伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

活動日誌No.228を作成しました。

2020年03月29日 | 活動報告
 活動日誌№228はの紙面は以下の通り。






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 以下、記事を紹介する。



■一歩
花粉症を発症して37年。このシーズンにマスクは必需品だ。止まらぬクシャミ、止まらぬ鼻水。薬だけでは抑制できない症状を抑制する、ありがたい存在だ▼ところ今年はコロナ騒ぎでマスクが手に入らない。報道を聞くと、多くが中国での生産、ほぼ9割を占める。この輸入がストップしているのだ。なんてこった▼経済のグローバル化が言われて久しい。輸入がストップすると、立ちいかない国内消費は、危険性を教えているようだ。食料自給率が37%の日本で、もし食料輸入がストップしたら。考えると恐ろしい▼安全保障とは何だろう。国民の衣食住を賄えて初めて保障できるのではないだろうか。生産を空洞化させる政策は、安全を空洞化させる政策ではないだろうか。


■イソヒヨドり いい喉聞かせます
 議会棟控え室の窓をガタンと開けた時、駐車場から飛び立ち、囲いに止まりました。
 遠野で見たのは1度だけ。平では時々見かけ、良い声を聞かせてくれます。
 かつて沖縄県に出かけた時、ここらで普通に見るヒヨドリは見かけず、イソヒヨドリばかり見た。普通に街の中にいるのです。
 再生可能エネルギーの取り組みを学ぶため訪ねたドイツ(自費です)で、スズメを見て心が和んだ。しかし、どこか違う。イエスズメという別種らしいのです。
 ところが変われば、お馴染みも変わる。一つの常識でとらえてはいけないのですね。


■いわき市議会2月定例会代表質問
 災害対応の改善は迅速に進めることが必要
 市に改善を求めました


 いわき市議会2月定例会は2月20日から3月12日まで開かれ、市長提出の全議案、議会提出の「魚食条例」、同じく意見書4件を採択して閉会しました。この議会では2月25日に代表質問に立ちましたが、その概要をお知らせします。

 代表質問は40分の持ち時間で、一括して質問し答弁を受けた後、10分の持ち時間で再質問、再々質問をする方法で実施されます。

 質問は、市長の政治姿勢、市民の暮らし、働き方改革等をテーマに進めました。


■年頭所感の意義は

 1月7日、公表された市長の年頭所感には、台風19号(令和元年東日本台風)等の被害を受けて、被災者が生活再建等に向けて希望が抱ける内容が求められていました。
 しかし、災害対応の具体の改善策はほとんど盛り込まれず、昨年12月に設置した検証委員会の検証結果を踏まえて対応するとの姿勢が示されていました。

 年頭所感の公表の意義は。

市長 新年を迎えるにあたり、今後の市政運営にあたっての、私の想いや決意、基本的な考え方をまとめたもので、広く市民や事業者のみな様と共有しています。

 この所感の意義を考えた時に、具体の災害対応が結果待ちとされたことには大きな問題がありました。

 今年1月28日から29日にかけて、本市はアメダスの記録でも144mmを超える大雨と、洪水の恐れによる避難勧告が出される異常な気象状況を体験しています。また、かつて4月の大雨で災害が発生したこともありました。

 このことから検証結果を待つことなく、必要な災害対応の準備を進めながら、検証結果を踏まえてより充実した対応策で災害の備えを仕上げるという姿勢が求められています。

 市民の安心を確保し、暮らしと生業の早期再建に取り組んでもらうための市の対応は。

危機管理監 早期に取り組むべきものには中間的な取りまとめを行いながら、速やかに実施するよう務める。

 ただこの答弁も満足いくものではありません。市職員は、今回の災害対応から改善すべき事項について、それぞれ把握しているはずです。であれば、検証委員会の検証を踏まえなくとも、緊急に取り組むべき課題は明確にできるはずです。

 答弁を踏まえた今後の対応を考える時、何が必要か。検証委員会の中間とりまとめに時間がかかるようでは、最低限必要な対応策の実施に遅れをとります。中間とりまとめを時間をかけずにまとめ、早急に対応策に着手する取り組みが合わせて求められているようです。


■所得が低い本市市民

 本市の特定健診は未受診者が多く、長年、他市の受診率に遅れをとっています。市民の健康にとって重要な課題ですが、改善の途上にあります。

 政府が発表した2018年度の国民・栄養調査は、世帯所得が200万円以下の受診率が男女ともに約4割にとどまり、所得が低いほど、受診率が低い傾向を浮き彫りにしました。

 本市市民の2018年度の平均所得(課税対象所得総額を納税者数で除したもの)は約302万円です。全国の市町村ランキングで507位、県内13市でみれば、福島、郡山、相馬、南相馬に次ぐ5番目になっています。

