神奈川県と山梨県の県境、割と山奥にある秘湯。

露天から桜が見えます。


http://www.shingenkan.co.jp/?mode=pc

 

採点者 : サウ二スト虚弱

サウナ : 温度計82度湿度低め、2段シートキャパMAX3名。TV、BGM無し 6点
水風呂 : 無し 0点
休憩 : 渓流&桜を眺めながらの外気浴。 10点
清潔感 : 綺麗にしてる 7点
お風呂 : 天然温泉 7点

客層 : 平日15:00チェックイン、おっさんが1人、2人。空いている 9点
営業時間 : 11:30〜18:00(宿泊者はそれ以降も可)

値段 : 日帰り入浴¥1,000、宿泊者は無料

 

総評 : 

桜を観に来ました。



名前からして山梨県ぽいのですが、実は神奈川県。

毎年、桜の時期は予約いっぱいだったのですが

やはりというか、今年は前日でもすんなり予約が取れた。

 

当施設は名前からおわかりのとおり、かの武田信玄公の隠し湯として知られる名湯である。

信玄はこういう温泉を甲斐国(現在の山梨県)や信濃国(現在の長野県)近辺にたくさん隠し持っていた事で知られている。

何故わざわざ秘密にしていたのか?


文献を紐解いていくと


貸し切りに勝るもの無し


という諺は信玄公も好んで使用したとされている。

信玄公の没後、息子の勝頼はバカだったので隠し湯の存在を民衆に公表してしまったため各温泉に民が殺到、激混み、

結果そのストレスが長篠の戦いでの大敗、武田家の衰退、没落に繋がっていたと言われている。

つまり温浴施設にとって「混み」は「死」である、というのが信玄公が残した真の教訓であり


「自身の死を3年間は隠匿せよ」


の遺言の真意は、お葬式が混雑するのが嫌だったから、というのが今日では定説となっている。知らんけど



さて早速チェックインを済ませて浴室へ。

貸し切りである。最高。


まずは導線を確認。


サウナある。



水風呂…



無い。
ジーザスな事に水風呂が見当たらない。


「サウナあるのに水風呂無し」


ホテルサウナあるあるである。

信玄にしてやられた。


水風呂の無いサウナとは

ルー抜きのカレーであり、生牡蠣の無いオイスターバーであり、YOSHIKIのいないX JAPAN。


そういえば信玄公の名言


「風林火山」


にも「水」の文字が見当たらない。

冷水浴を奨励したと言われている織田信長とは正反対に

信玄は水風呂が苦手だったのだ。だから滅びた。

水風呂入らざるもの死あるのみ、である。

もし「風林火山」じゃなく「温冷交代」をモットーにしていたら天下は武田のものだったかも…


ま、無いものを嘆いても仕方がないですね。

郷に入ればなんちゃら、どんな状況でもととのってこそのプロ。

そもそも、サウナの本場フィンランドに水風呂は無いのだから。行った事ないけど


コンパクトなサウナ室はプライベート感がある。

湿度は低めだけど体感アツめで良い感じ。



いい感じに発汗した後は
フィンランド方式で水風呂がわりに長めの水シャワーで身体を冷却して露天へ。



満開の桜を独り占め、この上ない贅沢ですね!

やっぱり桜は全裸で観るに限る。日本人で良かった。

この景色の前では水風呂の事なんて忘却の彼方。

気が付いたらしっかりととのってました。


ここは大浴場の他にも時間帯で男女入れ替わる露天風呂、無料で貸し切りに出来る家族風呂等もあって、なんと運が良ければ野生の鹿が現れる事もあるのだとか…




是非観てみたい。鹿はとても美味しいですからね。


ととのう率 : 80%(桜でととのう率+50%)

 


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