エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

“童話風” 室蘭本線の駅名

2021-09-04 08:06:30 | 旅行・地域

童話 < 猿蟹合戦 > あらすじ 

ある日、おにぎり を持って歩いていた カニ を サル が呼び止め「おにぎり と 柿の種 を交換しよう」と言いました。 ずる賢い サル は「この種を植えると、直ぐに甘い柿がなる」と騙し、おにぎり をせしめました。 カニ が種を植えると、みるみるうちに木が伸び柿が実りました。 木に登れない カニ は、サル に柿を取って欲しいと頼むと、 サル は熟した柿を食べ 青く硬い柿を投げ落とし、下で待っていた カニ に当たり怪我をさせてしまいました。 それを知った仲間の ウスハチクリ は、カニ に変わって ずる賢い サル に仕置き(仕返し)をしました。・・・   Photo

北海道の室蘭本線には、「 猿蟹合戦 」に登場するキャラクター サルカニウスハチクリカキ に関わる 駅名 があります。 少々 こじつけ は有りますが、駅名 と 童話 に偶然の一致を感じます!

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JR 室蘭本線 > 起点・長万部駅~終点・岩見沢駅 全長 211Km

◎ 長万部駅 (カニの町 駅弁・かにめし本舗かなや) 室蘭本線の起点

◎ 虻田駅 (アブタはハチの仲間) 現在は洞爺湖駅 

◎ 有珠駅 (有珠=臼・ウス) 北海道最古の寺と言われる“善光寺”あり

◎ 長流駅 (おさる・おサル 現在は長和駅) 現在も“長流川”あり

◎ 伊達駅 (が実る日本の北限) また、牡蠣(カキ)養殖も行われる

長万部駅から伊達駅で、猿蟹合戦 を完成しようとしましたが、あいにくクリがありません。 しかし、室蘭本線の終点近くにクリに纏わる 3駅があります。    

◎ 栗山駅(くりやま=クリやま) 他に栗沢(クリさわ)駅・栗丘(クリおか)信号所


童話< 猿蟹合戦 >を、室蘭本線の駅名に当て嵌めて連想した、詰まらないお伽話でした。(室蘭本線は、明治25年開業・昭和3年全線開通した路線です。 童話が先か路線が先か、勿論 童話< 猿蟹合戦 >が先です) 

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北海道の地名や駅名の大半は、アイヌ語 由来の名称が使われています。 その理由は、幕末から明治ににかけて蝦夷地を調査した「松浦 武四郎」が、アイヌ民族と話し合って決めたからです。 そこには、アイヌ人と日本人の 共存共栄 が反映していると思います。 ところで「松浦 武四郎」は、蝦夷地を北海道と改名した人物と言われています。 しかし、大きな誤解があります。 「松浦」が、北海道と改名したのではありません。 アイヌ民族が この地で生まれた者 を意味する「北加伊道」を主張したのです。 それを嫌った明治政府は「松浦」の判断を無視し「北海道」と決めたのが事実です。 その結果「松浦」は、「北海道」改名と同時期に、開拓判官の役職や数々の名誉を辞退し、失意のまま故郷の三重県に帰っています。 ある意味で、明治政府のアイヌ民族弾圧を肌で感じた「松浦」の、物言わぬ抵抗だと思います。

◎平成29年 札幌雪祭り・市民雪像 友人が三重県から依頼され制作した「松浦 武四郎」像。(北海道命名150年を記念する雪像ではありません。「松浦」の生誕200年を三重県民が祝うものです)

童話< 猿蟹合戦 >から「北海道」改名の経緯に飛躍しました。 私は「松浦 武四郎」の志や考え方に共感しています。 決して、判官びいき ではありません。  


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