今朝は、「新潟県の課題・政府に対する要望 国会議員への説明会」に出席し、主にコロナ対策とafterコロナ・withコロナの県の政策について県の幹部と議論しました。

 

会の冒頭、佐久間豊副知事より新潟県の新型コロナウイルス感染症についての報告を受けた後、新潟県の要望89項目のうち下記のように最重要26項目について説明を受けました。

 

私からは、コロナの影響で県立高校などの学習の遅れが出ているが、第二波・第三波に備えて、オンライン教育の学習環境を整えておくことが重要であり、「ICTを活用した学習環境整備及び運用等に係る財政支援」を国から受けながら、県のGIGAスクール構想を実現していくことの意義について伺いました。

これに対し、県からは次の回答がありました。

GIGAスクール構想は、国が主体となって小中学校を対象にPCを生徒1人1台で実施する方針で、県内の市町村ではそれに対応した予算が組まれている。一方、県は高校を対象に生徒3人に1台で予算を組んでいる。

PC以外にも、オンライン講義にも活用が可能な電子黒板の設置を促進していく計画である。従来、PTAなどの寄付で電子黒板の設備整備を行ってきたため、高校ごとに設置状況に濃淡があったのを、画一化していく。リモート授業の実施を4割から5割にしていく。

今後、ハード面の整備を進め、新型コロナの第2波にも対応できるようにしていく、とのことでした。

 

また、コロナで大きな影響を受ける新潟空港の機能強化及び利用促進への支援について、今後の県の計画についても伺いました。これに対し、県からは新潟空港は、国内線は30便から最悪10便を割るような状況もあり、国際線は今も1便も動いていない。ただ、新潟空港を核としてLCCを運行するという明るい計画もあり、民間で35億円の初期投資を募っており、県も支援していきたいと回答がありました。

 

なお、花角知事が最重要で取り組んでいる新潟県の財政改革について確認させて頂きました。この点、新型コロナ禍の下、県の財政状況について県からは法人税が特に厳しく、個人消費の落ち込みから消費税も厳しいものの、財政収支目標については、堅持するとのことです。国の自治体向け制度の活用など連携して参ります。


今回の県の要望を受け、国に対し来年度予算確保に向け尽力して参ります。

衆議院議員 石崎徹


【最重要26項目の要望】

●新型コロナウイルス感染症対策関連

コロナ禍で生じたライフスタイルの定着と地方への人の流れの創出

②コロナ禍における医療機関への支援による医療提供体制の維持

③医師少数県の医師不足解消に向けた抜本的な制度改革

④離島航路の活力維持

⑤並行従来線等の県内鉄道に係る諸課題への対応

⑥地域課題解決に向けたSociety5.0の実現

ICTを活用した学習環境整備及び運用等に係る財政支援

新型コロナウイルス感染症による地域経済への影響の克服と地域経済の持続的発展に向けた経済環境の整備

⑨地方における雇用対策の充実

⑩新潟空港の機能強化及び利用促進への支援

⑪地方の一般財源総額等の確保

 

●防災・減災対策の重点的かつ持続的な実施

⑫防災・減災、国土強靭化対策の継続的な推進

激甚化する広域的な豪雨災害から県民の命と暮らしを守る治水対策の推進

⑭農山漁村の活性化及び防災・減災対策の強化等に必要な予算確保と制度拡充

 

●地方経済の活力に必要な交通ネットワークの整備

⑮高速道路等の整備促進

⑯日本海縦貫高速鉄道交通体系(北陸新幹線・羽越新幹線)の構築

⑰日本海側の物流・人流を支える港湾の適切な維持管理と機能強化の推進

 

⑱佐渡金銀山の世界遺産登録の早期実現

 

⑲再生可能エネルギーの導入に資する施策の充実

 

⑳今後の過疎対策

 

●地方財政措置の見直し

㉑社会資本の防災・減災対策等に必要な地方交付税の確実な配分

㉒地域医療の確保に必要な地方交付税の確実な配分

 

●その他個別項目

㉓拉致問題の早期解決

㉔すべての水俣病被害者の救済

㉕農業の持続的な発展に向けた制度の構築等

㉖地域を支える公共交通ネットワークの維持・充実

 

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