夏が来ましたね。

もう来週から30度を超えるようです。

今年は、どんな夏になるのかな?

お祭りもないし、

花火大会もない。

甲子園もない。

ないものは、沢山あるけど、

その分どんな夏になるか楽しみです。

暑いのは、嫌だけど、

夏は意外と好きです。

 

さて、今日のメルマガです。

 

人生の底の底にいる貴方へ伝えたい言葉。

「人生を決めるような大切なものって、

大切だからこそ重いんです。

だから、海の底に沈んでいるんです。

 

だから、人生を決めるような大切なものを見つける為には、

潜らなければいけないんです。」(by 原田 幸治先生)

うつ病が悪化しているように感じ、

日々辛く、

楽しい気持ちもどこかへ行って、

これまで頑張っていた仕事も価値を感じなくなり、

全てが色あせていく。

 

まるで世界の色が抜けていくように、

灰色になっていく。

 

そんな感覚に襲われると、

心の中の「苦しい!」が悲鳴を上げる。

でも、それは怒りのように心のドアをノックするような感覚ではなく、

しくしくと泣いていて、

体からすべての力が抜けていくかのような感じがする。

 

すると、虚しさが顔を出す。

 

「何の為にやってきたのか…。」

「本当は看護師になりたかったのに…。」

「なんで自分がこんな目に合わなければ…。」

 

そんなずっと心の奥に閉じ込めていた思いが顔を出す。

 

鬱病は辛い。

本当に辛い。

 

日々良くなっている感じがしない。

沈んでいく。

 

でも、僕から見ると「どうしても」そうは思えなかった。

自責が減り始め、

何が何でも仕事に行きたいと言っていたのが、

仕事に行きたくないと言えるようになった。

疲れたという言葉も、

「自分なんて…まだまだで、他に沢山頑張っている人がいる。自分の甘えです。」

と言っていた方が、

「疲れた。休みたい。」と言葉に出来るようになった。

「最近、少しイライラするんです。」

「最近、昔の看護師を目指していたころを思い出すんです。

でも、今さらなれないし…。」

 

自分が悪いとずっと思ってきた気持ちが、

その怒りが外へと出るようになってきた。

 

休みたいと思う自分が出ても、

責めなくなってきた。

少し、許しが出てきた。

 

でも、どうそれを伝えればいいか分からなかった。

 

そこで先生に相談をした時に、

「野川さん。その方は悪くなっていると思いますか?」と聞かれ、

 

「うつ症状は強くなっていますが、怒りも出てきていますし、

少しずつ自分を縛る気持ちもゆるくなってきていますので、

正直に言うといい方向性ではあると思います。」と答えました。

 

すると先生は、

「そうですよね。行くべきところへ行っていますよね。

あとは、それを本人にどう伝えるかですね。」と語ってくれました。

 

そこで冒頭の言葉が出てきたのです。

 

人生の底の底。

 

僕たちは、沈まないと取れないものがある時がある。

 

でも、沈んでいる時は苦しいからそんなことが思えない。

 

でも、それでも、

人生の底の底には、

大事なものが眠っていて、

今もあなたを待っている。

 

ただ辛かった、

ただ忙しかったあの時は、

外側のことで手いっぱいで、

自分の内側を感じる余裕すらなかったのだから、

しょうがない。

 

でも、今、

あなたがそうやって苦しみながらも、

元の人生から立ち止まり、

歩みを止めて、

心の内を感じている今、

向き合ってきたからこそ、

今あなたの心の底にずっとあった

一番最初の頃は見ることが出来なかった

一番奥にある気持ちがようやく出始めたんだ。

 

そう。

心の奥にあった一番つらかった気持ちを

感じることが出来るタイミングが来たのだ。

 

それは、一番奥にあったからこそ苦しいけど。

今度は、ただの苦しみではなく、生みの苦しみなんだよ。

 

一人で潜れない時は、

一緒に潜ろう。

 

潜り方がわからない時は、

まずは水になれる所から一緒に始めよう。

 

もう一息だ。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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