人はおそらく聞き覚えのある「A-FLAG」「J-FLAG」。

 

それらの愛称で親しまれた男女混合のフラッグフットボール大会は、現在休刊中のアメリカンフットボール雑誌、「Touchdown」の創刊者である後藤完夫さんが、1996年に大会を開催し、そこからスタートしました。

 

Touchdown (タッチダウン) 2010年 06月号 [雑誌]

Touchdown (タッチダウン) 2010年 06月号 [雑誌]

 

 

大会は、「いつでも」「どこでも」「だれとでも」「いつまでも」を合言葉に、それから20年近くNPO法人FFJ(フラッグフットボールジャパン。以下、FFJと記載)主催で実施されてきました。(参考:後藤完夫(2009)『フラッグフットボール入門』タッチダウン株式会社)

 

フラッグフットボール入門

フラッグフットボール入門

 

 

参加チーム数のピークは2006年頃で、全国で約50チーム集まり、地区予選(東日本地区、東海地区、関西地区、中国地区)を行い、地区予選を勝ち抜いた8チームによる全国大会が実施され、各地で熱戦が繰り広げられていました。

 

しかし、2010年代に入り年々参加チームが減少し、全国大会もなくなり、縮小傾向へ。とうとう、2015年を最後に東日本大会はなくなり、2016年には西日本大会のみの実施となってしまいました。さらに、2017年、雑誌「Touchdown」の休刊に伴い、FFJはミックス大会の主催休止を発表し、以降「A-FLAG」「J-FLAG」の開催は中断してしまいました。

 

「G-FLAG」として再出発

2017年、FFJの主催がなくなってしまいましたが、関西でのミックスカテゴリの需要はまだ多くあり、関連のチームでの自主運営によるフラッグフットボールミックス大会が始まりました。

 

そんな最中、2018年4月にはFFJでの大会創設者である後藤完夫さんの訃報に触れ、大会の目的・目標を再度整理し、次のようなことを意識して運営していくこととしました。

 

『「男女混合フラッグフットボール全国大会の実施」・「地方での体験参加型オープン大会の実施」によるアメフト型スポーツ振興を行い、後藤完夫さんが男女混合のフラッグフットボールに期待していた、①アメリカンフットボール型のスポーツの認知度向上と②ウェルネススポーツとしての男女混合フラッグフットボールを普及振興する。』

 

このことは、後藤完夫さんのご家族にもご確認頂いた上で、後藤完夫さんの頭文字である「G」をいただき、その思いをのせて「G-FLAG」として運営していくことになりました。

 

フラッグフットボールミックス大会(G-FLAG)のこれから

今後は『「G-FLAG」として運営してきます』、とはいえ、2010年代から減少傾向にあったミックスチームは、関西でも減少傾向にあり、参加チームもいきなりは増えることはありません。

 

ですので、現状の運営では従来フィールドプレーヤー5名のうち2名以上は女性である必要がある、としていたミックスのルールも、1名以上にして女性メンバーが少ないチームも参加し易いようにしたり(折を見て女性2名以上のルールで行う予定)、昨年の3月の大会時には、2日程のうち片方の1日は男性5名でも参加が出来る交流戦にしたりと、まずはいろいろな人に大会のことを知ってもらう、ということに重点を置いた活動になっています。

 

そのような活動によって、少しずつ認知度と参加チーム数の拡大を目指し、最終的には、以前FFJの主催で行われていたような、「A-FLAG」や「J-FLAG」の形(地区大会・全国大会の開催)に近づけるよう取り組んでいきたいと考えています。

 

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今後東日本でも試合を開催致したく、もし、以前「A-FLAG」「J-FLAG」に参加されていた方、思い出のある方、また参加したいなと思われている方、いらっしゃいましたら、ぜひご連絡を flagfootball_mix@yahoo.co.jp までいただけないでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。

 

ミックス(男女混合)でフラッグフットボールすることの魅力

フラッグフットボールを楽しむために大切なことは、シチュエーションに合わせて相手の動向も読みながらその時に相応しい作戦を決め、それを実践して前進することと思っています。加えて、そのプレー選択時に、きちんと自チームの特徴(できること・できないこと、得意なこと)を踏まえてプレーを選択するという事があわせて必要なことではないかと思います。

 

男性のみ、女性のみのフラッグフットボールではもちろん上記は大切なことでありますが、ミックス(男女混合)になると、自チームの作戦を考える際・相手チームの作戦を読む際に、男女の構成というのも検討事項に入ってくることになります。

 

