新型コロナ禍での興行開催について ~大日本プロレスの決断の是非 | DaIARY of A MADMAN

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大日本プロレスの北海道巡業が批判の波にさらされている。

 

大日本プロレス、北海道巡業を強行で物議「なぜ道民を危険に晒すの?」プロレスファンから批判も

 

不勉強のため、この記事の著者である福田氏のことはよく存じ上げず、また興行の決行に対する是非も述べていないので(「果たして、大日本プロレスはこのままツアーを強行し続けるのだろうか」と疑問形で終わっている)、この記事が意図するところは不明だが、察するに「否定的」な意味合いが強いのだろう。

 

北海道は日本で最初に「非常事態宣言」が出された地域であり、今夕「緊急事態宣言」が発令される「予定」で、いつ爆発するか分からない首都圏等に比べれば、迅速な対応が功を奏し、「最悪の事態」からは脱した環境にあると言えるだろう。

 

そんな最中の「強行」だから、道民は敏感に反応した。詳細はリンク先に譲るが、反対意見が大多数なのはやむを得ないと思う。

 

また、経済的な事情もあり、「強行せざるを得ない」大日本側の心情も察するに余りあるところ。誰しも、本音で強行したいとは考えていないはずだからだ。

 

これは悩ましい。

 

やめるべきだ、と言うのは簡単だが、当人の立場になれば、ことは易しくない。選手のファイトマネーよりも、会場のキャンセル料やこれまでにかけた経費等で、莫大な借金を背負うことになるのかもしれないからだ。

 

事実、開催された興行もあれば、「延期」もしくは「中止」となった興行もある。

 

その線引きの基準はよく分からないが、こういう時だからと、キャンセル料等の経費は最大限免除します、と言われている可能性も考えられ、どうしてもやらざるを得ない興行だけに絞って開催しているのかもしれない。

 

とはいえ、外部から見たら、「反対意見が多数を占めているのに無理やり強行している」ように映るはずだ。

 

そういう意味では、「都心からの移動は、たとえ実家への帰省等でも控えるべき」との現在の状況から鑑みれば、レスラーズを含むスタッフ等の集団が北海道に上陸することは好ましいことではないと捉えられても仕方ないといわざるを得ない。

 

オフィシャルサイトを見ると、北海道の後は四国巡業も予定されているという。

 

「心あるプロレスファン」でさえ、「プロレス界全体にとってマイナスイメージ」と言い放つ。

 

当然、反感を持っている人はもちろん、プロレスに興味の無い人にとっては「けしからん」となるだろう。

 

そうなると、「身内」である業界内からも、「うちは自粛しているのに」といった反発が出ることは避けられない。苦しいのはどこも同じだからだ。

 

考えれば考えるほど、この問題に正解はないと思う。

 

ただ、一つ言いたいのは、「プロレスで元気を届けたい」という理由からだとしたら、今の状況ではやはり自粛すべきではないかということ。

 

マスクを着用しながら、感染するのではないかと不安に怯えながら、観客同士距離を取っての観戦では、心から楽しめるとは思えない。ファンとしての義務感、あるいは使命感で来場する人が大半だろうし。

 

東日本大震災のときと近いようで明確に違うのは、その部分。

 

イチファンとしては大日本プロレスの決断にエールを送りたい想いも少なからずあるが、社会的な影響を考えると、厳しい意見だとは思うが、今はやはり自粛すべきではないかというのが本稿の結論となってしまう。

 

悩ましい・・・。

 

 




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