このブログでも感染拡大が続く新型コロナウイルスや、延期が決まった東京五輪関連の話題ばかり取り上げていますが、
そうした暗い話ばかりですと、書いているこちらとしても気が滅入ってきますので、
今日は久しぶりに明るい✨話題でも提供したいと思います。
昨日、国士舘大の多摩陸上競技場で行われた国士舘大学競技会において、男子円盤投の堤雄司選手が62m59をマークし、
湯上剛輝選手が2年前の日本選手権で記録した62m16を43センチ上回る日本新記録を達成いたしました。
トラック&フィールドの陸上競技でも今や多くの大会が開催中止の憂き目に遭い、
かろうじて大学が主催する記録会や競技会がいくつか行われている程度でありますが、
そうした厳しい情勢の中で、数少ないチャンスを活かして好記録をマークする姿は、陸上ファンとしても大いに元気づけられるものであります。
堤選手は2017年7月に当時の日本記録を実に38年ぶりに更新する快挙を成し遂げ、
その後、8月、9月と記録を伸ばして3ヶ月連続で日本記録を更新。
しかし翌2018年のシーズンは記録を伸ばせず、その間に湯上選手に日本記録保持者の座を奪われましたが、
2019年は日本選手権で2年ぶりに自己記録をマークして王座奪回すると、
今年に入って2月に自己記録に4センチと迫るセカンドベストをマークして、その勢いそのままに今回の日本記録再奪取と相成ったわけであります。
Yuji Tsutsumi(堤 雄司)@NeoTsutsumi今日、国士舘大学競技会で62m59の日本新記録を投げました。約3年ぶりに手元に戻ってきました。どんな状況でも僕のやりたいことは変わらない。どこの誰が僕の未来に絶望したとしても、僕は僕の未来を諦めない。これからもっと良い投げをします。頑張ります。 https://t.co/A2P7YcCpQI
2020年03月27日 21:26
東京五輪の参加標準記録である66m00ともまだまだ開きがあるわけですが、
近年の世界大会の予選通過ラインを見てみますと、予選の上位12選手が決勝に進めるわけですが、
2016年リオ五輪が62m68、
2017年世界陸上が63m23、
2019年世界陸上が63m31と、
日本記録とはあまり差がないものになっています。
もちろん、こうした大きなプレッシャーのかかる試合で63m前後を投げるためには、
少なくとも65m以上の自己記録を持っていないといけないわけですが、
絶望的な差があると思われていた円盤投における日本と世界の距離も、意外とそう遠く離れたものではないことに気づかされるものです。
戦前の五輪では日本選手が上位入賞に入ったこともあるこの種目、世界の舞台に戻れる日もそう遠いものではないのかもしれません。