エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

懐・薪ストーブ

2020-11-27 08:24:01 | 日記
北国の弱点は、何と言っても 冬の寒さ です。 氷点下の中で “暖” を取らなくては、凍えてしまいます。 それを救うのは、ストーブ(暖房)です。 
 50年以上前、我が家の暖房は “薪ストーブ” でした。 静かに燃える “薪” の暖かさは 懐かしい。 
 “薪ストーブ” を思い出したのは、goo blog(hana 256930)さん 最近の記事でした。 大分県在住で、キャンピング(カー)旅 と 猟犬(ハナ)を愛する お元気な方です。 今年も北海道に 123日間、走行距離 1万キロを超える “長旅” に来られています。 本人は否定するかも知れませんが、“旅の達人” です。 camper「いのさん」は、帰郷後 居間に “薪ストーブ” を準備している様子を、詳しくブログで紹介しています。(是非 ご覧ください) 
驚きです「九州で 薪ストーブ」。 拝見した瞬間、昔の思い出が 蘇りました。 我が家で使っていたストーブと、ほぼ同じ形だったのです!  

◎ 我が家で使っていた “薪ストーブ”(同型)
 
薪ストーブ” は、北海道の定番でした。 寒い冬を乗り越える為の 必需品と言っても過言ではありません。 ただし、手間が掛かる “弱点” があります。 薪の調達・薪の処置が 大変です。 夏になると、一年分の “” を注文し配送して貰います。 約 1メートルの 丸太 が、トラックに山積で運ばれて来ます。 次に、巻き切りを専門にする業者に、ストーブの大きさに合わせた長さ(約 30㎝)に切って貰います。 それからが、家族の仕事です。 切った丸太を割り、“薪” にしなければならないのです。 大仕事でした。 父親は日曜日・我々子供は放課後、鉈(ナタ)で薪を割り 雨の当たらない風通しの良い場所に運び 乾燥させます。 その作業は、寒い冬を乗り切る為の 大切な “行事” でした!  

◎ 巻き割り風景

“薪ストーブ” は、管理・手入れが必要です。 薪を運ぶ・火を起こす・ストーブに薪を入れる・・・ 家族の誰かが、火の番兵(管理)をしなければなりません。 雑に扱うと、火傷 や 火事 の危険があります。 一時間もストーブから離れると、薪が燃え尽きる事もあり 再着火に時間が掛かります。 我が家の場合 “ストーブ番” は、概ね “祖母” でした。 ストーブの前に正座し、茶の間の温度管理を任され、誇らしそうな 祖母の姿を思い出します。

ストーブの用途は 勿論 暖房ですが、ヤカンでお湯を沸かしたり、鍋で煮炊きする事も出来ます。 餅やスルメを焼いたり、用途は無限です。 ストーブは、ほぼ一年中 設置していました。 取り外すのは 真夏の一時で、ストーブの掃除やメンテナンス(塗装)と、宝物の様に扱っていました。
 
また、“薪ストーブ” は、煙筒に煤(すす)が溜まりやすい欠点があります。 煤が溜まると、ストーブの火力は半減します。 風の強い日は 煤が煙突から逆流し、茶の間に黒い雪が降る “大惨事” でした。 それを防ぐ為に、月に一回ほど “煙突掃除” が必要です。 相手は粒子の細かい煤です。 煙突を外した瞬間、煤の塊が落ちて来ると大変です。 頭から顔 体中が真っ黒になり、簡単に取れません。 手や顔を洗っても、煤は 中々 落ちません。
良い面・悪い面 色々ありましたが、“薪ストーブ” の暖かさは “格別” でした!

その後、“石油ストーブ” に変わり 便利になりましたが、いつまで “化石燃料”(石油)に頼れるか心配です。 “オール電化” にすれば良い。 良い発想ですが、火力発電の燃料も 石油ですから、“石油ストーブ” と大差ありません。 再び “薪ストーブ” に戻す冪か? camper「いのさん」とは違い ズボラな私ですから、便利な“石油ストーブ” を 手放す事は出来ません!    

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