波乱万丈 乳がん転移ライフ!

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「仕掛けに乗るよりも仕掛ける側になれ」~ヤフーCSOの安宅和人氏の講演を聴いて

2020-02-14 21:43:24 | 感動の出来事(講演)
私の会社では、「マイデー」という名の誕生日休暇を誕生日前後の1ヶ月内で取ることが出来ます。
毎年2月上旬に息子の学校で「創立記念講演会」があるため、最近はそれに合わせて休みを取っています。

中高校生向けの講演なのですが、希望する保護者も参加でき、保護者にも人気のある講演・・・
毎回、なかなか話を聴く機会のない貴重な方の話を聴けるので、息子よりも私の方が楽しみにしているのですが、
今回は、慶応大学環境情報学部教授兼ヤフー(株)CSO(チーフストラテジーオフィサー)の安宅和人氏でした。

東大大学院で生物化学を修めた後、イェール大学大学院に留学し、脳神経科学のPh.D(博士号)を取得。
米国大手コンサルティングファームである「マッキンゼー」を経て、2001年の911同時多発テロを期に帰国。
上記以外にも、慶應義塾SFC研究所副所長、データサイエンティスト協会理事、内閣府の公職を複数兼任。

経歴を並べるだけで相当凄い方であることは一目瞭然ですが、専門は「データサイエンス」・・・
これからのデータサイエンスとAIの時代の先頭を走り、社会に提言する第一人者であることは間違いありません。
華麗な経歴から取っつきにくい人かと思いきや、大変面白い型破りな方で、最後まで話に引き込まれました。

さすがにヤフー(株)の戦略部門のトップだけあって、最初に見せられたのはドライブレコーダーの画像・・・
車が走行中に急にブザーが鳴り響き、斜め前方で車同士がぶつかって事故が起きる。
また、別の場面で車の走行中にブザーが鳴ると、横をすり抜けて行ったバイクが他の車に衝突する。

次に見せられた画像は、人混みの中を歩く一人の男性の色が変わり、カメラがずっとその姿を追っていく・・・

前者は、「ビッグデータ×AI」によって、事故の起きやすい状況を瞬時に察知できることの実証画像で、
後者は、歩き方の癖などから、指名手配者を群衆の中から簡単に見つけ出すことが出来ることの実証画像・・・

ちょうど今、家入レオが主題歌を歌っていることから、2年前に続き「絶対零度」というドラマを観ているのですが、
「ビッグデータ×AI」によって、犯罪を計画している人を見つけ出して未然に防ぐという近未来的な内容・・・

2年前はまだ現実感を持てなかったのですが、今は「近い将来に現実にあり得る」と感じながら観ています。
今回の講演を聴きながら、このドラマの設定は「近い将来本当に現実になる」可能性が高いと、確信させられました。

彼は、「ビッグデータ×AI」が社会に大変革をもたらし、10年後には現在の企業の1/3はなくなると・・・
18~19世紀にかけて起こった「産業革命」に匹敵する「情報産業革命」がこれから起きる、と断言されました。

中国では、あらゆる交差点の四つ角毎に10個もの監視カメラが設置されるほどの監視社会になっていますが、
「ビッグデータ×AI」の研究への投資額も半端ではなく、国家が主導してあらゆるデータ吸い上げています。

犯罪防止以外に反体制派を見つけ排除する目的もありますが、データを通じた世界覇権が最終目的で、
「情報産業革命」により、中国が経済的にアメリカを抜いて世界のトップになることは間違いないだろうとのこと・・・

ちょうど翌日の新聞に、中国が新型肺炎の感染経路割り出しに、監視システムを利用していることが出ていました。
何と、感染者の過去の移動経路、滞在場所や滞在時間、電話の通話記録など全ての行動が把握出来るそうです。

スマホ決済で誰がいつ何を購入したかの把握は勿論のこと、中国の監視社会としての実態は恐ろしく、
米国が中国最大の通信機メーカーであるファーウェイ社の製品を排除しようとするのもリスク管理上当然かと・・・

そして、「情報産業革命」の真っ只中を生きることになる今の学生にとって大事なことは、データそのものではなく、
「体験」「気づき」「発信」・・・という、やりたいことを実体験し、感じたことを伝えることなんだという話でした。

最後にもう一つ別の動画が流されましたが、大勢の人が座ってくつろいでいる海外の芝生公園の風景でした。
その中の一人の学生が上半身裸になって立ち上がり、両手を挙げて前後に振る変なダンスを始めました。

最初は笑って見ていた周りの人も学生が楽しそうにやっているのを見て、その内に一人二人と一緒に踊り出し、
ついには大勢の人が一緒になって壮大に踊り始めました。

彼のメッセージは、「大変革の時代には、仕掛けに乗るよりも仕掛ける側になった方が得るものが大きい」
「自分が好きなことをやってみて、面白いと思うことを発信していけば、仕掛けるチャンスが生まれる」と・・・

「自分の好きなことをやっていい」と言われ、これから社会に出ていく学生達は自信を持ったと思いますが、
社会人経験の長い私も、「息子が手を離れたら、もう守るものもないので自由に面白いことをやっていこう」
・・・そう確信できた楽しい講義でした。

2020年2月14日


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