昨日から続く熊本城マラソンのレース回顧、後編でありますが、
中間点を2時間1分と思っていたよりも約2分以上遅いタイムで通過したのを知って、すっかり動揺した私。
サブフォーのペーサーの10mほど後ろをずっと走っていて、
去年も一昨年も彼らは中間点を1時間58分前後と前半に貯金を作る形で通過していたのに、
今年は悪天候を考慮してか少し抑え目に走っていたようです。
今になって思えば、スタートのタイムロス1分半、トイレに寄ったタイムロス1分で、
それらを考慮すればネットタイム的には余裕でサブフォーペースだったのですが、
レース当時はもう余裕がなくなってしまったと思い込んだのでありました。
そうこうしているうちに25km地点になるとペーサーとの距離はいつの間にか100mほどに広がっていて、
熊本城マラソンの難所の一つ、長い長い直線が続く新港線へ。
多くの人が強い向かい風に苦戦していましたが、私にとってはこの場所いつも練習で走っているマイコース、
海からの向かい風の中を走るのは日常茶飯事で、精神的には特にツラいとは感じず。
自然と何人もの選手を追い抜いているうちに再びリズムを取り戻し、28kmの折り返し時には脚も再び軽くなり、
風も追い風に変わり、さあ、ここから逆襲開始と思ったのですが、
スタート時には15度だった気温が10度近くまで下がってきた影響か、
そしてさっきまでの向かい風で、雨に濡れた体が一気に冷えたのか、急に体が固くなって思うように動かせない状況に。
寒さの影響で再び尿意を覚え始め、35km付近ではかなりヤバくなってきたのですが、
ここで止まると本当に低体温症になって最悪、死ぬかもしれず、
死ぬよりもオシッコ漏らしたほうが得策と思い、走り続けることを強行。
しかし、我慢しようと思うと漏れそうになりますが、漏らそうと思うと案外漏れないもので、
こうしてぼうこうに意識が集中したおかげでキツさを誤魔化すこともできて、歩きたいと思うほどのキツさには至らず。
残り3km地点で念のためにタイムを確認し、万が一サブフォーの可能性が残っているならば猛スパートをかけてみようかと思いましたが、
3時間48分をまわっており、残りをキロ4分ペースでいかないと無理ということで諦め、淡々とペースを刻むことに。
タイム的には不満の残る結果でしたが、最後まで歩かずに走り切った自分の体と、
この寒い中、大会の運営に尽力してくださった多くのボランティア、関係者の方々へ感謝の意味を込めて、
ゴール時には両手を挙げて、万感の思いを込めてゴールしたのでありました。