二年半ほど前、人生初のクラウドファンディングに挑戦しました。
カンボジア人若者の農場を支援するために。
マンゴー畑の中にキュウリや唐辛子、オクラを栽培しました。
トラクターの修理、畝作り様にロータリーハローの購入、苗圃と生活用に水槽の設置、環境整備の費用を支援しました。
基本的に経営方針に口出しはしないのが私のやり方。
責任転嫁ではなく、彼らがどうしたいのかを見極めながら、少しだけアドバイスします。
日本でもそうですが、指示をしなければ何もしない、指示をすると指示待ちになる。
やらせてみるのもいいが、遊びじゃない。「人」は、育てようとしても簡単に育てられるものじゃありません。
部下の自主性に任せるのか、上司の責任転嫁なのかわからない判断は時に見かけます。
「上司に押し付けられた」ような経験はどなたにもあるのではないでしょうか。
タクマウ農場は数カ月のインターバルを置いて、再稼働始めました。
彼らの判断です。どんな話し合いがあったのかはわかりません、メンバーも入れ替わりましたが、作業は始まりました。
彼らの力を信じます。
支援した設備や機械は生かされます。
私の作業場所も継続して使えるというおまけも付きました。
雨期の前には初出荷が出来そうです。
良く壊れます。30年物の日本製トラクター。それでも何とか修理してくれるカンボジアの修理屋さん。
ブロッコリー、キュウリ、ゴーヤ・・・
ローカル野菜、唐辛子、その他いろいろ、
側溝を埋めて畑を広げました、トラック300台分近い土が搬入されます。
播種機で種を蒔いた後に土と種を混ぜる装置をオプションで追加します。塩ビ管の中心に穴を開けるって意外と難しい。
ナンチャッテでもいいので、旋盤ホシイ・・・
播種幅が2.6mなので、二本に分割して作ります。思った通りにできてよかった。
この装置は農家の希望により使います。主に鳥害対策に効果があります。
播種機の走行位置を決めるマーカー装着。棒の先端に重りを付けて次に走る場所に印をつけます。
向かって右が作業位置、左が収納した状態です。
カンダル州の州都タクマウ市にもイオン系列のマックスバリューがオープンします。
先日商品の搬入をしていたので、もうすぐオープンだと思います。
葉物野菜の輸送中。よく見ると水が落ちています、輸送中に何度か止まって上から水をかけて野菜を冷やしています。
この人たちは買い付け業者で、畑で野菜を買い取り、プノンペンの市場に卸しています。
お米の政府買取制度も不作の時の共済制度もなく、野菜のコールドチェーンもなく。
農家への国の補助制度もありません。
用水路の整備はある程度進んではいますが、田んぼに水を入れるためにはエンジンポンプが必要です。
多くの田んぼは、いまだに雨水頼りの栽培です。
精米所=米の買い付け業者が不足しているので、生産量の30%近くは密輸出されています。
IRと呼ばれる早生種、高級米のジャスミン米、黒米、赤米、餅米、ほかにも多くの品数が生産されるカンボジアの稲作です。
農家が元気で暮らせることが国の力になると信じます。