新型コロナウイルスの流行が続いている
アメリカ・ニューヨーク州で、
今日までのところ
川崎病に似た症状の子供が約100人見つかり、
うち3人が亡くなっているそうで
新型コロナウイルスとの関係が
疑われている。

わたしの長男は、小さいころ
2回も川崎病にかかったことがある。
生後11か月と、半年後の1歳5か月の時だ。

川崎病は今でも原因が不明で、
発病する確率は1000人に1~2人くらいだ。
日本人の川崎富作医師が発見したことから
この名がつき、地名の川崎とは関係ない。

なぜか、世界の中でも
日本人に川崎病の患者が多く、
また男の子の患者が
女の子の1.5倍くらい多いそうだが
この原因もわかっていない。

長男の場合、川崎病の症状は

・40℃の高熱が数日続く
・白目の部分が真っ赤に充血
・「いちご舌」と呼ばれる真っ赤な舌になる
・手足がまだらに真っ赤になり、腫れる
・首のリンパ節が腫れる

と、典型的なものだった。
何日も熱が下がらないので、
地域の基幹病院の小児科に行くと
すぐ診断がついて、そのまま入院になった。

川崎病は全身の血管に
炎症が起きてしまうので、
重症だと亡くなる場合もある。

この病気の後遺症で最も怖いところは、
患者の3%で心臓に冠動脈瘤ができ
ずっと残ってしまうことだ。

そのため、即入院して少しでも早く
炎症を鎮める治療を開始する。

治療法の主流は、
ガンマグロブリンという血液製剤の点滴で
免疫をつかさどる「抗体」が含まれている。

これと、熱を下げるアスピリンを
多量に内服する。
長男にアスピリンをどうやって与えたかは
忘れてしまった。

病院の小児科は当時、完全看護ではなく
親が24時間付き添わなくてはならなくて
小さな体に点滴をされながら
高熱にぐずって泣く長男を
夜通しあやし続けた。

幸い、ガンマグロブリンがよく効いて
数日後には熱も下がってくれた。
入院期間は、2週間くらいだったと思う。

ところが、半年後にまた同じ症状が出て
入院し同じ治療を受けた。
川崎病に2回かかるのは、
かなり珍しいことだそうだ。

上に書いたように、後遺症として
冠動脈瘤が怖いので、
退院後も定期的に心臓の検査を受けた。
心エコー、心電図などだ。

だんだん間隔を伸ばしながら
小学校入学まで、検査は続いた。
幸い、長男の心臓には
後遺症は残らなかったようだ。

こんな経験があるので、
新型コロナウイルスによって
日本でも川崎病のような症状を
引き起こすことがあり得るとしたら、
子供たちへの感染拡大は
何としても食い止めないと、と思う。

明日から緊急事態宣言が
解除される地域が多く、
保育園や学校なども
近いうちに再開するだろう。

これからも油断せずにみんなの協力で
流行が収束していってくれると
いいのだが…。





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