【中学受験】2019年度 武蔵中学校 算数 入試問題の分析

 
2019年度の武蔵中学校の算数入試問題についてです。
各問の講評も含めて。
 

2019年 武蔵の入試問題

 
大問1:数の性質
 
(1)~(2)全てAランク
 
これを落とすようでは厳しいでしょう。
(1)(エ)は約数の和の公式をマスターしているとスピードアップしますが、書き出して力ずくで解いても問題ありません。
 
大問2:平面図形
 
(1)~(3)全てAランク
 
今年度の合否を分けた問題です。
補助線は引いても引かなくてもいいのですが、隠れた相似形を見つけて(1)を正解しないと、それ以降は全く手が出せません。
逆に(1)が解けるとそこから先はフリーパス。
2018年度の大問2 速さの問題もそうだったのですが、0点or25点となる生徒が多く、明暗を分ける出題でした。
これを正解しないとどうしても他の科目で挽回する必要があり、算数のみでは合格点に至るのは厳しいという意味でAランクとしました。
 
大問3:点の移動
 
(1)(2)Aランク
(3)Bランク
 
武蔵には珍しい点の移動の出題です。
2019年度は超頻出単元の速さの問題がなく、この問題がその代わりのような形になっており、旅人算を徹底的に訓練した生徒にとっては肩透かしだったかもしれません。
受験生が確実に見たことがあるタイプの問題で、数字設定も整数ばかりで親切です。
(2)までは確実に得点したいところ。
(3)も、「面積が最も小さくなるのは、点Pが動き始めてから何秒後ですか」という問いに対して解答が2つあることを除いては、調べ上げれば自信を持って解答できるレベルで難しくありません。
算数が得意な生徒は、正解したいところです。
 
大問4:試行力
 
(1)Aランク
(2)(ア)Aランク(イ)Bランク
(3)(ア)Aランク(イ)Cランク
 
目新しい内容ではなく、(2)までは迷わないはずです。
ただし、本番の時間内で(3)(イ)まで完答するのはかなり難しいでしょう。
武蔵の過去問演習に慣れていれば、(3)では思いついたものを何パターンか書き出して部分点を狙ったところで切り上げ、残り時間は前半の見直しに使うという立ち回りができるはずです。
つまり、「この問題の後半は合否にほとんど関係がない」ということを考えられるような経験値があるのが望ましいです。
 
 

まとめ

 
全体的に計算量が少なく、難易度としては「標準~やや易しい」レベルです。
ただし、大問2の平面図形が振れ幅の大きい問題のため、この問題を正解できたかどうかは、合否を分ける大きな要因だったはずです。
今年度は速さは出題されませんでしたが、やはり速さと平面図形については、徹底的に強化しておくことが大切です。
 
 
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