福岡国際マラソン2019の感想【藤本拓編】~今日は日本人宇宙飛行記念日 | 過労士★ランニングクラブ熊本

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本日は早朝4時に出勤して、夜8時に終業で残業は7時間。


昨日行われた福岡国際マラソンは例年同様に現地で生観戦しており、

録画しておいたテレビ中継をまだ観ていないのでレース全体の流れは詳しくは存じ上げないのですが、とりあえずは今の段階での感想を。


優勝したのは出場選手中で最速の2時間5分26秒の自己記録を持つモロッコ🇲🇦のエルマハジューブ・ダザ選手。



30kmでペースメーカーが外れると同時に抜け出して、2位以下に2分以上の大差をつけ圧勝。

すでに東京五輪マラソンのモロッコ代表に内定しており、

日本でのレースも経験したということで、また一人、日本勢にとって強力なライバルが増えた感じであります。


続く2位には2時間9分36秒のタイムで藤本拓選手が入りました。



東京五輪代表の最後の1枠をかけたファイナルチャレンジの派遣設定記録である2時間5分49秒に4分近く及ばない結果に、

メディアの論調も厳しいものになっているようですが、

30kmまでキロ3分を切るペースに果敢に付いていき、後半失速しながらもサブテンを死守した内容は価値の高いものであると私は思います。


数年前まではこのようなペースになれば日本選手はほとんど誰も付いていかず、たとえ付いていっても後半大失速していたことを思えば、

日本の男子マラソン界が着実に進歩していることを実感するのであります。


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それに昨日の福岡は曇ってこそいたものの、気温は20度と高めで、記録を狙うには難しいコンディションでありました。

藤本拓選手は初マラソンだった昨年3月のびわ湖では同じような気温の中、後半大失速してラスト5kmは20分以上かかったことを思えば、

藤本選手自身もまた進歩していることがわかるのであります。


藤本選手のマラソンのキャリアはまだ2年にも満たず、今回が4戦目。

マラソン2戦目だった昨年10月のシカゴで自己記録を一気に7分以上縮める2時間7分台をマークしたわけですが、



瀬古利彦氏や中山竹通氏、高岡寿成氏といった過去のマラソン日本記録保持者たちも、

初マラソンは失敗しながらも2戦目で大きくタイムを伸ばしており、

過去のレジェンド達に劣らないマラソンセンスの高さを示しています。


藤本選手の年齢はすでに30歳ですが、20代前半の時期は故障が多く練習が満足に積めなかった分、

それだけ伸びしろを十分に残していると考えられ、これからが彼の全盛期に入っていくだろうと思われます。



来年の東京に出るかは不透明ですが、いずれにせよ次に出場するレースで日本記録をうかがうタイムを出してくるのではないかと期待するのであります。