KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

麒麟が来るー染谷将太の織田信長にやはり違和感ー信長は最凶のヴィラン(敵役)であってほしい

麒麟が来るー先週から(厳密には先々週から)光秀に次ぐ主役といっていい織田信長が登場しました。事前にキャストは知れ渡っていて、実は発表当時からこのキャステイングには首をかしげていたんですが、やはり今日の織田信秀に叱られたり、不機嫌に怒ったりしている染谷扮する信長を見ると..

やはり違和感 

を感じてしまいました。

信長というと強烈な個性、だけでなくカリスマ性そして暴君にも近い荒々しさと存在感がやはり欲しいんですが、童顔に近い染谷将太はどうかな、と思ってしまいました。

前回の戦国ものの「直虎」は市川海老蔵がやっていましたが、あのセリフもしゃべらないけど何ともいえない威圧感を感じる信長、あれは海老蔵でないと演じられないでしょうね。やはり信長にはそういう要素が欲しいと思います。まして今回は主役である明智光秀ですから、結局本能寺で殺される信長、ある意味敵役的な要素がないとダメだと思うんですが..

なにか「おとなしい」お坊ちゃんのような感じにしか見えません

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無論織田家の嫡男にしては庶民的すぎる、という話もありますが若年の信長が庶民といっしょに相撲を取ったり、漁をしたりということは実際にやってましたので(だから「うつけ」と言われたわけですが)  それはいいんですけどね。

しかし信長はある意味天才であり、異常なほど頭が切れる男です。だからこそ恐ろしいし、残忍な殺戮も数々行いました。やはりそういうダークな雰囲気を感じさせてほしい、というのが私の正直な気持ちです

特に末森城で竹千代(後の徳川家康)が「信長様ー」と駆け寄るのをいなすシーンがありましたが、他の信長だと竹千代をすっ飛ばすくらいの迫力を出すでしょうね。信長が怒る時は鬼神になりますから

ちなみに実物の信長に一番近いといわれているのが「黄金の日々」で信長を演じた高橋幸治さんといわれます。

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左が宣教師が書いた信長の肖像画、右が高橋幸治さん

そっくりですね。

今回は信長の「天下不武」の元、天下統一を急ぎそれが結果として本能寺を誘発してしまった。その背景をたぶん今回は描くんだろうな、と思うんですが、

それにはやはり信長は最凶のヴィラン(敵役)であってほしいし、そうでないとドラマは盛り上がらないと思うんですがね

染谷ファンからおそらく私は総スカンを食らうでしょうが、このドラマの成功を祈る意味でも私の見方が間違っていることを祈りましょう

 

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