波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

「どんなことがあっても諦めない」と強く感じたこの春~「川嶋あい」の卒業ライブを観て

2020-03-27 23:53:40 | 音楽とピアノ
この春は、小池東京都知事の緊急会見もありましたが、首都圏ではとても桜を楽しむどころではなくなりました。

ただ桜なら来年でも再来年でもまた楽しむことが出来ますが、残念だったのは突然卒業式が簡素化されたり、
場合によっては中止になったりしたこと・・・

ニュースでは、全国で行われたイレギュラーな卒業式の模様や中止となった卒業式などが取り上げられましたが、
一番心に残ったのが、「長野県中野市立倭(やまと)小学校」で行われた「川嶋あい」のサプライズ卒業ライブ・・・

この3月で119年の歴史に幕を閉じた同校最後の卒業式とは切り離して、何とか実現できたセレモニーでした。

「川嶋あい」は「I WiSH」という男女二人組のユニットでデビューし、デビュー曲の「明日への扉」がヒットしました。
私も大好きな曲で、当時息子がアッピアのお腹の中にいる頃に流行り、人生で一番穏やかだった日々と共に、
透き通った歌声とこの曲の醸し出す何とも言えない心地よさに聴き入っていたことを思い出します。

「ありきたりの言葉 あなたに言うよ 『これからもずっと一緒だよね・・・』」

この歌詞が妙に当時の心境に合って心に響いたのですが、今となってはちょっと恥ずかしいような感覚・・・
しかもアッピアはもういないし・・・

それはさておき、シンガーソングライターの彼女は、阪神大震災で被災した中学校で卒業ライブを行ってから、
14年間に亘り毎年1校限定でサプライズライブを続けてきました。

今年は、閉校が決まっていた同校の先生が熱望したことで、サプライズライブが行われる予定だったのですが、
新型肺炎の影響のため学校の判断で中止となりました。

ただ依頼した先生はどうしても諦めきれず、後日校庭で関係者のみで簡素に行うということで学校の許可を取り、
彼女もそれに応じて何とか実現することが出来ました。

歌われたのは卒業ソングとして定番の「旅立ちの日に・・・」
この曲は「明日への扉」の原曲で、彼女が中学時代に卒業を迎えるに当たり創った曲です。

後に同じメロディーで歌詞を差し替えた「明日への扉」が大ヒットし、時が経ちソロになってから発売したこの曲が、
卒業ソングとしてじわじわと人気が出て、今では卒業ソングの定番の一曲となりました。

彼女の人生は本当に波乱万丈で、父親が行方不明で母親は出産後体調を崩したため乳児院で育てられます。
3歳の時に母親が他界し、その後児童養護施設を経て、建設会社を経営する家庭の養女となりましたが、
さらに、10歳の時に養父を、16歳の時に養母を亡くします。

15歳から歌手を目指していた彼女は、1000回を目標に行っていた路上ライブを不屈の精神でやり続けます。
その間にはもう「I WiSH」としてデビューを果たしていたものの、テレビにもほとんど出ることもなく路上ライブを続け、ソロとなった直後についに1000回の目標を達成することになりました。

今は私財を投じて、自分と同じような境遇の子供たちのために貧しい国に児童養護施設や、
学校建設の支援を行っています。

人柄も歌手という雰囲気ではなくどちらかと言うと地味な目立たない人ですが、決して商業ベースには乗らず、
自身の体験から来る信念に基づいて、決めたことは必ずやり抜くその信念を貫く生き方がカッコイイ・・・

「そういう彼女の生き方が少しでも子供たちの心に響いてほしい」という依頼した先生の思いと、
「ずっと続けてきた卒業ライブを、この状況下でも何とかやりたい」という彼女の思いとで実現できた卒業ライブ・・・

閉校となる小学校を卒業する11人の生徒だけでなく、「どんなことがあっても諦めない」という思いを、
私にも届けてくれた卒業ライブでした。

2020年3月27日


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