昔見たドラマで、お金持ちが週末に箱根の高級旅館とか軽井沢の別荘とかで静養するシーンが出て来る。
薬剤師になったらお金持ちになれるとばばは言っていたけど、ゆうこが就職したときには半年間月収5000円で研修生の待遇だったっけ。
そのあとも個人病院で薄給で孤軍奮闘していたんだけど、今って待遇良くてビックリだよね。
でも、残念なことに今は正社員では働けない。
チャンスに恵まれていたときは辞めたくて辞めたくて仕方なかったのに、定年の年齢に達した今、今さらのように仕事が面白くて仕方ない。
しがらみがなければ社員並みに週に5回勤務したいけれど、ばばは認知症、娘は心を病んでいる。
町内会にも高齢化の波は押し寄せ、大役を引き受けざるを得ない今日この頃。
まさかの新型コロナ騒動で、様々な行事が中止となり、出番が減って助かったのかもしれない。
が、しかし、PTAといい、町内会といい、民生委員といい、なぜにやらなくてもよいことに自分の時間を費やさねばならないのだろうか。
それは誰かが自分の手柄をアピールしたくてどんどんエスカレートしていったから?
ほら、幼稚園とか小学校のバザーがそうじゃん。
去年よりも売り上げを伸ばさないと役員は能なし呼ばわりだ。
公立の小学校なのにね。
どんなことでもそうなんだけど、増やすことはしても減らすことはしない。
ほら、薬もね。
状況に応じて適切な量を、がいいのに。
なぜに競うのだ?
店同士売り上げ金額を競うのは競争の原理にのっとっているのだから仕方ないけど、
処方箋枚数って流動的な一面もあるのにね。
管理薬剤師の手腕が試されると言う人もいるけど、
処方箋をどこに持参するかはお客様の気分次第であり、薬剤師目当てに持参するのはごく稀だったりするのに。
処方箋を持参する薬局は何を基準に選ぶか。
お客様は薬剤師に何を求めるのか。
服薬指導はあくまでも薬剤師側からのアプローチであって、薬剤師に求めるものはひとりひとり違う。
一番多いのは正確に、迅速に。
そう思われがちだけど、
利便性が一番なんじゃないかな。
それとポイントがつくとか薬剤師さんにどんなことでも気軽に相談できるとか。
素朴な疑問てたくさんある。
たとえば目薬はどうやって使うのかとか。
当たり前のことが意外と知られていない一方で病に侵されて悩んでる人はあらゆる方法で情報を得ていたりする。
薬剤師はたとえいろいろ知っていたとしても知っている情報を全部伝えるのは控えないといけない。
薬剤師はあくまでも薬剤師であり、医師ではないのだから医師の見解や説明とずれてしまってはならない。
医師への不信感を持っている人には不信感を持たせないようにうまく話さないといけないし、状況に応じて臨機応変さが必要になる。
プロがプロらしくなるには経験を重ねるしかないとお世話になった先輩薬剤師が言っていたけど、
場数を踏まないとわからないこともたくさんある。
でも、場数を踏んでもわからないことや気がつかないこともたくさんある。
老いては子に従え、と言うけれど、後輩や年下の意見にも耳を傾けよう。
協調性とはお互いを尊重し、互いの意見を素直に聞くってことなんだなあ、と今さらのように思う今日この頃。
現実はそうじゃないからついついイライラしちゃうのかもね。
なのに自分に嘘をつき作り笑いを浮かべる私は「卑怯者」かしら。
世の中ってサバイバルゲームだから食うか食われるかだぞと息子が言ってたけど、
確かに息子も娘も魔物に食われたわ。
このままでは納得がいかないから、
おとなしくするのやめるっ。
気持ちがざわついたときは露天風呂でのびのびしてごらん。
世の中の戯言なんてちっぽけに感じるから。
でもね、コロナ騒動でおでかけはお預け。
仕方ないから入浴剤で我慢。
子供の頃銭湯で見た富士山の絵はまるで本物のように素晴らしかった。
裸の付き合いというけれど、
親子でもお風呂では本音を語る。
心も解放されるから話したくなるのか、他と隔てられた空間だから本音が語れるのか。
よくわからないけど、
スキンシップって大事なのかも。
コロナ騒動でスキンシップ禁止だから癒されないよね。
今は我慢。
あとどれだけなの?
せっかちなゆうこは終わりが見えないことにかなりストレスを感じてる。
温泉に行きたいっ❗
行けないと思うとなおさら募るその思い。
お気に入りの旅館が倒産しませんように。