 所得の現状が、健診未受診が多い現状に反映している可能性があります。

 本市の所得が低い原因の一つに地域最低賃金の問題があります。

 福島県の地域最賃は月額798円で、全国で31番目、下から数えると3番目という低さです。全国加重平均の901円にも及びません。

 全国一律で最低1,000円以上の最賃とするあり方に本市の考えは。

産業振興部長 最賃の引き上げは、経済の好循環につなげる等の観点から有効だが、付加価値額(企業の利益)が低い中小企業等の経営悪化につながる恐れがあり、企業の収益力を高めて賃金に反映される循環を生み出すことが必要と考えている。

 〝卵が先か、ニワトリが先か〟の議論に似ています。

 全国労働組合総連合の生計費調査で、地域最賃にかかわらず、都会も地方も、生計費が同程度必要となることが明らかになっています。答弁の前段を考慮すれば、後段の実現に、最賃引き上げが有効に働きます。
 中小企業支援とセットで、全国一律最賃を国に意見するようあらためて求めました。


■遠野支所改修に住民の声を

 遠野支所の耐震性に問題があるため、耐震改修工事の実施に向けて、新年度に基本設計を実施する予算が計上されました。

 昨年の令和元年度東日本台風で住民が避難した上遠野小学校体育館では、雨漏りやテレビなど情報入手手段がない、豪雨下の外トイレの使用など、様々な問題が浮き彫りになりました。

 こうしたことから、支所改修をするなら、避難所機能も合わせ持つ施設にしたらどうか、という声も聞こえました。

 遠野支所改修にあたっては、住民の声を聞く機会を設けては。
総務部長 本市は、耐震性の低い庁舎は可能な限り早期に耐震対策を行うこととしている。避難所機能は検証委員会の検証等を踏まえ庁内で検討し、地区毎の公共施設のあり方は、エリアマネジメントの視点から検討するが、住民の合意形成までは相応の時間が必要と考えられ、市民サービスや防災の拠点となる遠野支所は耐震補強が必要であり、基本設計を実施する考えだ。

 とすると、エリアマネジメントにおける遠野地区の公共施設の配置等について、早期に検討をすすめ、できるだけ早い時期に全体計画を明らかにし、必要な改善を求める方向で市に働きかければ良いということになるのか。

 答弁を踏まえながら、今後の展望を考えていきたいと思います。


■ご卒業おめでとうございます。

 中学校、小学校の卒業、おめでとうございます。

 中学校を卒業されたみなさんは、東日本震災のために卒園式を体験することができなかった世代でした。新型コロナウイルスの感染拡大で、政府が要請した休校という事態の中でしたが、通常とは違っても、無事、卒業式を終えることができたみなさんに心よりのお祝いを申し上げます。

 私は、最近、「桃太郎は盗人なのか?」を読みました。福沢諭吉が「桃太郎は盗人だ」と言っていたことを知った小学5年生が、図書館等で進めた調べ学習で真相に迫ろうとした内容をまとめた本です。疑問をもったら、とことん調べ、学びつくす姿勢に感心しました。学びに大切な姿勢と思います。このような姿勢に学びながら、これからも勉学に励んでいただきたいと思います。

市議会議員 伊藤浩之



■日記 マスク、うがい、手洗い、新型コロナ対策に努めましょう。

2月16日、遠野オートキャンプ場の使用水にもなる水路が令和元年東日本台風(台風第19号)で被害を受けたため、土砂の撤去作業が行われた。地域振興協議会の呼びかけに応え、スコップ片手に集まった方々が、土砂撤去に汗を流した。

2月29日、秋田県仙北市が本拠の「わらび座」の「ミュージカル・ジパング」を観劇した。慶長の大地震・大津波後の三陸を舞台に、伊達政宗の「慶長遣欧使節団」の一員となる若者を主人公に描いた作品だった。
劇中、木を伐り出し、黒船を建造する事業にかり出された住民が描かれた。作業する振り付けにかつてのわらび座の片りんを見た。考えてみると建造は被災民救済事業だったのか。

3月8日、いわき市立南白土保育所の新園舎の竣工式が開催された。出席者は、手の消毒、マスク着用、席は手が届かない間隔などコロナ感染防止対策の上での式典にのぞんだ。

3月9日、市議会2月定例会の最中、仕事を終え、議会棟を出た。東の空に見事な月光環が浮かんでいた。市役所は全ての窓が点灯している。残業のよう。

3月11日午後2時46分、東日本大震災の犠牲者に、黙祷を捧げた。アリオスで開かれた東日本大震災追悼式でのこと。式典は、出席者を絞るなど、コロナ感染予防対策をとって進行された。
遺族代表が、ありし日の故人の記憶に思いを巡らせ、「10年、20年、花を手向ける場が変わろうとも、追悼し続ける事を誓う」と語った。胸を打った。

3月22日、21世紀の森公園の芝生広場の一角に健康遊具が設置され、完成披露式が挙行された。当然、コロナ対策をした上のこと。式典後、さっそく子ども達が器具で遊び始めた。


後 記 議会を挟むと、その準備に手を取られ、本紙をなかなか作成でくなってしまいます。約2ヶ月ぶりの発行となってしまいました。何を考え、何をしているのかをお知らせすることは、議員の大切な仕事と思っています。提起発行を頑張らなければ・・。


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