Blue あなたとわたしの本 ２２０
感受性が豊かで傷つきやすく、
ひとりが好きで優しすぎるあなたは、
ストレスも感じやすいと思います。
その繊細さや
純粋さは、
あなたの特性だし、
変えることなどありません。
素晴らしく
魅力的な個性です。
あとは上手にストレスを回避しましょう。
そのための、
ささやかだけれど強力なつぶやき── 。
それは、
やらなければならないことなど何もない です。
ぜひ一度、つぶやいてみてください。
この世界がなんなのかさえ、誰一人として実は分かっていません。
本当に誰も知らないのです。
宇宙のことも分からなければ、
人体のこともまだまだ分かっていません。
心の力なども解明されていません。
科学は一つの指針ではありますが、
根本的なことはスルーします。
人間とはなんなのか？
生とは？
死とは？
愛とは？
本当の優しさとは？
この人生をどう生きればいいのか？
そもそもここはいったいどこなのか？
私たちが本当に知りたいことに、科学は答えてくれません。
話を戻します。
つまり、
ここがいったいどこなのかも分からない私たちに、
〝やらなければならない〟ことなど何もないのです。
「まともになれ！」もなければ、
「真面目にやれ！」、
「甘ったれるな！」、
「頑張れ！」、
「逃げるな！」もありません。
トンチンカンな叱責もいいところです。
ここがいったいどこなのかすら
誰も知らないのですから。
〝やらなければならない〟ことなど何もありません。
「やらなければならないことなど何もない」と
つぶやいてみてください。
「しかしそれではあまりにも虚無的ではないのか？
フヌケのような人間になれというのか？」
そう思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
もっともな疑問です。
ですが、
今回の「Blue〜２２０」のテーマは、
「ストレスに押しつぶされ鬱になってしまいそうな人につぶやいてほしい言葉」です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
ストレスに押しつぶされ鬱になってしまいそうな人が少しでも元気になってくれればそれでいいのです。意図はそれだけ。
やらなければならないことなど何もない
そう つぶやくと、
実は
不思議なことも起こります。
面白いことが起こるんです。
やらなければならないことなど何もない
と つぶやくと、
肩の力が抜けるだけではなく、
抜けると同時に、
本当にやっておきたいことが、
心の中で輪郭を強め、
くっきりとしてくるのです。
やらなければならないことなど何もないけれど──
やっておきたいこと、
やってみたいこと、
やりたいこと、
本当に好きなことが、
ワクワク、としたほのめきとともに、
意識に浮かび上がってきます。
とても愉快な皮肉だと思いませんか？
やらなければならないことなど何もない、
とつぶやくと、
やりたいことが浮上してくるのですから。
そして、
こうも言えるのではないでしょうか。
やらなければならないことなど何もない
ということは、
なんだってやりたいことをやっていい と。
やらなければならないことなど何もないこの世界で、
自他を思いやるという
ルールだけは守り、
やりたいことを、
やってみたいことを、
なぜかしら惹かれつづけるそのことを、
余裕を持って、
朗らかに、
気楽に、
全力で、
渾身で、
とことん楽しんで、
やればいいのです。
ここは遊び場です。
ゲームです。
娯楽です。
ひまつぶしです。
ただのコントです。
そして、
美しく
魅力的な場所── 。
自他を思いやるという
ルールを守りながら、
犯せる犯罪はありません。
人の道を外れることもありません。
真面目に考え過ぎず、
自他を思いやる
アウトローとして、
自由に生きよう。
あなたが体調を崩したり、
鬱になったり、
消えてしまったりするより、
どれだけいいことか。
あなたはがんばっています。
これ以上
無理をしなくていいんです。
立派ですとも。
やらなければならないことなど何もない
ということは、
なんだって出来るということ。
どこへだって行けるということ。
なりたいものになればいいということ。
やらなければならないことなど何もない
やらなければならないことなど何もない
ピン、ときた方だけでけっこうです。
つぶやいてみてくださいね。
いまという
瞬間を、
いま、
いま、
いまを、
自分を
いじめることなく、
自分を
大切にし、
慈しみ、
喜びで
きらめかせる、
喜びで
輝かせる──
私たちが
〝やらなければならない〟ことが、
もしあるとするならば、
それだけのような気がします。
