Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

開幕なのに話題にならない?日本のNBA文化を棄損した楽天に問う、これが望んだ姿なのかと

2018年10月17日 22時39分48秒 | NBA
筆者は2018年シーズン、これまでに増してNFLの試合を多く見るようになりましたが、それには大きな理由があります。長年にわたり秋から見てきたNBAを今シーズンは見ないと決めたからです。今回も以前このネタについて書いた時と同様、筆者の個人的な見解に基づいていますので、そこのところは皆様よろしくお願いします。
 
現地時間の10月16日に米国で華々しく始まったNBAですが、日本ではほとんどニュースになっていません。渡邊雄太がMemphis Grizzliesの開幕ロスター17人の中に入り、その日の状況次第でベンチにも入れることになったことが、ちょっとしたニュースになっている程度です。
 
日本人で唯一、NBAの試合に出場した選手はこれまで、田臥勇太だけですが、皆さんは田臥が残したNBAでのStatsはご存知でしょうか。出場試合は4で、トータルの出場時間は17分でした。

Field Goalは6本中1本しか入らず、入った1本は3Pointでした。つまり、2ポイントはすべて失敗し(5本ですが)3ポイントはすべて成功した(1本ですが)という、まれにみる記録を残しているのです。そしてトータルで挙げた得点は7ポイント。3ポイントシュート以外はフリースローでした。後はオフェンスとディフェンスのリバウンドが2本ずつで、アシストが3つついています。ターンオーバーを1回記録し、パーソナルファールも1つあります。
 
別に田臥をけなしたいわけではありません。2004-5年シーズンに日本人がNBAに出たという事実があったことと、これだけの成績しか残していないということを改めて確認したかったのです。
 
では渡邊はどうかというと、報道を見る限り、「1試合の登録選手数は13人までのため、渡邊がベンチ入りできる可能性は未知数」とのこと。日本人向けの報道であることを割り引いてこの文章を読むと、うまくチームに帯同していれば、そのうちけが人などのきっかけがあればベンチ入りするチャンスはあるだろうくらいのものでしょう。
 
ではもし、渡邊がベンチに入ってユニフォームを着ていたら、その姿を見られるのでしょうか。筆者にはリアルタイムで見るすべはないので、YouTubeで振り返って見るでしょう。そしてそれで十分であることに気が付きました。
 
だいぶ遠回しにものを言いましたが、日本のテレビ放送からNBAが消えたのは、楽天が独占放映権を獲得したからです。2017-18年シーズンはまだWOWOWでの放送は残りましたが(筆者は素人なのでどのような契約が楽天とWOWOWの間に結ばれたかは知りません)、そのWOWOWですら2018-19年シーズンは放送から撤退しました。NHKのBSは2017-18年シーズンの時点で撤退しました。
 
NFLのGame Passと同様NBAのLeague PassやRakuten TVに契約すればいいじゃんという方がいるかもしれません。しかしNFLのGame Passに大枚をはたいている身としてはそれはできません。資金に上限がある以上、優先順位をどっちに置くかという問題です。
 
これが10年前の筆者ならNBAだったかもしれませんが、NFLでFantasyを毎週楽しむようになった筆者に、優勝チームがここ数年固定化しているNBAは(筆者はこういう、特定リーグの優勝独占状態には否定的です)、全く魅力がありません。
 
筆者のNFLとNBAの選択に限らず、多くのスポーツファンは自身の可処分所得の中から、見たいスポーツに投資をしているはずです。CSの毎月の契約料も、NHKの受信料も、DAZNや各リーグのネット動画サービスもある中で、自分が好む競技をどのメディアでいくらで見るかを考えているのが普通でしょう(お金に糸目をつけなくていい、恵まれた方のお話はここではしません)。
 
もちろんNBAの大ファンの方は、楽天のサービスかLeague Passに契約して、見られる環境を用意したことでしょう。しかしそこまででない人は、NBAの試合をテレビで見る機会はありません(ダイジェストをYouTubeで見る手段はありますが)。
 
筆者は渡邊のロスター入りのニュースをネットですら見ませんでした(新聞の片隅に載っているのを発見しました)。それなりにNBAに関心を払っている筆者にしてもこれですから、ほかのスポーツファンはどうだったのでしょう。

楽天がわざわざ大枚をはたいてNBAの放映権を日本で独占した結果、出来上がったのが現在の状況です。日本でのNBA文化を干上がらせるというのが望んだ姿というのなら仕方ありません。なにせ資本主義ですから。
 
年内は無料で見られる的な大出血ディスカウントを展開しているのは、きっと大盤振る舞いということなんでしょう。決して契約者が極端に少ないことに危険を感じたキャンペーンというわけではないはずですね。
 
皮肉を言っても始まらないので、もっと直接的にいうと日本のNBA文化を棄損、いや破壊した楽天には、現状をしっかり分析して、ITの会社らしくデータに基づいたNBA独占の価値について効果を検証してもらいましょう。

オーナーの趣味とか好みとか、そんな定性的なものに付き合わされているであるとしたなら社員に同情こそします。しかし筆者にはこのNBA独占という暴挙を許すつもりは永遠にありません。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス


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