Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

前半無敗のSFと後半1敗だったKCの対戦相手はどうだったのか

2020年02月23日 10時10分33秒 | NFL2019
公開時のタイトルが変だったので直しておきました。(2020.2.23 10:10)
 
前回の原稿を書き終わって、ちょっと気になることが出てきました。NFCでGBと同じ13勝を挙げたSFの対戦相手は強かったのか弱かったのかということです。
 
シーズン開幕前に、2019年シーズンにSFが対戦する延べ16チームの2018年シーズンの平均勝率が0.510であることは、2018年の大晦日に書いた記事で分かっていました。前回同様、前半と後半で区切ると、2019年に対戦するチームの平均勝率は前半が0.453で後半は0.566でした。前半がちょっと楽で後半がちょっと厳しいくらいでしょうか。
 
しかし2019年シーズンが始まってみると、そうではなくなってきました。前半に対戦するチームが不振で、後半に対戦するチームが好調だったのです。
 
SFの2019年の対戦チームとそのチームが挙げた勝数(2018年と19年)はこうなります。
 
Week Day W/L TEAM 18年勝数 平均勝率 19年勝数 平均勝率
1 2019/9/9 ○31-17 TB 5 0.453 7 0.355
2 2019/9/16 ○41-17 CIN 6 2
3 2019/9/23 ○24-20 PIT 9.5 8
5 2019/10/8 ○31-3 CLE 7.5 6
6 2019/10/14 ○20-7 LAR 13 9
7 2019/10/21 ○9-0 WAS 7 3
8 2019/10/28 ○51-13 CAR 7 5
9 2019/11/1 ○28-25 ARI 3 5.5
10 2019/11/12 ●24-27 SEA 10 0.566 11 0.652
11 2019/11/18 ○36-26 ARI 3 5.5
12 2019/11/25 ○37-8 GB 6.5 13
13 2019/12/2 ●17-20 BAL 10 14
14 2019/12/9 ○48-46 NO 13 13
15 2019/12/16 ●22-29 ATL 7 7
16 2019/12/22 ○34-31 LAR 13 9
17 2019/12/30 ○26-21 SEA 10 11
  勝率 0.813   0.510   0.504  

見ておわかりのように、前半に対戦した8チームの平均勝率は0.355でした。これならSFが開幕8連勝を飾れた訳も理解できるでしょう。前回書いたNEが前半に対戦したチームの平均勝率0.391をも下回っています。

しかしその分、後半に対戦した7チーム(SEAとは2回)の平均勝率はとんでもないことになっていて0.652。SFは後半戦の3試合で終盤に競り負けますが、対戦相手が非常に好調だったので致し方ないといえるでしょう。言い方を変えれば、これだけの相手と戦って3敗でしのげたために、First Round Byeと第1シードを獲得できたというわけです。

もしSEAとの最終戦で敗れて、GBも本拠地であるLambeau Fieldで戦っていたら、Super Bowlに進出していたのはGBだったかもしれません(何度でも言いますよ)。

ただ同じ13勝だったGBとSFの対戦相手の厳しさを、2019年シーズンの平均勝率で比較するとGBが0.453なのに対しSFが0.504でした。つまり強い相手と戦ったけど、勝敗は同じ13勝3敗だったSFの実力の方が、GBよりも上だったといえるかもしれません(もちろんChampionship Gameで戦う際には、こんな数字は関係ありません)。

では最後に、SFをSuper Bowlで破ったKCはどうだったのかを調べてみましょう。KCの2019年の対戦チームとそのチームが挙げた勝数(2018年と19年)はこうなります。

Week Day W/L TEAM 18年勝数 平均勝率 19年勝数 平均勝率
1 2019/9/9 ○40-26 NYG 5 0.457 4 0.512
2 2019/9/16 ○28-10 OAK 4 7
3 2019/9/23 ○33-28 BAL 10 14
4 2019/9/30 ○34-30 DET 6 4
5 2019/10/7 ●13-19 IND 10 7
6 2019/10/14 ●24-31 HOU 11 10
7 2019/10/18 ○30-6 DEN 6 7
8 2019/10/28 ●24-31 GB 6.5 13
9 2019/11/4 ○26-23 MIN 8.5 0.582 10 0.492
10 2019/11/11 ●32-35 TEN 9 9
11 2019/11/19 ○24-17 LAC 12 5
13 2019/12/2 ○40-9 OAK 4 7
14 2019/12/9 ○23-16 NE 11 12
15 2019/12/16 ○23-3 DEN 6 7
16 2019/12/23 ○26-3 CHI 12 8
17 2019/12/30 ○31-21 LAC 12 5
  勝率 0.750   0.520   0.502  

ひとことで言うなら、前半戦は2018年よりも勝ち星を大きく伸ばしたチーム(BALとGB)と戦ったために厳しくなり、後半戦は2018年に好調だったチーム(LACとCHI)が不調だったおかげて楽になったというくらいでしょうか。

特に後半に2試合戦ったLACが、2018年シーズンの勢いを保てていれば、KCがFirst Round Byeを獲得することは難しかったかもしれません。

そう考えると、Patrick Mahomesが欠場した(前半と後半をまたぐ)2試合で1勝を挙げたことがKCにとって大きかったといえるでしょう。これもしつこいくらいに繰り返しますが、Matt Mooreが挙げた勝利はそれほど価値があるものだったのです。

 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

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