アマゾンはスマートだ。先週、他人の購入履歴が閲覧できるエラーが発生していたようで、とんでもないプライバシーの垂れ流しだが、それでもスマートだ。
楽天やヤフーが行うポイントn倍キャンペーンはいちいちエントリーする必要がある。キャンペーンが始まっていても、エントリー前に購入したものは対象外ということがほとんど。
会員登録していてかつログインした状態で注文しているのに、何で「エントリーしてないから対象外」なんてつまはじきに合わなきゃいけないんだと思って約20年(楽天)。
トップページを必ずチェックするように仕向けたいのはわかる。モールは玄関から入ってくれというのもわかる。
が、インターネットである(口コミや紹介リンクから直接アクセスできる)という大前提や、今ではグーグル検索で直接商品ページに飛んでくる人の方が多いだろうし(そのためのSEOであり、どのページも玄関になり得るということ)、そこで即座に注文した会員が、トップページ(しかも店舗のではなく楽天のトップ)のキャンペーンのお知らせを見ない(エントリーしない)ままだったから対象外というのはスマートじゃない。
というより、何もオモテナシになっていない。
いつナンドキ、誰の注文でも受けるのがイノキ的な大和魂だろう。
一方アマゾン(プライム会員)は何もエントリーを必要としない。たまにエントリーボタンを見かけてクリックしてみると「エントリー済み」と表示され、勝手に最も安くお得な状態を維持してくれる。
会員サービスとしては当然じゃなかろうか。
楽天の会員登録は無料だから、会員・非会員を区別しないと言われればわからなくもない。言い換えるともっとも価値が低い。
ヤフーの場合、私はソフトバンクのスマートログイン(必然的に有料のプレミアム会員)登録しているので、アマゾンのプライム会員と同等だと考えられる。それでも個別のキャンペーン(買う買うナイトとかサンデーとか)はいちいちエントリーする必要がある。ただし常時ポイント10倍なので、スマートログイン登録に対する役務は提供していると言える。まぁ悪くない。
が、クーポンなどは「先着順」としていることも多く、何のための「ダイヤモンド会員」なのか。ペーペーもダイヤモンドも同じように列に列ばせることにどんな正義があるのか問うてみたい。
日本の商売から「お得意様」という概念はなくなったのか。
どこからが差別でどこからが付加価値サービスなのかの線引きができない現代病も見え隠れする。
ではアマゾンはと言うと、08月25日の時点で一旦ポイントを全て使い切ったが(履歴も確認した)、昨日の時点でポイントが54,000ポイント付与されている。
08月末頃から、同じ商品を3点まとめて買うと20%還元とか、対象商品を3点以上購入すると20%還元などの文字を見かけていたので、それが適用された結果だろう。しかしソレらのポイント付与予定は10月末頃という記載もみかけたので、だとすればまだ2/3くらいしか付与されていないかもしれない。
クーポンは1回入力したのを覚えているが、後は全部自動(プライム会員はエントリー不要)。
楽天はエントリーと合わせてメールマガジン購読必須だったりすることが多い。選択できることもあるがデフォルトで購読。だからメールが山ほど来る。その結果メールを見なくなり、メールマガジンの価値ごと壊してしまう。
アマゾンからのメールはゼロに近い。
※リクルートグループもメールがしつこく、文系企業の限界を感じる。
総じて現代のオモテナシは外資の方が心地よい。
偶然私の感性に合うという話ではなく、アマゾンは日本一であり世界一なんだからより多くの人々に選ばれた結果だ。
学習しないのか日本企業は。
「空気が読めない日本人」化が進んでいるような気がしてならない。