このコロナ期間中、

おっそろしいほど小麦粉料理にハマっています。

 

大体1日平均して2種類以上を作っています。

納得できないので何日にも渡って作るものもあれば、

同じ日に配合を変えて作るものもあり。

 

思い通りにできるものもあれば、

そうでないものもあり

面白い反面、とても奥が深く難しい。

 

粉の選択から焼形温度や加水率とか油を入れるかなど。

 

 

本物の味を知らないとできないものだし。

 

有名シェフが言っていた、

「その土地に3年以上住んでいないと

その国のものの味を知っているとはいえない」

 

まあそれは極端な例だけど、

いろいろな人の作る

同じ料理を食べ比べないと

それが正しい味かどうかはわからないでしょうね。

 

大昔シチリアへ行ったときに

カンノーリをイタリア人に勧められて

2つのお店のカンノーリを食べ比べました。

 

一つは美味しくなくて、

もう一つはとても美味しいものでした。

 

最初の一つで終わっていたら

きっとカンノーリは美味しくないもの、

という印象で終わっていたはずです。

 

 

ウズベキスタンやウイグルなどで食されている

サモサ(サムサ)があります。

 

ここ、イスタンブールでもウイグル料理レストランはとても多く、

我が家は大好きでよく行くのですが(お財布にも優しいし_)

どこのを食べてもそこそこ美味しくて。

 

でも羊の脂を使うのが私は苦手で

どうにか家で作ってもっとさっぱりと食べられないか

試作を重ねてみました。

 

 

 

手が込んでいる作り方ですが、

中央アジア料理ならではの

時がゆっくり流れる感じがまた楽しい。

 

ウイグル料理レストランでは

待たされることが多く、

イライラしていた主人に

そばにいたウイグル人が

「おいしい料理を待ちながら

ゆっくりとお話をして楽しむのが

ウイグル料理のいいところ。

作り置きなんて美味しくない。」

 

このコロナで懐は貧しくなったものの

心は豊かになった気がする私です。

 
熱々は美味しいけれど、
冷めると美味しくない。
もっとパリパリさせたらどうだろう、
とか牛肉だと硬いから羊にしたらとか
生肉を入れるより炒めたらどう変わるだろうとか
毎回色々といじって完成!
 
と思って息子に食べさせたら
 
「(ウズベキスタンやウイグルの)サモサじゃないよ。これ(トルコの)ボレキだよ。」
 
ですって。
 
ガッカリ。
 
でも、言われてみたら本当にそうだった!
 
自分がおいしいと思ってアレンジしたら
違う国のものになってしまったのです。
 
同じ材料を使っても違う国のものになってしまうなんて
料理って
とても興味深い。
 
またはその逆で、
日本で食べられているケバブやサバサンドも
本場とは違う味なのもわかります。
 
他の国のものから伝わった料理はきっとこうやって変化して
その国で食べられる様になるのですね。
 
 
 
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IMG_2684イスタンブルのキッチン
トルコ最大料理学校MSAにてプロフェッショナルシェフコース卒業。

HACCP(世界基準衛生管理)取得。

喜代村塾すしマスターコース修了。

辻調理師専門学校通信教育 日本料理修了。

バスク・クリナリーセンター、モダンテクニックコース修了。
ル・コルドンブルーや数々のワークショップを受講。

ただいまトルコワインを勉強中。(現在国際資格WSET2。レベル3の道は程遠い・・)
トルコ料理を中心とした料理教室をトルコと日本で開催している。

 

 

 


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