アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

油彩人物連続模写(小品カンバス19枚)その7

2019-09-12 05:06:42 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 昨日は制作中のF10号2枚をほんの少しだけ描いただけで終わりにしました。というのも、2枚のうち、成功した下地の方も、問題があることがわかったからです。

 昨日、一昨日と、今までの描き方のどこに問題があったのか、何を改善したかったのか、改めて突き詰めて考えてみました。

 すると、今同時並行で制作しているM100号でも同じ問題が起きていることに気づきました。もちろん最終的にはちゃんと仕上がるんですが、それまでの過程に納得がいってないわけで。

 これは将棋でいうところの手順前後というのに近い。しかし将棋の場合、この手順前後は致命的で、大体負けになる。まあこっちは絵画制作だから、つまり勝負事ではないから、いくらでも修正が効くんですが。
 
 で、じゃあどうすればいいのか、頭の中で考えたことを紙に書き出して、ああでもない、こうでもないと、やっているうちに、ようやくわかりました。問題解決したと思います。

 ですが、このやり方だと、制作中のF10号2枚は手遅れで、テストにならない。一からやり直す必要がある。ということは、これはこれで仕上げるとして、新たに別に制作しないといけない。

 というわけで、近日中にまた2枚ほど新規に人物模写を始めます。制作中のF10号2枚は、部分的なテストにはなりますので、まあこれはこれで粛々と進めるという感じですかね。

 要するに逆だったんですよね、絵具層の重ね方が。それで悩んで苦しんでいたという。それと最初が肝心。つまり木炭デッサンから下地作りまでの過程で、かなり手を尽くさないといけないことに気づきました。ちょっと考えが甘かったです。

 たぶん、これで本当にうまく行くと思います。油絵描いてて、どうしても窮屈な感じ、辛抱しすぎの観があったので、それが解消されるのは喜ばしい。

 無事に成功したら、来年の支部展、本展の出品作が新技法のお披露目になります。といっても今までの作品と比べ、何かが劇的に変わるというものでもなく、おそらくは、見た目はそんなに変わらない。けれどよく近づいてみると大きく変化しているのがわかる、そんな仕上がりになるんじゃないかと。

 早く新規に2枚を制作したんだけど、只今本展出品作であるM100号の制作が山場を迎えているので、何といってもこちらが最優先。でも新規の2枚も、できるだけ早く始めたい。

 さあ、残暑は厳しいものの、忙しくなってきたぞ。

 付)この新技法だと、自分がよく描いている(最近は描いてませんが)風景画は、仕上がりがかなり違ってくると思うので、こちらも描いてみたい。

 注)ようやくですが、随分と長いことああでもない、こうでもないと悩んでいましたが、私のパレット(使用する油絵具の色)が決まったので、それに伴い、どのメーカーのを使うのか再検討中。クサカベ・ミノーが軸なのは、おそらく変わらないでしょうが、一部は海外メーカーになりそうです。

 蛇足)早く油絵具を買いに新宿の世界堂本店へ行きたいんですが、なかなか時間が取れない。今月下旬に何とかして出かけたい。

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