あすは夏至 でもあり、 新月、さらには 日食 ですね。
しかも、水Bu、金Sk、木Gu、土Saと、4惑星が現在逆行中。
2020年はひょっとしたら、誰にとっても、大きな節目の年になりそうですね。
さて、
以前、「月食の過ごし方」について、本ブログに記載したことがありましたが、
今回ご質問いただいたので、こちらにも記載しておこうとおもいます。
まず、ヴェーダ文化では、「蝕」の影響はよくないとされ、
天体観測はもちろん、外に出て、光を浴びるようなことはしません。
月食は蝕がはじまる9時間ほど前、
日食は12時間ほど前より、
「蝕」本番に向けて準備をします。
インド占星術でいえば、ラフーRa・ケトゥーKeによる影響ということになりますね。
(ちなみに今回はラフーRaのコンジャクト)
↑ラフーRaの絵
なんで気をつけるの?という理由は、
バラモンに嫁いで7年経っても、
まだまだわたし自身、はっきりと噛み砕いて理解し切れてはいないのですが、
インド占星術では、
ラフーRa・ケトゥーKeは「影」を表すもので、
「ほんとうのことを見えなくさせる」
=マーヤ(幻想)
的な存在であったりしますよね。
ところで、
月Chは、
マインドやこころ、情緒。
太陽Syは、
じぶん自身や性質、魂、健康、免疫、人生そのもの。
をそれぞれ表します。
そこに、「ほんとうのことを見えなくさせる」ラフーRaが重なるということは、、、
・それらの意味が弱まる
・ネガティブな影響を受けやすくなる
と理解することができるわけですね。
また、
不老不死の「アムルタ」をめぐって神々が争った「乳海攪拌」で、
ラフーRaとケトゥーKeが、結果として誕生するわけですが、
ラフーRaとケトゥーKeは、
ヴィシュヌ神にチクった太陽Syと月Chを恨み、
それが「日食」「月食」という現象になった、と神話では伝えられています。
たしかにこれは神話ではありますが、とくにヴェーダ文化の場合、神話とは真理の例え話に過ぎず、
そこから何かを理解できるように用意されたという側面もあるので、
このある種「恨み」から生じたラフーとケトゥーは、それぞれの性質を正しく理解するのに、軽視できないように個人的には思っています。
さて、話を戻します。
ではこの日食の明日、
わたしたちや、インドの家族はどう過ごすのかというと。
・テンプル
・キッチン
はクローズして、
・神像やヤントラを扱うプージャ(祈りの行為)
・調理
は行いません。
(神像に触れない、食べ物に触れない・調理しない)
では、どう過ごすとよいか?
まとめると以下のようになります。
(行わないこと)
・神像に対するプージャ
・水を飲む
・食べ物を食べる
・調理する
・トイレに行く
・性行為
・食を浴びる(外に出る)
これらは、ほぼすべての生理行動ですね。
(行うとよいこと)
・ヤグナ(護摩焚きのルーツ)
・ジャパ(マントラ唱和)
・瞑想
・聖典などを読む
これらは、浄化や霊的な成長に結びつく行為ですね。
(これらを行わない時間帯)
※日本東京時間※
2:04 AM 〜 6:04 PM
(うち日食の時間 4:11 PM 〜 6:04 PM)
※Drik Panchanga より
(上記行為の開始時間)
6:04 PM 〜
(留意点)
・夕飯の残りなど調理したものは、表に出しておかないこと
・調理は蝕の終わったあとにする
・蝕が明けたら禊をする(シャワーで可)
あすは日食なので、12時間程度前から整え始めるのですが、
ということは、起床からずっと、、、ということになりますね(汗 できるかなー)
うちには乳児がいるので、当然ながら守らせることなど出来ません。
なので、とくにこの「蝕」の時間帯前に、
たらふくにしておいてやる工夫で、乗り切ろうと思います。
インドでは(日本時間と3.5時間差がありますが)、家族はおそらく上記のように過ごします。
わたしもあすは、
午前中に水分を飲む程度に控え、少しずつ「蝕」本番に向けて、
トイレに行かなくて済むように調整したいと思います。
(前回の月食のとき、トイレ問題結構ヤバかった💧)
今回の日食を気にしている方でも、
ほとんどの方は上記どおりに過ごすことは難しいかと思います。
日常生活に支障ない範囲でトライしたい方は、
せめて「蝕」の時間帯だけは、
避けられるように過ごされると良いと思います。
またどうしても
その「蝕」の時間帯さえも難しい場合は、
マントラを唱えるなどして過ごされてみると良いと思いますよ。
※トイレのときに、マントラはダメですけれど(笑
「蝕」の時間帯にどうしてもトイレへ行きたくなったら、もうそれは、、、迷わず行ってくださいね!
かくいうわたしも、いちばんの心配がトイレです(笑汗
どうしても行きたくなったら仕方ありません。
わたしの場合、日頃の修行が足りないものと理解し、精進し続けるしかありません。。。
ですが、この生理現象のコントロール。
ヨーガ哲学でいうことろの「プラッティヤハーラ」です。
ヨーガを学んでおられる方は、まさに実践のかっこうの場!として、トライされるのもいいかもしれませんね。
ではでは、みなさま。
よき夏至、日食をお過ごしくださいませ〜!
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