日曜日に行われた全日本大学駅伝は昨年の大会から大幅に区間距離が変更となり、
前半区間は距離が短く、後半につれてだんだんと区間距離が延びていくという形となりました。
力の劣る関東以外の大学などは前半区間に強い選手を配置することで序盤は上位に喰らいつくことができて、
以前のように早い段階で何校も繰り上げスタートを強いられるケースが少なくなりました。
そして2016年から2018年の3年間は出場した関東の全大学15校が15位までを占める極端な関東独占状態にありましたが、
今年は関西の立命館大学が12位に食い込み、関東以外の学生が過半数を占めたオープン参加の日本学連選抜チームも、
明大と拓大に先着するなど、関東勢以外の健闘も目立ちました。
特に立命館大は先月の出雲駅伝での6位に続く躍進ぶりで、
全日本でも7区終了時点で8位順大と約1分差でアンカーへタスキを渡し、あわやシード権獲得かという位置まで迫りました。
立命スポーツ編集局(公式)@RitsumeiSports【陸上競技部】秩父宮賜杯第51回全日本大学駅伝対校選手権大会/於・熱田神宮-伊勢神宮12位 立命館大学 5:21:218位入賞、シード権獲得を掲げて臨んだ全日本駅伝であったが、惜しくも達成ならず。しかし、選手たちは全力を出し切り走り抜いた!みなさん応援ありがとうございました! https://t.co/rupJEQuzQT
2019年11月03日 14:50
箱根駅伝の全国解放という話がある中、今回の立命館大のような成績を、
例えば関東の大学に3校以上先着するとか、12位以内に入るとか、
一定の成績を収めた大学は翌年の箱根駅伝予選会に招待するという方法を手始めにとってみてはどうかと思います。
箱根予選会を通過した日体大や明大に先着していることを考えれば、立命館大も予選を突破できる力があると見なせますし、
関東勢もこのような強い大学が予選会に加わってきてはたまらないということで、8位のシード権争い以上に12位を巡る争いも熾烈となり、
より全日本大学駅伝の楽しみが増えることになると思います。
中盤までトップから2分以内の差に7、8チームがひしめくなど、区間距離の変更の効果もあって大混戦となりました。
しかし、終わってみれば東海・青学と近年覇権を争い続ける2校が上位を占める結果で終わったわけですが、
大相撲でも序盤は平幕力士が突っ走って、中日の時点で7、8人が1敗や2敗にひしめく混戦となり、
しかし終わってみれば白鵬と鶴竜の両横綱が千秋楽に決着をつけるという形が一番面白く、一番締まるものであります。
全日本大学駅伝のこうした区間距離の配置はレースを盛り上げる意味では理想的であり、
他の大会でも、特に1区が最長距離で、序盤のうちに上位争いのあらかたが決まってしまう男子の高校駅伝の区間距離は見直していったほうがよさそうな気がいたします。