ライフワークとして活動するカンボジア農業への挑戦。
まあ、挑戦というほどでもなく、支援と言えるほどでもないのかもしれませんが。
クラウドファンディングで多くの皆様にご支援をいただき、牛歩の如くではありますが、進んでおります。
元農家の私としては、農業技術は日々少しづつの改善が成果を生むものだと信じます。
どんな仕事も日々の積み上げであることに変わりありませんが、農家は一度種を蒔くと収穫まで待つしかありません。
ですから、新たなことへの挑戦はなかなか実行に移せないという現実があります。
日本でも農業試験場でいろんな作物の品種改良が行われていますが、5年、10年はかかります。
ジャガイモの品種試験は北海道で収穫したジャガイモを冬期間は、鹿児島の沖永良島で試験栽培しています。
カンボジアにも農業試験場はあり、農業機械の研究とか、栽培試験をしているようですが、品種改良は行われていません。
そこで取り組み始めた播種機製作。
次回8月の試験播種では、順調な播種作業ができるはずです。
またその前の7月の収穫では、今生育中の田んぼの収穫量などから、播種機の性能がさらにデーターとして出てくるはずです。
この種、一晩水につけたので発芽し始めています。
なので、播種後数日で芽が伸びだします。
それはいいのですが、水分を含んだ種は機械の中で落ちずにドーム型の空間を作ってしまします。
その対策部品はもうすぐ完成します。
今回の播種は農家の親子に運転を教え、一人が種を少しづつ供給することで作業しました。
後部に鎮圧用のパイプを付けました。
播種が終わって記念撮影。
まあまあ、きれいに生えています。
12kgくらい蒔いているので、超密植です。
5月中旬、穂が出てきました。
6月初め。左の小さい方が播種機、右が手播き。
蒔きムラがない事がわかります。
いつものメコン川にかかるTSUBASA橋を渡って帰ります。
この播種機が普及するのかは、このような実演を繰り返して、近所の農家に興味を持ってもらうことが必要です。
しかし、いずれは播種機が広く使われることは間違いありません。早ければ数年でその波はやってきます。
米の国際価格という現実が農家の意思とは関係なく、農作業の進化を促すことになるでしょう。
ところが!
機械化の最重要課題は播種方法だと思い込んでいた私に、農家の父さんがぽつりと一言。
ああ、そうだよねえ・・・
的な、必須農機具がまだありました。
正確には、まだまだありました。
それがなんであるかは、制作に取り掛かるその時までお待ちください。