K-1の強行開催に思う | DaIARY of A MADMAN

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毎日、ROCKを聴きながらプロレスと格闘技のことばかり考えています。

新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で、全国的に「自粛」の意識・行動が高まっている。

 

かくいうブログ管理人も公私(特に「公」)で影響を大きく受けており、2月後半から身動きが取れなくなってしまった。(内勤のみでは仕事にならず、かといって在宅勤務は不可能な職種のため)

 

毎年の恒例行事である恩師の墓参りが中止された他、予定していたプロレス観戦、LIVE参戦もいくつかすっ飛び、盛り場には変わらず出没しているものの、そろそろそれも見直さなければいけないのかもしれないと思い始めているところだ。

 

そんな中、3/22にさいたまスーパーアリーナで開催(強行?)された「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~」が賛否を集めている。

 

大会前日になって西村康稔経済再生担当大臣と埼玉県((スーパーアリーナの所有者)から「自粛要請」が公表されたものの、「万全の管理体制を整える」として開催されたもの。


埼玉県の大野元裕知事は22日の当日、会場を訪れて「何度も要請したにもかかわらず、協力頂けずに開催したことは残念です。基本的に止める権利はないので、ご協力頂きたかった」と無念さをにじませた。

案の定、翌日からK-1に対するバッシングが始まり、「K-1の乱」と称されたり、一部の政府関係者からは「国賊もの」とまで言われたり、予想を上回る批判が集まっているようだ。

 

もっとも、橋下徹氏のように「今回、ウィルスが感染拡大すれば政治の責任」とし、「政府は何も責任を取らない。社会防衛のために止めるなら『命令』の上、正当な補償を」と、正論を述べる識者もいる。

 

私見を言えば、今回のK-1に限らず、単に「自粛要請」をするだけで、何ら補償も支援も明示しないようでは、生活がかかっている興行団体は強行せざるを得ないだろう。

ただ、それはわれわれ国民も同様で、これがもう1~2ヶ月続けば中小企業(特に飲食業)は倒産の危険性はかなり高まる。事実、「予約していた宴会の9割がキャンセルになった」という旅館が破綻したと報じられたが、今後同様のケースが更に増えることは間違いない。

いま考えるべきは、スケープゴートを作ることよりも、明確な行動指針である。

 

一部では揶揄された北海道知事の決断により、道内の感染危機は急速に収まりつつある。それを受けて「全国一斉休校」を決めたり、突然「卒業式はやってもらいたい」と言い出したり、場当たり的な対応ではなく、明確なリーダーシップがなければこういった危機はしのげないと思う。

 

ここに来て、ようやく東京オリンピックの延期が決まったが、依然、某都知事は「封鎖もあり得る」と責任の所在を曖昧にしているように、東日本大震災の教訓は全く生かされていないのが驚く。

 

某首相は当時を指して「悪夢の民主党政権」と揶揄するが、今のほうがよっぽど「悪夢」である。

 

覚めない夢はない、明けない夜はない、冬の先には必ず春が来る、などと言われるが、果たして今の状況でそんな悠長なことを言っていられるのだろうか。

いや、マジで。





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