9月のMGCが終わってまだ3ヶ月経っていない影響か、今年の福岡国際マラソンは日本人の招待選手が4名と例年に比べて少ないものでした。
福岡国際マラソン選手権大会@FukuokaMarathon招待選手の記者会見が行われました。国内招待選手は5人。左から #藤本拓 選手 #佐藤悠基 選手 #川内優輝 選手 #マイケル・ギザエ 選手 #福田穣 選手。#福岡国際マラソン #福岡国際 https://t.co/ygxVfAtQxp
2019年11月29日 15:28
藤本拓選手に関する感想は昨日述べましたので、今日は残りの3名についての感想を。
昨年に続いての出場となった福田穣選手は、その昨年から記録も順位も伸ばして藤本選手に続く総合3位、日本人2番手に食い込みました。
私が現地観戦した32km地点で見たところでは日本人4番手ながら一番走りに勢いがある様子で、
日本人トップも狙えるかと思いましたが、国士舘大時代の1年先輩である藤本選手には学生時代の練習を含めて1度も勝てていないそうで、
本人曰く「何百回目かの正直で勝ちたかったけど勝てなかった。遠いなと感じた」。
しかしこれで国士舘大勢が日本人ワンツーを飾り、こうしたOBの活躍は現役学生に大きな自信を与えることを考えると、
来月の箱根駅伝も前回同様に国士舘大が旋風を巻き起こすのではないか、楽しみになるのであります。
今大会での日本記録更新の期待もあった佐藤悠基選手は25kmまではそのペースを維持したものの、
そこから足がつるなどして失速、私が見た時点では何とか粘っていましたが、
終盤に入ると何度も立ち止まったようで、結局2時間14分56秒でゴール。
9月のMGCから急仕上げで臨んだ感は否めなく、結果的に中途半端な挑戦となってしまいました。
それでも3月の東京同様に記録が望めなくなった中でも最後までしっかりとゴールしたあたり、
これから先も長くマラソン選手として生きていく強い覚悟を感じ取ったものです。
今年4月にプロ生活に入って以来、フルマラソンは6戦して1度も2時間15分を切れていないなど深刻な不振が続いていましたが、
2週間前の上尾ハーフを1時間3分台で走るなど徐々にスピードを取り戻しており、
今回も優勝争いには全く絡めなかったものの、2時間12分台でゴールと復調気配にあるのは確かです。
30キロ以降の12.195kmのタイムは日本人1、2位の藤本・福田両選手を上回っていて、
終盤の粘り強さは相変わらずのものを発揮してくれました。
9年連続出場となる再来週の防府読売がいよいよ通算100回目のフルマラソンとなります。
川内選手はこの大会で過去8戦4勝と抜群の相性の良さを示しています。
世界の陸上史に輝く歴史的な偉業を優勝で飾るお膳立てはしっかりと出来上がったと言えるでしょう。