自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の私には、物心ついた頃から苦手なお正月の伝統行事がある。

それは、祝い箸(祝箸)の風習だ。

 

 

祝い箸とは、上の画像のような柳の木で作られた両端が細くなった箸のことだ。

一見割りばしの豪華版のような外観だが、割り箸との決定的な違いは、使い捨てにはせず松の内の間は同じ箸を使い続けることにある。

 

一般的な使い捨てではない箸は表面を合成樹脂などでコーティングしてあるが、祝い箸は割りばしと同じで表面のコーティングがない。

つまり、食べ物から滲み出た水分がしみこみやすく、洗ってもとれないのだ。

 

感覚過敏(嗅覚過敏)がある私は、祝い箸にしみこんだ臭いを苦手としている。

それゆえ、1回目(元旦)だけは祝い箸の風習に付き合うことができるが、2回目以降は付き合うことができない。

 


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