こんにちは。
大阪府守口市の、笑いあふれる教室、
『ピアノ教室セシリア』の、もりやみつよです。
いつも読んで下さって、どうもありがとうございます。
生徒さんを「ほな」と、玄関まで送ってドアを開けた時、ひんやりとした風が入って来ました。
夜に洗濯する事が多いのですが、ベランダで干してると、やはりかなり涼しい。中に入ると、外の方が涼しかった。
秋やなぁ~。
5歳児だった頃のNちゃん。
レッスン始めて1年ちょっと経った頃。
両手奏になって、今年はクラビノーバも買ってもらって、打鍵も強くなってきました。
(土)に来ているので、大体お父さまが連れて来られます。
「すみませ~ん、楽譜忘れてきました~」
「あ、楽譜、ウチにあればそれでしますし、なかったら何でも出来ますし~」
で、本棚見たら、見事にそのテキストがなかった。
「ほな、今日はパッと見て音読めるかとか、リズム叩きとかしよか~」で出したテキスト。
サクサク出来るなぁ。おもろない。私が。
何か弾かせてあげたいですやん。
「ほなな、この前のリズム出て来たから、それを使った曲を書いてあげるわ。知ってる曲やで」
で、よく色々忘れる為に置いてるメモ帳にダ~っと走り書き。
「《結んで開いて》やで。しってるよな~」
「うん。あんな、ピアニカで弾いた」
「そか。ほな、弾けるな~」
で、弾かせたらホンマ、弾けた。前半部分、完璧。
「ほなな、先生が左手の伴奏書いてあげるわ。
左手も一緒に弾こな~」
「・・・・」
「いやいや、難しないって。
いつも弾いてるみたいなのやで。
ドとソしか書かへんから」
で、ドとソだけで伴奏付けました。
弾けました。
習い始めの頃。
「ほぉ。出来てるやん。ほな、次のところ弾こか。
ラが出て来るけど、別に小指で弾いても何でもええで」
最初よりはテコずってはったけど、何回か弾いたら出来ました。
「ほなここも伴奏つけよか。
ここはな、ドだけでいいからな」
一生懸命弾いてはりました。
つまりつまりで、初めて出された曲でも、弾けるもんやなぁと感心しましたです。
終ってからお母さまに連絡しました。
「初めてここで書いた曲を、ちゃんと時間内に両手で弾けました。あ~、家でちゃんと練習してんねんな~、身についたんやな~と思いました」
「いえ、全然弾かないんです。
レッスンに行く前に、《弾いていきなさい》と言って、ようやく弾くって感じで」
ほな、それはそれで大したもんやなぁ。
ちゃんと1年ちょっと続けて、両手奏まで身についてますやん。
よく、小さい子をお持ちの親御さんで、練習しないからと、すぐにやめさせたりされる方も、なきにしもあらずです。
子どもは、むら気があって当たり前。
本能で生きてはるんですもん。
大人だって「今日はもうやめとこ。明日しよ」とか、なりますし。ダイエットとかでも、「明日からっっ」とかなる時もありますやん。
それは、私なんかしょっちゅう。
イヤイヤ期の頃のNちゃん。
Nちゃんもイヤイヤ期がありました。
「もうやめる」と、ウチでも泣いてはりました。
進度を遅くして、レッスンで練習する感じを続けて、1曲を3回だけ弾くことにしました。
3回弾いたら、大概出来るので。
それが習慣になったから、レッスンで3回弾くのはイヤがらなくなりました。
何とか続けてきたから、少しずつ弾けるようになってきました。今は小学生。
発表会でジブリの曲を弾きました。
続けないと身につかないです。
やめてたら、そこで止ります。
ホンマ、ようわかります。
お母さまたちが「も~っせぇへんのやったら、ヤメっっ」て言わはんのん。
私が親でも、気持ち的にはそうなると思います。
でも、多分やめさせない。
なぜなら、続けたら少しずつでも進歩するから。
そして、一足飛びに、パラパラ弾けるようになるものでもないのが、わかっているから。
大人でもそうだと思いますが、「う~っ。もうアカン」と思って諦める、あるいはやめると、手に入らない。
あと1歩を踏み出さないと、何かを掴めない。
それと同じだと思います。
特に幼児さんは、小学校上がるまでは、「レッスン行く」ことを習慣にして、学校上がったら、もう少し忍耐力もついてますから、週に3日は練習しようとか、少しずつハードルを上げていけば良いと思います。
いずれ、練習しないと前に進めない時期が、必ず来ます。
それまでは、少しずつ、習慣付けるだけでもいいと思います。
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