週一で書こうとは思っているのですが、気が付けば一か月たっていました。
さあ、気を取り直して行きます!
農業調査でカンボジア東北部に行きました。
電柱もなく、ホコリもなく、騒音もなく。高速道路のような砂利道が何キロも続く。
湖の水辺では魚が見えたり、夕日は一日の疲れを癒してくれます。
ですが、隣まで1㎞だった北海道の元農家にとっては、ただの田舎です。
電気がない、電話がない、水道がない、スコール後の砂利道は最悪だ。
魚釣りに興味がない、仕事帰りの夕日が疲れをいやしてくれたことなんかない。
住んでみれば見慣れた景色になっていきます。
誰もいない土地だからこそ、開拓者魂は燃えます!
でも私はその北海道開拓農家の二代目、開拓作業経験なし、でもがんばるぞ。
ま、私が開拓者になるという話ではないのですが(笑)。
広い土地を見ると、どうしても畑を思い浮かべてしまいます。
どこにでも農民はいるものです。
村長にお願いして農家に集まってもらったら、なんと数十人の農家が集まってくれました。
水田、トウモロコシ、大豆、ゴマ、キャッサバ、野菜類、カシューナッツ、マンゴーなどの果樹。
広がる景色の中には見て取れないのに、実に様々な作物が作られています。
残念ながら機械化は進んでいないし、乾季に水がないので細々とではありますが確かに農家は暮らしていました。
何をどう教えることがこの地域の農家のためになるのかは、もう少し先に考えます。
なにかを与えることは簡単ですが、今ある環境をどう改善するかを先に考えなければなりせん。
プノンペンでは感じえない、もう一つのカンボジアを見てきました。
8時にプノンペンを出て、4時間後。お昼です。駐車場にはこのような遮光ネットを張ったところがあります。
プノンペンを出て、8時間後。メコン川の夕日を眺めながらの夕食。
調査予定にについて、お役所との打ち合わせ。私は「お客様」なので、座ってるだけ(笑)。
民芸品ではなく、日用品のカゴ。
鍬、鎌、箕、スコップ、農家向けの主力商品です。
薄物の角パイプから、60mmほどのアングル、100mmのチャンネルもあります。
旋盤、アセチレンガス、高速切断機、ボール盤。たいていの修理加工はできます。
タイKUBOTAのトラクター。60馬力、排土板はオプションです。
パン屋さんはどこに行ってもあります。フランの長い統治時代の置き土産。
ステントレンの農業省で打合せ。
会議資料は英語、プロジェクターで投影して行われます。(基本的にはクメール語です)
日本のNGOが支援した学校の視察。
このタンクとポンプ。電気なしで、手動でタンクに水が送られるそうです。
農業試験場に新しいハウスが出来ていました。
これから野菜の試験が行われます。屋根はビニール、壁はネットです。
ステントレン州とラタナキリ州の境辺り。
道路は砂利道ですがよく整備されています。いずれは農業地帯になるそうです。
ダム湖。奥の林は対岸ではなく、元はこちら側の岸辺辺り。
小舟は漁師の漁船。朝は魚を買いに来る業者であふれるそうです。
開墾前のジャングル、日本で言うところの雑木林です。
最近始まったらしい車のプライベートナンバープレート制度。手数料は10万円とか20万円とか・・・・
農家の方に集まってもらって、農産物の生産の様子を聞取り。想像以上に色んなもの作っていました。
再び学校視察、すでに使ってはいないそうです。
屋根もボロボロ。学校が休みで、子供たちはいませんでした。
地方ではまだまだ橋が少ないので、フェリーは生活の足として活躍しています。
帰りに知り合いのパイナップル農場の売店を訪問
生産から加工販売まで、彼自身の手で行っています。
カンボジア北部のステントレン州で、どんな農産物が、どのように作られ、どのように販売されているのか。
そして、農家はどのような暮らしをしているのかを見てきました。
農業の現場に今何が求められているのか、ワクワクの日々でした。
キーワードは水と日差しと堆肥かな。