例えば、オフェンスでレシーバーが2人並んでセットするのも、並びが男性2人なのと男性・女性と並んでいるのではまた違いますし、ディフェンスもラッシュに行くのが男性なのと女性なのではまた守り方が変わってきます。

 

フラッグフットボールが頭を使ってプレーを考えるスポーツなだけに、男性のみ女性のみのプレーの組み立てとはまた違った視点で頭を使う必要があります。それらを踏まえて、それぞれのメンバーの個性・特徴を活かしたプレー作りをしていく、というところがミックス(男女混合)でフラッグフットボールをするときの魅力といえます。

 

ミックス(男女混合)のフラッグフットボール大会を継続することの効果

フラッグフットボールのチームの多くは男性主体でチームを立ち上げ、男性がチームのメンバーの基盤となっているチームが多いのではないかと思っています。いろいろなチームを見ていると、そのように立ち上げたチームも時を経てメンバー募集をしている中で、チームに女性プレーヤーが1人、2人…とチームに入ってくることがあります。

 

よくありがちなのが、そのように入ってきた女性メンバーが、練習ではガッツリとチームの一員としてフラッグフットボールをプレーして楽しんでいるが、試合になるといろいろな事情で応援にまわっていることが少なくないのではないかと思います。

 

また、チームで1人や2人の女性メンバーでは女子カテゴリの試合にもエントリーすることができず、そのような場合、男性主体のチームに入って頑張っている女性プレーヤーは試合を楽しむという機会が限られてしまうのではないかと思います。

 

そこで、このミックス(男女混合)の試合を継続して続けることで、チームの女性メンバーが主役として活躍できる機会をつくることができるのではと考えています。

 

また、ミックスの大会が以前のようにうまく定着してくると、各チームも少なからずメンバー勧誘にも男女の視点ができて、チームに女性メンバーが入る可能性が高まり、より多くの方とフラッグフットボールができることへ繋がります。

 

さらには、ミックスの話とは関係なく副次的な効果となりますが、チームに数人の女性が揃ってくると、女子カテゴリの試合に合同チームで出場しようという話が必然的に多くなり(現に関西の女子カテゴリの社会人チームの多くは、数チームの女性が合同で一つのチームを形成しているチームが多いです。)、フラッグフットボール界全体で女子カテゴリが活性化していく可能性につながるかもしれません。

 

だらだらと長いこと書きましたが、フラッグフットボールミックス大会(G-FLAG)を今後も継続し、できることであれば、いつか以前のように参加チームが熱く日本一を目指す大会を開催したく、今後も少しずつ進めていけたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

寄稿者自己紹介

大阪のフラッグフットボールチームの三都マナティーズに所属しています中塚と申します。フラッグフットボール(15年目)、タッチフットボール(5年目)、フラッグフットボールの小学生チームのコーチ(5年目)を同時並行中です。いろいろすればよいというものでもなく、すべて中途半端な活動になっているのが残念なところです。

 

 

フラッグフットボールやタッチフットボールなどのアメフト型のスポーツは日本の中で多くの人が、知らない・したことのないスポーツですので、より多くの人に知ってもらえたらいいなと日々思っています。

 

RED ZONE管理人 解説

RED ZONE管理人(ホンムラ)も年始に関東で開催されていたミックスの大会には数回出場したことがあります。後藤さんにもお会いしました。

 

NFL FLAG大会とは別の空気感で、いろいろとサークルの女性を連れ出して試合に備えて練習したり、これはこれで楽しかったのを覚えています。いつのまにか大会がなくなってしまって残念に思っていました。

 

以前の記事にも書きましたが、東日本での普及を進めていく上で女性プレーヤーのプレー機会、人数を増やしていくというのは大きな課題だと考えています。その解決策に男女ミックスでの大会開催というのも検討しています。(一昨年に少しだけやったこともあります。)

 

qboekendorp.hatenablog.com

 

今回、中塚さんと連絡を取って寄稿記事を書いていただきましたが、今後も関西と関東で連携してやっていこうと思っています。

 

とりあえず、こちらはこちらで単発的に女性プレーヤーが積極的にプレーできるような試合、大会などを企画しようと思っています。それぞれ体勢が整って、機が熟したならば東日本大会や全国大会など発展させていければいいかなと考えています。

 

個人的には、NFL FLAGもミックスも運営ってなるとしんどいので、「サポートするから誰かやってくれないかなー」といった感じです。関西の方々がこちらに来て運営をするというのも視野に入れているそうなので、そうなればサポートしていきたいと思っています。

 

Touchdown (タッチダウン) 2011年 09月号 [雑誌]

Touchdown (タッチダウン) 2011年 09月号 [雑誌]

 

ということで、フラッグフットボールミックス大会についてでした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)